【本日発売!】「チョコボGP」体験レポート! かわいい「FF」キャラが妨害アリアリで激突する、爽快レースを遊んでみた!!【ゲームレビュー】

スクウェア・エニックスが2022年3月10日に発売された「チョコボGP」。これに先立ち、メディアを対象としたオンラインプレイの体験会が行われたので、本編のプレイフィールとあわせてレポートしていこう。

なお、今回プレイしたバージョンはレビュー用に用意されたもののため、実際の本番環境とは異なる点があることをお断りしておきたい。

「チョコボ」シリーズや「ファイナルファンタジー(以下、FF)」シリーズ各作品に登場するキャラクターがかわいらしい姿となって登場。いろいろな乗り物でレースをするのが「チョコボGP」だ。初代PS世代には懐かしい「チョコボレーシング」から23年ぶりの新作となる本作だが、操作方法やテクニックは「ストーリーモード」で親切に教えてくれるため、初めて遊ぶ人も心配はいらない。

このモードはギャグ満載で、「FF」各作品の名台詞やパロディも登場するので、シリーズのファンなら元ネタ探しも楽しめることだろう。豪華声優陣による演技も聞きどころ。チョコボの声優は通例通り「???」となっているが、チョコボの相棒であまのじゃくなモーグリのアトラ(cv.杉本ゆう)、マイペースなデブチョコボのクレール(cv. 内田雄馬)、やさしく真面目なシロマ(cv.千本木彩花)、自称天才科学者のシド(cv. 北沢力)、今作ではトランスしっぱなしなティナ(cv.福井裕佳梨)、臆病な黒魔導師のビビ(cv.大谷育江)らが、笑い満載のストーリーを綴ってくれる。紙芝居風の演出も面白く、楽しみながらゲームの基本を学べるのだ。

ズラリと並ぶキャラクターたち。メタな発言もちょいちょいあって笑わせてくれる

ティナの台詞は「FF VI」の名台詞が多い。後ろにいるのはお父さんのマディンで、こちらもレースに参戦するのだからマニアックだ

ストーリーモードのチュートリアル。操作方法を教えてくれる

個性的なキャラクターたちが、多彩な乗り物に乗って爆走するのがこのゲームの特徴。シロマやビビといった人間勢は車を使うが、チョコボたちはローラースケートを履き、シドは戦車、ティナは魔導アーマーに乗るといったように、乗り物の種類はまちまち。レースゲームなのは確かだが、「カー」レースとは言い切れないバラエティ感がなんとも面白い。

個性的な面々が個性的な乗り物に乗ってレースするのだが、もちろんただ速さを競うだけじゃない。「FF」らしい魔石やアビリティでお互いに妨害しあう、ハチャメチャな展開が待ち受けているのだ。魔石やアビリティと聞くとちょっとややこしそうに思えるかもしれないが、操作は簡単なので心配ご無用。

Aボタンでアクセル、Rボタンでジャンプ、Lボタンで魔石、Yボタンでアビリティという4つの操作だけ覚えておけば十分プレイできる。コーナリング中にRでドリフトし続けると車輪がスパークを発するので、タイミングよく離せばドリフトブーストで加速可能。急カーブや曲がり角が続くコースも、ドリフトとドリフトブーストの連発でスイスイ抜けられるので気分爽快だ。なお、ボタンの設定は3つのタイプから好みのものを選ぶことができる。

アトラはドリフト中カメラ目線に

スタート前にタイミングよくアクセルボタンを押し続けると「スタートブースト」が発動。飛行船のロゴは旧作「チョコボレーシング」が出ていた頃のスクウェア(当時)のロゴだ

コース上には丸い「マジカルエッグ」と青い「クリスタル」が落ちていて、取るとそれぞれ魔石とアビリティが使用できる。魔石はライバルを妨害するもので、「ウォータ」なら後方に水の障害物を設置し、「クエイク」は周囲に衝撃波を放つなど、それぞれ効果が異なる。「マジカルエッグ」にはどの魔石が入っているかわからないため、状況に応じて適宜使っていくのが重要だ。

いっぽう「クリスタル」は10個集めることで、最高速度が上がることに加え、集めるごとに、アビリティゲージが溜まる。アビリティゲージが溜まると、キャラクターごとに異なるアビリティが使えるようになる。シロマは魔法防御&カウンター攻撃のバリアを張り、ティナは魔導アーマーからミサイルを撃ち、クレールは姿を消して見えなくなり、アトラは前方にいるライバルのクリスタルをぶんどるなど、バリエーションも豊富。タイミングよく使えば、状況を一気に挽回することも可能だ。

丸いのが「マジカルエッグ」。中には魔石(魔法)が入っているが、金のマジカルエッグは持っているものと同じ魔石が2個、銀は1個、銅は完全ランダムで1個手に入る

「バハムート」の魔石は、一定時間無敵のバハムートになってコースを自動で走る

青い石が「クリスタル」で、集めることで最高速度が上がったり、アビリティを早く使用したりできるようになる

ティナは魔導アーマーからミサイルを発射

ベヒーモスのベンさんはカートを抱えて自分で走り、触れた相手をクラッシュさせる

これだけのワザを持った連中が集まるのだから、レースも無事で済むはずがない。

今回のメディア向けテストでも、妨害また妨害という感じで、最後まで気が抜けないシチュエーションが頻発した。レース中1位になって安心していたら、背後から「ファイア」の魔石を食らってこんがり焼かれたり、「死の宣告」で死神に取り憑かれるのを避けようとジャンプを連打していたら、操作がおざなりになってクラッシュしたり、急カーブの場所ではほかのプレイヤーと一緒に仲良くコースアウトしたり……と、思わず笑ってしまうような展開の連続だった。

筆者とほかのプレイヤーがガッツンガッツンぶつかりあっている横を、アビリティで透明化したクレールが何食わぬ顔してすり抜けて漁夫の利を得るようなこともあり、ゲーム機の前で「ああ、やられた……」と頭を抱えてしまったりもした。このあたりは人間どうしが集まったオンライン対戦ならではのドラマと言えるだろう。

輝くゴールドソーサーもレースの舞台に

「死の宣告」を受けると、死神から一撃されてしまう

2人で仲良くコースアウトしてしまった

魔石の中には後方に放てるものもあり、下位だからといって気を抜くことはできない。しかし「マジカルエッグ」からどの魔石が手に入るかはランダムなので、ハメたりハメられたりといったことも起こりにくくなっているようだ。

魔石の中でも面白かったのが、コース上にワープホールを設置する「チェンジ」。青のワープホールに入った者は前に進み、赤のワープホールに入った者は後のほうに戻されてしまう。そのため、相手が曲がり角の先や加速ゾーンの前など絶妙の位置に置くと、ワープホールに入っては前に戻り、また同じワープホールに入っては前に戻り……ということを繰り返してしまった。こうなるともう、悔しいというよりは笑ってしまうくらいで、いい位置にワープホールを置いた対戦者に感心してしまった。こうした面白さもまた、オンライン対戦ならではだろう。

発売前のソフトではあったが、システムがシンプルなので操作も把握しやすく、すぐにオンライン対戦の駆け引きを楽しめたのも印象的だった。

タイミングよくジャンプするとエアトリックとなり、一定時間加速できる

シンプルな操作で、ドタバタとバラエティに富んだ展開のレースを楽しめる本作は、古参のFFファンも、FFを知らない方も楽しめる一1だ。ぜひ一家に1本、置いてみてはいかがだろうか?

【製品情報】

■チョコボGP

・ジャンル:レース

・プラットフォーム:Nintendo Switch

※おすそわけプレイ対応

※オンラインプレイのご利用には、「Nintendo Switch Online」への加入が必要です(有料)。

・プレイ人数:1~8人

・発売予定日:2022年3月10日(木)

・希望小売価格:

通常版(パッケージ/ダウンロード):6,578円(税込)

e-Store限定セット(パッケージ):9,658円(税込)

Lite版:無料

・CERO A(全年齢対象)

・メーカー:スクウェア・エニックス

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CHARACTER DESIGN: TOSHIYUKI ITAHANA/RUBI ASAM

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