「どれがおもしろかった? 2021年秋アニメ人気投票」結果発表! 期待値の高かったヴァンパイヤものがワンツーフィニッシュを迎える

アキバ総研が、2021年12月30日~2022年1月13日の期間で行った公式投票企画「どれがおもしろかった? 2021年秋アニメ人気投票」。こちらの投票が締めきられたので、その結果をお伝えしよう。


2021年秋アニメは、アキバ総研調べで59本の作品が放送・配信された。2年前ほど前からの新型コロナウイルスによる影響は表面上はほとんどなくなり、それ以前のレベルの本数の作品が世に送り出されたことになる。


そんな数多くの2021年秋アニメ作品の中で、アキバ総研のユーザーが面白かったと感じた作品はどんなものになるのだろう。まずはベスト10にランクインした上位作品の顔ぶれを見てみよう。

1位:吸血鬼すぐ死ぬ(201票)
2位:ヴィジュアルプリズン(102票)
3位:境界戦機(80票)
4位:やくならマグカップも 二番窯(56票)
5位:takt op.Destiny(52票)
6位:無職転生 ~異世界行ったら本気だす(第2クール)(45票)
7位:白い砂のアクアトープ(37票)
8位:プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~(30票)
9位:結城友奈は勇者である 大満開の章(26票)
10位:月とライカと吸血姫(23票)

50本を超える秋アニメ作品の中でダントツの評価を得て1位となったのは、「吸血鬼すぐ死ぬ」となった。「週刊少年チャンピオン」で連載中の人気漫画が原作のギャグアニメで、秋アニメスタート前に行われた「観たい2021秋アニメ人気投票」でも、その期待値は1位と、かなり注目度の高い作品だったが、最終回を終えた時点でもその勢いは衰えず、そのまま1位をキープした。昨今珍しいほどにバカバカしい設定とキャラクターが特徴のドタバタコメディで、観る人によって好き嫌いははっきり分かれる作品だとは思うが、シリアスものが比較的多かった印象の2021年秋アニメの中では、数少ないギャグ枠で、それゆえに多くのユーザーから高い支持を得たのかもしれない。

「吸血鬼すぐ死ぬ」


続く2位は、A-1 Picturesによるオリジナル作品「ヴィジュアルプリズン」となった。オリジナル作品ではあったが、「観たい2021秋アニメ人気投票」でも3位と高い注目度で、本投票企画では順位をひとつ上げての堂々の2位となった形だ。最近人気の男子アイドルものと、ヴァンパイヤものを組み合わせた、ヴァンパイヤ・ビジュアルバンドという新機軸を展開された本作だが、女性ユーザーからの熱い支持を集めて、高い評価を得た。

「ヴィジュアルプリズン」


続く3位には、サンライズが手がける久々のロボットアニメ「境界戦機」がランクインした。こちらも「観たい2021秋アニメ人気投票」では2位という高い注目度だった作品だが、本投票企画では順位をひとつ下げた格好だ。世界の各勢力によって分割統治された日本で、主人公・椎葉アモウが AMAIM「ケンブ」に乗って、戦いに身を投じるというストーリー。マスコットキャラ的なAIとともにバトルを行うという新基軸には賛否あったように思うが、硬派な展開のストーリー、ロボットデザインは一定の評価を得た形だ。なお、ストーリー的には今後の続編がありそうなので期待したい。

「境界戦機」


以下、4位以下の作品については、過去の人気作の続編が3作、ゲームなどとのメディアミックス作品が2作、それ以外の作品が2作という結果となった。続編ものでは、4位の「やくならマグカップも 二番窯」、6位の「無職転生 ~異世界行ったら本気だす(第2クール)」、9位の「結城友奈は勇者である 大満開の章」の3本がランクイン。なかでも2021年春アニメとして放送された第一期「やくならマグカップも」の続編として放送された「やくならマグカップも 二番窯」は、下馬評ではあまり話題に上らなかった作品で、今回のダークホース的存在と言える。Aパートがアニメ、Bパートが実写という珍しい構成の作品だが、舞台となる美濃焼の本場を身近に感じられると評価が高い。また、9位の「結城友奈は勇者である 大満開の章」は、人気シリーズの最終章ということで、事前から注目度の高かった作品ではあるが、見終わった後の満足度もそこそこ高かったと言えそうだ。


メディアミックスものでは、5位の「takt op.(タクトオーパス)Destiny」と8位の「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」がランクイン。アイスホッケーをテーマにした「プラオレ!」は事前から注目度が高く、そのまま突っ走った感があるが、クラシック音楽と戦闘少女を組み合わせた「takt op.Destiny」は、こちらも下馬評は低かったダークホース的作品だ。同名ゲーム「takt op.(タクトオーパス)」とのメディアミックス作品ではあるが、「サクラ大戦」などでおなじみの広井王子さんが原作で、MAPPAとMADHOUSEが共同でアニメ制作に携わるなど、アニメ作品としての面白さも存分に生かし、人気を高めた。


そのほかの作品では、7位の「白い砂のアクアトープ」が健闘。P.A.WORKSが手がける完全新作オリジナルアニメで、同社が得意とする、日本の地方で生きる若者達の青春を淡々と描いた点が高評価。また、10位「月とライカと吸血姫」も、旧ソ連を彷彿とさせる国での宇宙開発と、吸血姫という取り合わせの妙が生きた作品。主人公のイリナを林原めぐみさんが演じたことでも話題となった。


なお、11以下の作品については、下記をチェックしていただければと思う。

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