お手軽スナップフィットでロボ形態からライオン形態に大変形! オリジナル新作キット「ハンドレッドエッジ」を組み立ててみた!【泰勇気の週末プラモ第47回】
社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!
コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ!この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。
というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」。第47回スタート!
第47回 ハンドレッドエッジ
今回は我が友人でもあるプロダクトデザイナー・倉持キョーリュー氏のデザインした完全オリジナル新作キットシリーズ「遊模」。その第1弾「1/100スケール ハンドレッドエッジ」をご紹介します!
「大きい」「可変」「色分けバッチリ」と三拍子そろった優秀なキット。どんなものなのかと興味をお持ちだった方もいらっしゃるでしょう。
この記事が参考になれば幸いです!
ちなみに、PVナレーションは私が担当しております。
まずはパッケージ。
人型(ヘルトステージ)形態の後ろに、ビースト(ヘルトヴィークル)形態が描かれており、可変ロボであることが一目でわかりますね。スタイリッシュなパッケージイラストです。
ランナー数はそれほどではありませんが、パーツの一つひとつが大きいので一枚ごとのボリュームがかなりあります。
組み立て説明書には、カラーレシピや世界観設定、設定イラストが載っています。設定にはまだまだ遊びの部分が残されているので、自分なりに楽しむこともできます。
4時間ほどで組み立てることができました。人型形態の高さは約23センチ。大きいんですよ。手に持ったときの満足感といったら!
ご覧のとおり、こういった「リアル系」っぽいメカとしては珍しい「胸ライオン」ロボとなっています。
全体的に軽装で、なおかつ各部に3ミリ径のジョイント穴が多数設けられており、カスタマイズも簡単にできそうです。
後姿。固定兵装がないのも潔いですね。
本体以外にはご覧の付属品と、今後何かに使用することになるのかもしれない二つの余剰パーツがあります。グリーンのシールの予備もあります。
薄いスモークのバイザー奥から覗くツインカメラがクール。肩アーマーの色分けも、パーツ分割で完全に再現されています。
ライオンヘッドの目も、シールできらりと反射します。タテガミにあたるパーツの逃がし方が秀逸ですね。このロボットの特徴でもあるかと思います。
パーツの継ぎ目になるはずの部分も、ディテールや配色によりほぼ解決。
腰部フロントアーマーも小型で、高機動力のメカのようですね。腰部サイドアーマーは大腿部に固定式となっているのが珍しいです、
脚部には、ライオン形態での後ろ足になるパーツが見えていて、果たしてどう変形するのか楽しみですね。
太腿と膝、膝と脛、それぞれの間に関節ユニットがあるのが見所です。
リアの板状のパーツは、バックパックではなくボディ側に接続されています。バックパックには3つのジョイント穴が見えます。
腰には、ライオン形態の尻尾パーツがまとめられています。
脚部は、両サイドと脹脛後ろ側にジョイント穴あり。
首の付け根にもディテールが施されています。ぬかりなし。
続いて可動範囲、いきましょう。
首はボールジョイント接続。頭部周辺に構造物があるので、回転させる時には干渉しないように気をつけましょう。
肩関節は、軸接続で回転させて腕を上に上げることが可能。
水平方向へは90°ちょっとまで上がります。
ボディ側で肩関節の前後スイングも可能。
肩アーマーも独立して少しだけ上下に可動。
二の腕の上でロール回転。肘は二重関節で、人体と同じくらい曲がります。手首はボールジョイントなのでグリグリ動きます。
腰で回転が可能。
前後開脚はここまで。
腰部サイドアーマーが固定式なので、左右開脚はこのくらいまでです。
股関節は付け根側でスイングするので、足首をハの字にして立たせることができます。
膝関節は、後ろ方向へ二重関節でここまで可動。
足首は、アンクルアーマーの上辺りでボールジョイント接続。ひとつの関節でスイングや回転が可能です。
バックパックのスラスターも動きます。細かい!
背中のウイングは接続軸で回転可能。
それでは可動をいかしてポージング、いってみましょう!
まずは近接格闘戦!
ハイキックというか上段蹴りはこのくらいまではできます。
片膝立ちも可能。
左手には平手も付属!
ライオネットシールドは、アタッチメントパーツをはさんで装備可能。表面はクリアパーツ、骨組みはグレーのパーツという面白い組み合わせ。
背面にはチェンジファングライフルをマウントするアタッチメントを搭載可能。アタッチメントは3ミリ軸なので、別の場所に装備させることもできます。
さらに、刀身の長いファングソードも付属。ライフルも付属してはいますが、近接戦闘が得意そうな印象が強いですね。
「一刀両断!」
一閃して斬り捨てる直前!
チェンジファングライフルはソードモードでも使用可能。またファングソードは逆手持ちにしてもよし!
一体でも二刀流の装備が可能です。
ライフルはご覧のように変形。
敵機を補足!!
平手を使って腰だめに射撃。
対戦ゲームの勝利ポーズっぽく腰に手を置いてみました。
機体設定などが説明書に載っていますので、一度目を通して妄想を膨らませてみてください。
それでは本機体の最大の見せ場である変形、いってみましょう!
「チェインジ!」
変形開始!!
肩アーマーの正面が側面に向くように回転。腹部を上に伸ばします。
手首は手の甲が完全に背中側に向くようにしておきます。
腰部サイドアーマーの下半分の白いパーツを後ろ側に畳みます。
手首の付け根から180°回転させて、ライオンの前足首を展開。手の甲にあるジョイントで固定します。
太腿を、サイドアーマー側にスライドさせて脚部の位置を外側に移動させます。
腰部後ろにまとめられていた尻尾パーツを展開。バックパック下のアームの途中にあるグレーのツメを開きます。
アームを動かしバックパックを下へ移動させ、先ほど展開させたグレーのツメで再びボディに固定します。
バックパックをどかしたところに現れる、グレーの四角いパーツを奥へ押し込みます。
すると胸部のライオンヘッドが前方へせり出します。
頭部を180°回転させて、首を倒します。
胸部を上に向けて展開。
人型の時には動かさなかった、膝アーマーより下の関節を逆関節に変形。膝もそれに合わせて調整します。
人型の足首パーツを脹脛の後ろ側にガバッっと回転させて、後ろ足の変形が完了。
これで、ライオン型メカ、ハンドレッドエッジ(ヘルトヴィークル形態)の完成です。
玩具的手応えで変形をこなします。
シンプルな変形に見えますが、思い切ったパーツの移動による変形を組み立てキットで実現しているのはすごい。実際に手に触れてみると、アイデアの塊であることに驚かされます。
前方から見ると大迫力! タテガミパーツが赤くて目立ちます。
尻尾がチャーミングですがそれだけじゃなくて、後ろ足の動物的ラインが力強くも素晴らしい。
横から。人型のバランスから、みごと動物的バランスに変形しています。
上から見たところ。後ろ足の幅が広くなったことでより動物らしさ、特にライオンのガッシリした感じが表現されています。
ライオンの口は開閉可能。
首の付け根で、ほんの少しですが上下左右に振ることができます。
前足はロール回転と、上方向へ向けることが可能。てっきり固定かと思っていたので、これはビックリ。
ちなみに前足にだけ「肉球」ディテールがあります。
みんな肉球、好きでしょう?
後ろ足もロール可動。つま先を閉じる方向への可動があります。アンクルアーマー上あたりのボールジョイント接続も使えるので、干渉しない範囲で可動させることができます。
なお、後ろ足には肉球は実装されておりません。
バックパックに、人型の時とは天地を逆にしてチェンジファングライフルをマウント。
高出力による発射の際には、こうして大きく足を広げて、体勢を安定させたりするかもしれません。
敵に飛び掛かるハンドレッドエッジ!
組み立てキットであることを忘れてしまいそうなプレイバリューです。
さて、いつもの「プラス一手間」ですが、今回はガシガシ遊ぶことを前提に軽い一手間にとどめておきたいので、クレオスさんのウェザリングカラーマルチブラックを使ったスミイレにしてみました。
特に白いパーツは色とびしやすく、素組みだとディテールが見えにくくなってしまうのですが、スミイレすることでそれがしっかり確認できるようになります。
やはり白い装甲へのスミイレは効果大ですね。タテガミパーツにもディテールがあるので、しっかりスミイレ。
太腿や脹脛のちょっとしたディテールも、スミイレするのとしないのとでは少し印象が違います。
スミイレをしたライオンモードに、キットをもうひとつ用意してチェンジファングライフルを二門背負わせてみました。キャノンタイプっぽくなりましたね。
人型形態の時は大火力を扱うのが苦手そうですが、ライオン形態だと安定感があるせいか、すごくしっくりきますね。ライオン形態中心にカスタムするか、人型中心にカスタムするか、悩ましい……
いま気付いたんですけど、ライオン頭頂部の黒いブロックに「猫耳」がついていますね。気付いちゃったら、もうかわいくて仕方ない。
チェンジファングライフル2門装備だけでなく、実はファングソードにも2つ用意するメリットがあります。
実は、2本のファングソードを連結させることができるのです!!
するとこんな感じのダブルのファングソードが完成します!
より一層、剣による近接戦闘に特化したように見えます。
両手でダブルファングソードを振り回すハンドレッドエッジ。
後ろ手にダブルファングソードを構えるハンドレッドエッジ。
ファングソードは単体でも長い武器ですが、2本接続することでさらに迫力のある武器になります。
今回はスミイレのみで済ませてしまいましたが、模型オリジナルということでどういった質感で製作すればいいのかは、ある意味購入した人にゆだねられています。
塗装するもよし、おもいっきり汚すもよし、自分の思うハンドレッドエッジに仕上げて、一緒に「ハンドレッドエッジの世界」を遊んでいきましょう!
ハンドレッドエッジは追加装備装着型の「ハンドレッドエッジ・アルマ」を開発中とのこと。しかもすでに本キットを持っている人向けに追加パーツのみのパッケージも検討中。
こちらにも期待したいと思います。
また各部の3ミリジョイントを使うと、いろんな改造が手軽にできると思います。コンテストに出すわけでもないのなら個人で楽しむ分には自由ですから、気軽にカスタマイズを楽しんじゃってください!(僕も本当はカスタマイズしたくってウズウズしております)
親友がデザインしているということもあり、このシリーズは追いかけていきたいと思っておりますので、次回作のご紹介もどうぞお楽しみに!
【製品情報】
■ハンドレッドエッジ
・発売中
・価格:7,700円(税込)
・PS製プラスチックモデルキット
・1/100スケール(全高 約220mm)
・接着剤不要のスナップフィットタイプ
・製造元 :橘猫工業(ORANGE CAT INDUSTRY)
・輸入販売元 :株式会社ウェーブ
【泰勇気の出演情報】
・ NETFLIX海外ドラマ「Locke&Key」シーズン1、2配信中(タイラー役)
・ 橘猫工業「ハンドレッドエッジ」PVナレーション
・ YouTubeガンダムベースライブch川口名人のすいプラ」毎週水曜18時配信(アシスタント)
©KURAMOCHI KYORYU・Studio GS
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