ゾンビゲーの決定版! 超大ボリュームオープンワールドRPG「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」プレイレビュー

開発をTechlandが手がけ、日本でのPS5/PS4版のローカライズやパブリッシングをスパイク・チュンソフトが担当する、オープンワールドゾンビサバイバルアクションゲーム。それが「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」です。

2022年2月4日に全世界マルチプラットフォームでリリースされた本作は、2月6日には本作のリードデザイナーであるTymon Smektała氏によって50万人以上が同時に接続していることが報告され、Steamの売り上げランキングでも上位に入るなど多くのプレイヤーが楽しんでいます。


しかし、最近は大作が続々と販売されており、確実に「自分に合うゲームで遊びたい!」という人も多いはず。

そこで、本記事では「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」とはどんなゲームか、どんな方にオススメなのかを紹介していきたいと思います。



「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」ってどんなゲーム?


アクションが特徴で、前作「ダイイングライト」は期待を上回る高評価を獲得しました。
続編となる本作では、前作で評価の高かったパルクールやアクションがさらに向上し、さらに、選択肢次第で大きく変化するストーリーやクラフト要素の強化、勢力間の駆け引きなど、多くの要素が新しくなっています。



本作は前作の十数年後の世界、かつ別地域という設定です。前ストーリーにつながりがなく、初めてプレイする方でも問題なくプレイできます。もちろん、前作をプレイした方が「ニヤリ」とする要素もあります。


では、実際にどんな方にオススメなゲームなのか紹介していきましょう!



バイオレンスなゾンビゲー好きにオススメ



本作はなんと完全無規制。海外での表現から何ら変化することなく、開発者が意図したそのままを楽しめます。もちろん、ゾンビ(作中では感染者)や人間の部位欠損もあります。


実は、前作では当初、規制のため、血が緑色になる等の表現規制がかけられていましたが、本作ではそのような規制も一切かけられてありません。


バイオレンスな表現は、ゲーム注でダメージを与えている手ごたえにつながるため、世界観に没入しやすくなります。



登場する武器も多彩。それぞれ斬撃や打撃といった属性があり、攻撃した際の「やられ方」が大きく異なるのも特徴的です。


グロテスクさに抵抗がなければ、数多あるゲームの中でも最高の近接アクションが楽しめるでしょう。



オープンワールドゲームが好きな方にオススメ


オープンワールドゲームの魅力は、広大なマップを自由に移動してゲームを進めていくのが特徴ですが、本作はこうしたオープンワールドゲームの中でもとりわけ高い密度感が特徴です。



特に、少しゲームを進めると行けるようになる都市では、多くのビルの中に入ることができ、体感ではマップ面積以上の大きさに感じます。


実際にビルの屋上に上ってみました。見えている建物はほとんど行くことができます



振り返って双眼鏡をのぞくと、最初に行く街並みが見えます


遠景描写の質も、すばらしいことがわかるのではないでしょうか? 見えている範囲に行ける、という楽しさはオープンワールドゲームならではですが、本作は高低差のある都市を舞台とすることで、より楽しさが増しているのです。



大ボリュームなゲームが好きな方にオススメ


本作のボリュームの多さは特筆すべきもの。なんとTechlandの公式Twitterによれば、すべての要素をコンプリートするには500時間必要と発表されているほどです。


もちろん、500時間という数字はチャレンジなどを含めて、ゲームを遊び尽くした場合であり、平均的なプレイヤーであれば、クリア時間は100時間より短くなります。


たくさんのアクティビティがマップを埋め尽くしています


ただ、実際にプレイしていても、メインストーリーのボリュームはもちろん、たくさんのサブストーリーやアクティビティが存在し、やりこみ要素は満載です。



また、能力の強化が可能な「インヒビター」があるGRE施設や荒廃した店が広大なオープンワールド上に点在しており、こうした屋内の施設に侵入し、攻略していくのも楽しい要素となっています。



選択で大きく変化するストーリーが好きな方にオススメ

本作はアクションゲームですが、同時にストーリーを重視したゲームでもあります。


ゲーム中の選択肢次第で多くの登場人物の運命が変わり、戦うことになったり、味方になったりと、ゲームが大きく変化していきます。


本作のローカライズを担当したのは「ウィッチャー3 ワイルドハント」や「メトロ エクソダス」の日本語訳を担当したスパイク・チュンソフト。日本語吹き替えも実装されており、ポーランドの開発会社が開発するゲームながら、自然な日本語訳で違和感なく没入できます。


地区を解放すると、委ねた勢力に応じて安全地帯が作られていきます。写真はピースキーパーという勢力の安全地帯


勢力によっては車を改造したトラップが設置される。ゾンビをド派手に吹き飛ばそう!


ストーリーを進行させ、給水塔などを稼働させると、いくつかの地区が解放されます。解放した地区をどちらの勢力にゆだねるかによって、マップ上に設置される固定ガジェットが変わるのもおもしろい要素です。



1人称視点パルクールがしたい方にオススメ


バイオレンスなアクションに並んで、本シリーズの特徴と言えるのが華麗なパルクールアクションです。

街中を走り、跳び、飛び降りるパルクールアクションは、単調になりがちなオープンワールドゲームの移動を爽快に楽しくしてくれます。

前述した通り、大規模な都市を舞台にしているのが特徴の本作。非常に広く、ともすれば移動がおっくうになってしまいがちですが、本作ではパルクールアクションに加えてパラグライダーも使用可能。



パラグライダーは高い所から滑空するのはもちろん、室外機の風やビル風に乗ることで、ビル街の高低差を障害と感じることなく快適に移動ができます。


密度の高い街を見下ろしつつ、高速移動していくアクションには、オープンワールドゲームの次世代を感じます。



自身を強化していくRPGが好きな方にオススメ


アクションゲームとしてすばらしい本作ですが、自分自身を強化していくRPGとしても魅力的です。



GRE施設で手に入る能力強化アイテム「インヒビター」。敵への攻撃やパルクールでたまる経験値で強化できる多彩なスキルで、最初は弱かった主人公がどんどん強化されていきます。


また、ストーリー進行で手に入るパラグライダーやグラップリングフック、弓矢といった特殊アイテムはどれもゲームに慣れてきたな……という頃にアンロックされ、常に新鮮なアクションでゲームを楽しむことができました。


武器の強化も忘れてはいけません。武器にModを付けると耐久力が少し回復し、炎上させたり感電させたり、さまざまな特殊効果を付与できます。



ゾンビ系ゲームが好きな方にはもちろん、オープンワールドゲームに新風を吹き込んだパルクールアクション、ボリュームのあるストーリーと、さまざまな要素で魅力的な本作。ひとつでも気になる要素があれば、ぜひ手に取っていただきたいゲームです。

■「ダイイングライト2 ステイ ヒューマン」
プラットフォーム: PS5/PS4
ジャンル: オープンワールドアクション RPG
発売日: 発売中(2022年2月4日)
価格:
・通常版 8,778円(税込)/パッケージ版・ダウンロード版
・Deluxe Edition 10,978円(税込)/ダウンロード版
・Ultimate Edition 13,178円(税込)/ダウンロード版

プレイ人数: オフライン 1人、オンライン 1-4人(予定)
CERO: Z
開発元: Techland
販売元: 株式会社スパイク・チュンソフト

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