エッジ&スマートなアレンジで超カッコいい! 「宇宙の騎士テッカマンブレード」テッカマンブレードの最新プラキットを組み立ててみた!【泰勇気の週末プラモ第44回】
社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!
コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ!この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。
というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」。第44回スタート!
第44回 テッカマンブレード
小阪由美子さんによる力強いボーカルが印象的なオープニングテーマ「REASON」から始まるTVアニメ「宇宙の騎士テッカマンブレード」。ストーリーもかなりヘビーかつハードで、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
アニメ放映当時にプラキットが発売されたり、これまでもハイエイジ向けの完成品立体物が発売されたこともありましたが、満を持して待望の完全新作プラキットが登場しました! キット化発表時、そのシャープな造形ゆえにファンの間でも話題となった「テッカマンブレード」のプラキットが、ウェーブより発売中です。
テッカマンブレードの立体物としては、最大級のビッグサイズと絶妙なアレンジ具合をご覧ください!
まずはパッケージ。宇宙空間に浮かび上がるテッカマンブレード。瞳の光は闘志のあらわれか、はたまた悲しみか……。
売り場で見つけた時は、箱の大きさにきっと驚くと思います。
ランナーの数はそれほどでもないのですが、1つひとつが大きいのでなかなかのボリューム。組み立て説明書にはカラーレシピも載っていますが、パーツ分割によってほぼ色分けが再現されています。
素組みのキットがこちら。のんびり組み立てて、4時間かからないくらいで完成しました。完成時の身長はおよそ21センチ。使用工具もニッパーとデザインナイフのみ。もちろん塗装もしておりません。
それでこのカラーリング再現具合!
さらに劇中をイメージさせるシャープなスタイルと、マッシブな造形の共存。素晴らしい……。
クリアパーツの使用箇所もバッチリ。
キットの構成としては内部フレームなどはなく(設定的にもメカニカルな内部フレームはあり得ませんし)、どんどん組みあがっていく印象です。
「可動部が固いかな」と感じる部分は無理に押し込むのではなく、パーツをなじませながら組むなどの工夫を施すことをおススメいたします。特にクリアパーツは弾力がないので、取り扱いにはご注意ください。
上半身のアップ。
設定画のイメージをしっかり残しつつ、キットの大きさに見合ったアレンジが施されています。結構大胆にアレンジされているのですが、決して作品イメージから逸脱しない見事なバランスです。
額や肩などの黄色い部分も、パーツ分割によって色分けされています。肩の組み立ては、パーツの番号間違いなどのないように気をつけましょう。
必殺技の「ボルテッカ」については後ほど。
腹部周辺。
黒いパーツが、人間の筋肉を思わせる有機的なラインになっています。あばらにも、「アバラ!」って感じの白い装甲パーツが配置されています。
美脚部。(あえて「美」をつけました)
引き締まった美しいおみ足。これは、フレーム構造じゃないからこそ表現できた細さなのではないでしょうか。
足首にいたってはもう、なんかこういうおシャレなハイヒール靴があってもいいんじゃないかと思えてしまうほど、シャープで美しいです。
中の人の背筋もムキムキなんだろうな、と連想させる背部装甲。スラスターもメカというよりはやはり生物的。メカのようであってメカではない。これこそ、テッカマンブレードの魅力です。
肩アーマーの下側もパーツ分割により、ここまで色分けされています。
見切れている腕部アーマーのシャープさもおわかりいただけますでしょうか。
これまたきゅっと引き締まった腰部。見習いたいものです。
パーツの分割線がディテールになっていたり、稜線にくるようになっていたりするので、目立ちにくくなっています。
膝アーマー裏もしっかりふさがれております。表面から見えない部分だからといって手を抜かない。志が高い!
膝、脛からつま先までの、ラインの美しさをご覧ください。
次は可動を見ていきましょう。
首は二重のボールジョイント接続。
ご覧のようにグリグリ動くので、さまざまなポーズに合わせることができます。
肩はボディと軸接続での回転が可能。
水平方向へも90°近く上がります。
ボディ側に、肩を前方へスイングするための可動部を内蔵。
二の腕の上部で、ロール回転が可能。
肘は二重関節で、180°とはいかないものの、人体と同じくらいは曲がります。
手首は2か所のボールジョイント接続で可動。デザインを生かして、可動部を増やすアイデアがナイスです。
腰は軸可動により横へ倒すこともできるし……
ひねりも可能。
前後へも多少傾けられます。
開脚もバッチリ。
前後の開脚にいたっては180°を超えます!
太ももの黒いパーツと、白い装甲パーツとの接続部でロール回転可能。
膝も二重関節で深く曲げられます。
足首も軸接続ですがしっかりと可動。ポージングに大きく貢献します。
さて続いてはアクション以外の可動部分。肩の「ボルテッカ」展開ギミックのご紹介です。
まず肩アーマー後方の、白いパーツを開きます(ここの可動軸はクリアパーツなので取り扱いに注意です)
肩上面のブロックを後ろに開いて、ボルテッカ発射状態の完成です。
可動部分にクリアパーツが使用されていますし、テッカマンブレード的にももっとも大事なギミックでもあるので、やさしく展開させてあげましょう。
それでは可動をいかしたポージングを、いくつか取らせてみましょう。
まずは地上で格闘ポーズ。
肩膝立ちもすげぇかっこいい……。
足首が小さいので、さすがにハイキックをさせた状態で自立させることはできませんでしたが、スタンドを使えばこの通り! 足が長いので、めっちゃカッコいいっす!
シールドも付属。接続用のパーツを使って、前腕か腰部に取り付けることができます。
腕部アーマーを、シールド接続用アーマーと交換しシールドを装備。
腰の三角パーツを、シールド接続用パーツに交換してマウント。
左手には平手も付属。
左手を平手に交換し、さらにテックランサーを装備。
テックランサーは分割状態も再現可能。
分割テックランサーの持ち手部分を左右で組みかえれば逆手持ちができるようになるので、ツインランサー状態へ合体させる直前のポーズも再現できます。
フル装備状態でも美しいテッカマンブレードの素立ち。
「対象物をつまむ」タイプのスタンドを使って空間戦闘を再現。劇中でも宇宙空間でのアクションはかっこよかったですもんね~! さすが「宇宙の騎士」!
シールドを前方に構えて、突撃するテッカマンブレード。
テックランサーを突き立てられる直前のラダム獣目線!
写真撮影が楽しくなってきてしまいましたが、ここで「プラスひと手間」加えましょう。
この連載でよくやっている「ウォッシング」や「ウェザリング」「スミイレ」といった作業は、ご覧のアイテムとキムワイプ(ティッシュでも可)を使用しております。ウェザリングカラーはキットに合わせて色を使い分けておりますが、今回は「マルチグレー」をチョイス。
ウェザリングカラーを、全体的に筆で万遍なく塗り、ある程度乾いたら溶剤を含ませたキムワイプで拭き取っていきます。拭き取りすぎたかなと思ったらまたウェザリングカラーを塗り直せばいいだけ!
基本的にパーツへのダメージは少ないので、自分は「パーツが割れる」ことは心配せず作業していますが、自己責任で!
全体の色がワントーン落ち着いたのと、ディテールに入り込んだウェザリングカラーが影のようになり、少し渋くなったのではないでしょうか。
「騎士」という名前から連想されるように、美しいパール塗装などで高級感を演出するのもありだと思いますし、今回のように劇中での激しい戦いとDボゥイ(テッカマンブレードに変身する主人公)の身体へのダメージから連想して、このような汚しを施すのもありでしょう。
みなさんならどう仕上げますか?
腰部、脚部の複雑なディテールも少しくっきりしました。
ブラスター化(編集部注:物語終盤、テッカマンブレードはブラスター化することで「ブラスターテッカマンブレード」にパワーアップする)できるようになる前までのイメージなら、もっと汚れた状態にしてもよいかもしれませんね。
また、同じポージングでも素組みとは違った印象になってくると思います。
背中の黄色いひし形の部分のスラスターも、「汚す」ことで使用感が出てきます。背中は白いパーツが多いのでウェザリングカラーでディテールがくっきり見えてきます。
今回はプラスチックの表面に直接ウェザリングカラーを塗りましたが、「つや消し」スプレーを吹いてから塗ると、また違った味わいになります。
素組みの素立ちとは、どことなく印象が変わって見えませんか? ちょっとした作業ですが、効果は大きいのでぜひ一度お試しください。
激しい戦いの中でも、毅然と立ち向かうDボゥイ。
あるいは、テッカマンエビルに何か話しかけているのでしょうか。
というわけで、WAVEさん! テッカマンエビルの発売もお待ちしております! きっと多くの方が2体を並べたいと思いながら、まさに今この記事をご覧になっていますよ!
同じ肩膝立ちでも、汚した後だとダメージや疲労で膝をついたように見えてきます。
宇宙空間での浮遊感をイメージしたディスプレイ。
敵の攻撃を受けることも厭わずに突っ込むブレード!
その加速から、敵にテックランサーを突き立てる!!
「ボルテッカーーー!」
傷だらけの必殺技は、燃えます!!
左手の平手や、シールドでうまいこと右手首を隠したことによる腕組み再現です。
そしてこちらは全塗装を施したもの。一見して、素組みとほとんど変わりませんでした(苦笑)。それだけこのキットの基本ポテンシャルは高いということです。
以上、いかがでしたか?
皆さんも、ご自身の手でポーズをつけたくなってきたのではないでしょうか!? とはいえ「プラキット」なので、動かす際は気分が乗りすぎて破損させてしまうことのないように気をつけて下さい。コツとしては、動かしたいところの近くを持って、ゆっくり動かすことが大事です。
「宇宙の騎士テッカマンブレード」には、ブレード以外にも多数のテッカマンが登場していますし、OVAで続編の「パートII」も制作されているので、そちらにも多くのテッカマンが存在します。どこまでシリーズを追いかけていってくださるのか……、今後のキット展開に注目です。
ペガス? このブレードのサイズに合わせたら、とんでもない大きさになりますよ! 欲しいけど!(※編集部注:Dボゥイは、物語途中からペガスというサポートメカに格納されることでブレードに変身できるようになります)
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。
あ、お別れの前にこれだけ叫ばせてください。
「テックセッターー!!」
【商品情報】
■テッカマンブレード
・発売中
・価格: 7,700円(税込)
・PS製プラスチックモデルキット
・NONスケール(全高 約220mm)
・接着剤不要のスナップフィットタイプ
・付属品:テックランサー、テックシールド、ハンドパーツ3種(拳、平手、武器持ち手)
・製造元 :橘猫工業(ORANGE CAT INDUSTRY)
・輸入販売元 :株式会社ウェーブ
【泰勇気の出演情報】
・ NETFLIX海外ドラマ「Locke&Key」シーズン1、2配信中(タイラー役)
・ アニメ「ワールドトリガー」(穂刈篤役)
・ 橘猫工業「ハンドレッドエッジ」PVナレーション
・ YouTubeガンダムベースライブch川口名人のすいプラ」毎週水曜18時配信(アシスタント)
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