【放送終了記念インタビュー】夢の喪失と再生、成長、沖縄のリアル――篠原俊哉監督がアニメ「白い砂のアクアトープ」に込めた思いや制作秘話を語る!
2021年7月より放送されてきたP.A.WORKS完全新作オリジナルアニメ「白い砂のアクアトープ」が、先日最終話を迎えた。
1クール目(第1話~第12話)は「がまがま水族館」を舞台に、2クール目(第13話~第24話)は「アクアリウム・ティンガーラ」を舞台に、Wヒロインである海咲野くくる(CV.伊藤美来)と宮沢風花(CV.逢田梨香子)を中心とした物語を展開。ただ水族館や生き物を描くだけでなく、夢と現実との狭間で葛藤する彼女たちの人間模様、水族館を取り巻く問題、リアルに描ききった沖縄の風景――その美しくも深い内容に、見た人それぞれ思うところもあったのではないだろうか。
そこでアキバ総研では、「白い砂のアクアトープ」を手がけた篠原俊哉監督にインタビュー。完全オリジナルである本作の立ち上げから、作品に込めた思い、制作秘話まで存分に語っていただいた。
仕事を描きつつも、キャラクターを前面に出した“青春モノ”に
――2クールお疲れ様でした。まずは、全24話走り終えた今の気持ちからお聞かせください。
篠原 精根尽き果てました(笑)。最初に水族館のバックヤードを取材した時、あまりのカオスっぷりに、これを再現するのは無理なんじゃないかと頭を抱えました。おまけに、ひとつでも大変なものを最終的に3つも出してしまったせいで、現場の負荷はとんでもないレベルになってしまって……よく最後まで走りきれたと思います。スタッフには感謝しかありません。本来カロリーコントロールは監督の大事な仕事のひとつなんですが……サボってました。
――根本的なことになるのですが、本作はどのようにして生まれたのでしょうか?
篠原 最初にDMM picturesさんから「水族館を舞台にした“お仕事アニメ”を作りたい」という企画がP.A.WORKSさんに持ち込まれて、ペンギンスキーな僕のところに回ってきた感じです。普段からペンギンペンギンと口にしておくものですね(笑)。
――「水族館を舞台に」と言っても、切り口や描き方はさまざまありますよね。
篠原 仕事を題材にドラマを作ろうとすると、人間関係のトラブルか仕事そのものの失敗を描くのが常套手段。そこでまず飼育員の方が具体的に日々どういう仕事をしているかを取材するところから始めました。ですが、水族館は生き物を扱う仕事ですから、失敗は命に関わることになるため、仕事上での失敗はそんなに頻繁には描けません。「仕事もの」からはいったん離れ、キャラクターを前に出した“青春モノ”にシフトしていきました。結局は“何もないこと”が水族館にとって一番いいことなんですよね。
――1クール目は「がまがま水族館」、2クール目は「アクアリウム・ティンガーラ」を舞台にするのも、早いうちに決まったのでしょうか?
篠原 そこもすんなり決まったわけではありません。水族館をひとつ作るのに、ビジュアル面の大変さもさることながら、生き物に対する専門的な知識がないと扱えない難しさもあって。できれば水族館ひとつで済ませたかったんです。でも、1クールならともかく2クールを引っ張るには1館ではなかなか難しく、やむなく2館、最終的には3館も出すことになりました。
――いろいろ紆余曲折あったようですが、最初は違う設定にする予定だった、といった裏話もあったりするのでしょうか?
篠原 そもそもは自分たちの水族館を作れるといいね、なんて話からスタートしましたが、現実的に考えると資金を集める話に終始しますよね(笑)。最終的にはティンガーラを自分たちの水族館にしてゆくことで落ち着きました。2クール目は当初、ティンガーラを別の企業が乗っ取るという話を進めていました。でも進めていくうちにこの作品の空気らしくない感じが出てしまって……これは違うんじゃないかということで、今の路線に変更しました。
――とはいえ、2クール目は1クール目とはかなりテイストが違っていて、一般のサラリーマンも日々抱えているようなことが描かれています。
篠原 がまがまとティンガーラで仕事に対する環境の違いを描くためですね。僕はサラリーマン経験がほとんどないので、リアルに描くことよりも、物語の中で主人公たちにどう見えているか、どう感じているかを重視しました。リアルだと感じていただけたとしたら、シナリオが練られていたのかなと思います。
――それも含めて、作品全体のテーマや各クールのテーマがありましたら教えてください。
篠原 基本的には、2クールを通して「くくると風花の、夢の喪失と再生」を描いていこうとしています。その軸に沿って僕自身が抱えている問題意識を多様にちりばめています。
これを言わせることができてホッとしたセリフとは?
――より具体的なことになるのですが、たとえば最後にくくるは営業部に残るのか飼育部に立候補するのか決断したじゃないですか。風花の決断もそうですし、どういう決断をさせるかすんなり決まったのでしょうか? それとも別案もあったのでしょうか?
篠原 決断そのものと言うより、彼女たちがこのあとどんな道を進むのかについては、脚本会議の段階でも結構意見が分かれていた部分です。風花は飼育員になったことで直近の夢はかなってるわけで、次に彼女は何を求めるのか、ということは何度か話し合いました。
――くくるが最終的に営業部に残ることも、いろいろな意見があったと?
篠原 自分的にはくくるは営業部を選ぶだろうな……となんとなく思っていて、特に迷いはありませんでした。もともとがまがまでは営業的なこともやっていましたしね。将来、もしくくるが自分の水族館を作るとなった時には、ティンガーラでの経験はとても役に立つはずですし、彼女がより広い視野をもつためには必要なプロセスだと思います。
――それを聞くと、最終話は自分たちの水族館を作る第一歩のように感じます。
篠原 そう見ていただけたのなら大成功ですね。
――くくると風花については、2人の関係性も大きな見どころだったと思いますが、それを描くうえで意識した点はあるのでしょうか?
篠原 感情の変化に前後で齟齬がないようにということにはいつも気をつけています。感情って積み重ねでしか表現できないのでいろいろと計算が必要になります。それと全24話を通して見た時に2人の比重が同じになるように見える点も気をつけていたことです。
――どちらかがお姉さんになったり立場が逆転したり、一方的ではなくお互いを支えていたのも印象的でした。
篠原 そのあたりはシリーズ構成の柿原さんが強く意識してくださっていた部分だと思います。11話12話の風花のセリフと、23話のくくるのセリフは、エコーとして響きあってますよね。くくる役の伊藤さん、風花役の逢田さんがとても感情のこもった芝居をしてくださって印象的なシーンになりました。
――そんな2人を描くうえで、もちろん全部ではあると思いますが、特に印象深いシーンをあげるならどこでしょうか?
篠原 最終話でくくるが「水族館が、好き」とつぶやくところは、24話かけて描いてきて、最後に言わせることができてホッとしたシーンです。このセリフを言うために作ってきたんだとあらためて思いました。
――水族館が好きなことは第1話からわかっていたけど、ちゃんと言わせるとことが肝というか。
篠原 そうなんです。最初から水族館が好きは好きなんだけど、社会人として仕事として選んで、苦しいこともたくさん経験し、それを乗り越えての「水族館が好き」は「好き」の強度が違います。くくる、成長したなって。
――そういう視点で見直してみると、この2人もまた違って見えそうです。
篠原 社会との関わりという点で見れば、くくるより風花に一日の長がある。飼育員としてはくくるに一日の長がある。お互いが補完しあうことで、ふたりとも強くしなやかになっていきます。でもちょっとハグさせすぎたかな、とは思いましたけど(笑)。
キャラの魅力や空気感を出すため、キャスト、スタッフ陣の力は大きかったです
――キャラクターのことで言えば、キャスト陣の演技も素晴らしかったと思います。その中でも印象に残っている人やエピソードがあればお聞かせください。
篠原 アフレコの最初の時に「キャラクターは70%固めていますが、残りの30%は役者の皆さんと一緒に作っていきましょう」みたいなことを言いました。オリジナルなので最初は皆さん手探りなんですが、話数を重ねるごとにその役者にしかできないキャラクター像が定着してゆく過程がとても楽しい。
芝居でいうと、おじい(CV.家中宏)はさすがでしたね。やさしさと厳しさをちゃんと両方備えていて、それを年輪としてセリフにできるという意味で特に印象に残っています。おじいにはウチナーグチをしゃべってもらったのですが、沖縄の方言ってすごく独特で(沖縄出身ではない)僕らからすると外国語にも等しい感じがありますよね。ちょっとしたニュアンスを表現するのがすごく難しいし、ネイティブにしゃべると意味そのものを受け取れない問題もあって。方言指導の儀武ゆう子さんにいろいろと相談しながら進めました。
――1クール目での台風のシーンや「がまがま水族館」が閉館する時の言葉、ふとしたときのひと言など、心に残る言葉が多いですよね。
篠原 そうですね。11話での「生き物たちを信じなさい。彼らはそんなにやわじゃないよ」というセリフは、監修をしてくださった魚津水族館の不破さんにカッコいいセリフですと、褒めていただきました。それをアフレコ前に家中さんに伝えたら「プレッシャーかけないでください」と笑っておられましたが、本番ではビシッと決めてくるところはさすがでした。
最終話でくくるの「私、これから何をすればいいの?」という問いに対して、「選んだ道を、自分の力で正解にしてあげなさい」と答えたセリフは本当にずしんと響きました。やっぱりくくると風花には自分で考えて自分で決断を下してほしいし、自分で決断を下した以上は責任を持ってほしい。そうすることでしか前に進めないと思うんです。だから、最後のおじいのこのセリフは、視聴者も自分を重ねられるいいセリフだったなと思います。
――そんなキャラクターたちを素敵に彩ってくださった、キャラクター原案のU35(うみこ)さんの印象はいかがでしょうか?
篠原 U35さんにお願いしたのは、もちろん絵が好きだからなのですが、彼女の描くキャラクターの「夏感」や「透明感」といった特徴がとても重要でした。華がありかつ品があるかどうかも大事。品って定義は難しくて、僕の体感的なものでしかないですが、清潔感みたいなものかな。U35さんにお願いして本当によかったなと思っています。
――さらに、シリーズ構成の柿原優子さんとは今までも一緒にやられているので、よさは十二分にわかっている感じですね。
篠原 柿原さんはいろいろな作品を書ける方なので、たまたま引き出しのひとつが自分とすごく相性がよかったのだと思っています。シリアスなこともユーモアを交えて書けますし、キャラクターのつかみ方がうまいですよね。読んでいてとてもイメージの広がる脚本を書ける方で、全面的に信頼しています。
――キャラクターや脚本のよさだけでなく、生き物のリアルさや自然の美しさも印象的でした。それがしっかりしているからこそ物語に入り込めるというか。
篠原 水族館が舞台である以上、生き物の描写が陳腐だと台なしですよね(笑)。なのでそこはがんばってもらいました。水槽の魚はほとんど3D班の労作ですし、ペンギン等海獣の描写は牧野さん杉光さんを筆頭に作画スタッフのおかげです。いずれも、リアルに見えるうえで線や塗り分けをどこまで省略できるかを検討した結果ですので、そう言っていただけるのは嬉しいですね。
僕は背景に感情を乗せようとすることが多いので、どうしても背景の比重が大きくなります。ロケハンで体感した空気感を大事にしつつ、劇中でどう生かしていくかを考えました。美術監督の鈴木(くるみ)さんの描く背景画は、特に光源を絞った時の絵がとてもいいので、どうやってその状況を作り出そうか、とか。素材をひとつの画面に美しくまとめる意味では撮影監督の並木さんの力も大きかったと思います。
――背景を描くうえで、具体的に意識したことはあるのでしょうか?
篠原 沖縄は亜熱帯なので、温帯と亜熱帯の違いは出したいなと思いました。海もとても美しいのですが、それ以外にも石灰岩の侵食地形や植生の違いといった沖縄らしさを表現したかった。
あの副館長とアニメ監督には意外な共通点が!?
――ちなみに、篠原監督はもともと水族館をどの程度好きだったのでしょうか?
篠原 僕はペンギンが好きなので、ナマペンギン欠乏症にかかると水族館に出かけます。といっても、1年に1回か2回行く程度で、水族館フリークというほどでもないし全然行かないわけでもない。中途半端な感じですね(笑)。
――劇中で地元の子供たちがたむろっていたように、水族館には憩いの場の側面もあるのかなと。
篠原 そう感じる方もいると思います。クラゲ等に癒やしを求める人もいるでしょうし、生き物の不思議が好きで見ている人もいるでしょう。心理学では、魚を無意識の象徴としてとらえることもあるようですが、魚と向き合いながら内面と向き合う人がいてもおかしくありません。
――ということは、1クール目の「がまがま水族館」で“見えた”ことなどは、そういうところから生まれたのですか?
篠原 そこまで意識したわけではないですけど、水族館の効用をそのまま描写しても面白くならないので、現実を拡張しファンタジーをからめて見せていく手法を取りました。
――そのほか、実はこんな設定があったとかアイデア元ネタなど、今だから言えることはありますか?
篠原 裏設定だと、おじいの生い立ちやウミやんの子供のこととかは考えてました。あと館長やマリナが日系二世三世だったりとか。うどんちゃんのお父さんの消息も気になります。最終回で櫂の恋を少しだけ報われるようにしようかと思っていたら製作委員会の方々に全力で止められたとか、本筋に関係のないことはたくさんありますね。
副館長(諏訪哲司)は敏腕で、くくるの仕事を裏でフォローしてる設定をあれこれ作っていましたが、結局全然見せませんでした。
――副館長の過去や思いについて本人は口にしなかったのですが、くくるは館長との会話で知ることになりますね。
篠原 副館長は「他人にどういう風に見られても別に構わない」と思う人間なので、絶対に自分からは言わないですね。副館長のやり方は、監督と近いかもしれません。実際「ここまではやれるでしょ」と、現場にどんどん負荷をかけ続けますからね。当然ついてきてくれる人もいれば、こんなのやってられねーよ!という人もいる。でも、それは仕事の性質上、仕方のないことです。憎まれるのを嫌がっていては何もできないという点は副館長の仕事ぶりとも通じてますね。
――そういう部分も現実社会を凝縮したような感覚を受けたんですよね。口調はかなりきついですけど。
篠原 きついのは、あくまでくくるの主観として描いたからです。まあ最初の頃はくくるも生意気でしたから。
――そんな作品の原点と言える、タイトル「白い砂のアクアトープ」についてもお聞きします。2クール目の後半で「白い砂」も「アクアトープ」も出てきますが、タイトルにはどのような想いが込められているのでしょうか?
篠原 タイトルはいつも悩みます。今回も二転三転して、発表直前に「もうこれでいいよね」って決まった気がします。「アクアトープ」は造語なのですが、「ビオトープ」という“生命感”を表す言葉と、水の中にくくると風花が浮かんでいるティザービジュアルのイメージを重ねてました。“水の中のオアシス”みたいなイメージですね。最終話近くに「ホワイトサンドドーム」が登場しますが、これはタイトルに導かれて施設名を決めています。
――そうなのですね。最近はタイトルにまつわる言葉が劇中に出てくると、SNSなどで「タイトル回収」と反応があるので、見ていて気になったんですよ。
篠原 もちろん意識しています。研究施設の名前をアクアトープにしたのも、何か名称をつけるんだったらタイトルとのリンク感があったほうがいいかなと。
――研究施設と言えば、環境問題や海洋汚染のことに触れているのも印象的でした。そのあたりも最初から入れようと考えていたのですか?
篠原 いや、当初はほとんど入れないつもりでした。こういう硬質なことはどうしても長い説明的なセリフが必要になります。ドラマの流れを阻害させることもが多く、そうなると視聴者には敬遠されます。でも、風花の進む道を考えると入れたほうがいいのは間違いない。幸い委員会の皆さんが「水族館を舞台にしてるんだったら、少しくらいあってもいいんじゃないか」と背中を押してくれたので、それならばとあえて入れてみました。現実はもっと多様な問題を抱えており、今回触れたのはそのほんのわずかでしかありません。ですが、水族館が水棲生物への入口であるのと同様、この作品が入口になれば、と考えました。
――「夢の喪失と再生」もそうですし、そういうところも最初にキービジュアルから受けたイメージとはいい意味で違った部分も多くて。もっとほのぼのというか、ふわっとしたお話なのかなと思ったんですよね。
篠原 キービジュアルはわざと本編の内容を明確に出さないコンセプトで作ってますからね。想像の幅を持たせると言うか。企画段階ではふわっとしたイメージのアイデアも出ていました。毎話違うゲストが水族館に来て、幻を見て自分の抱えている問題に何らかの答えを見つけて帰ってゆく、という連作短編みたいな内容ですね。ただ、それを2クールずっと見せられてもなぁ……とボツになりました。
沖縄のリアルを知らずにこの作品を描くのは嫌だと思いました
──最後に、ひとつ気になっていたこともお聞きします。第3話で竹下先生が破水して病院に車を走らせている時に不発弾が見つかって道路が通行止めになっていたシーンなど思わずドキッとするようなシーンをさらっと入れていますよね。そこには楽しい日常を描くのに終始するだけでなく、リアルな沖縄を描きたい、しっかり歴史を踏まえなければいけない、といった意識もあったのでしょうか?
篠原 そこに気づいていただけて嬉しく思います。不発弾の話でいくと、物語的に「妊婦の竹下先生を産院に運ぶ途中で道が混んでいる状況」を作らなくてはいけませんでした。道路工事にしようか、マラソン大会で交通規制をやっていることにしようか……などと考えたのですが、交通渋滞は何の面白みもないし、亜熱帯の真夏にマラソン大会は不自然です。考えあぐねていた時、たまたま沖縄の不発弾処理の記事を読んだんです。沖縄県のホームページには本土復帰後から平成28年までのデータが全部載っていて、最近でも年間500件以上不発弾処理をしているんです。これは大変なことです。
――このようなことを入れるのは賛否両論あると思いますが、序盤で沖縄の現実を描いたことが作品の説得力にも繋がっていたと感じます。
篠原 そういう風に言っていただけるとありがたいです。
――最後の質問はアキバ総研の編集者によるものでしたが、改めて考えてみると、編集部と自分とで視点や感じ方に違いがあったように、見る人それぞれの視点や見方ができる作品でしたね。
篠原 そこはかなり気をつけて作ったつもりです。年月を経て見た時に、違う視点で見えてくるというか。いつも間口は広いけど深いところまで届く作り方を心がけています。少しでも見てくださった方の琴線に触れるものがあったら、それだけで作ってよかったと思えます。
――年齢が上がって、もう一度見直すのもすごく面白そうです。本日はありがとうございました。
(取材・文/千葉研一)
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