熱い心を持つ勇者・ファイヤージェイデッカー完成! アニメのプロポーションを完全再現のプラキット「デューク&ファイヤーパーツ」を徹底レビュー!【泰勇気の週末プラモ 第50回】

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ!この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」。記念すべき第50回スタート!

第50回 デューク&ファイヤーパーツ

今回は、以前紹介させていただいたコトブキヤの勇者シリーズキット「ジェイデッカー」「デッカード&マックスキャノン」に引き続き「デューク&ファイヤーパーツ」の登場です。

この商品は、TVアニメ「勇者警察ジェイデッカー」で途中から登場した「騎士刑事デューク」と、「ジェイデッカー」を「ファイヤージェイデッカー」へパワーアップさせることのできる「ファイヤーパーツ」のセットとなっております。

まずは商品パッケージから。

炎が迫りくる夜の都会を背景に、手前には警察手帳を広げて銃を構えるデュークと、ファイヤーパーツとジェイデッカーが合体した「ファイヤージェイデッカー」の姿が描かれております。

側面にも「ファイヤージェイデッカー」への合体をはじめ、キットの内容が描かれております。

別の面にも正面イラストの一部が載っています。

ランナーはご覧のとおりです。パーツ分割で極力配色を再現できる仕様となっております。

シールやデカールの類もなく、一部の小さなパーツは塗装済みとなっているので、組み立てるだけでも十分に楽しめます。

まずは騎士刑事デュークを組み立ててみました。

救急車から変形するロボットということで白と赤をメインとしたカラーリング。デュークファイヤーに合体する前の小サイズロボットらしいスマートなスタイルもしっかり再現されています。

額や胸部のマークも、胸の赤いラインもパーツ分割による色分け。救急車のヘッドライトにあたる部分にはクリアオレンジのパーツが採用されています。

さらに目の部分は塗装済み。肩のディテールのみ劇中を再現するには塗装が必要ですが、成形色を生かすなら、ここの塗装はそれほど難しくありません。

腰まわりの配色も基本的にはパーツ分割で再現されております。

腰部の赤いパーツが十字に見えるように配置されたデザインなのは面白いですね。

背中には赤色回転灯が。クリアパーツではありませんが背中側なのでそれほど気になりません。腕に覚えのある方はサイズ的にちょうどいい「ジェイデッカー」のクリアパーツから流用するなんて選択肢も?

勇者ロボ特有の、シンプルなラインの脚部。ビークルモード時の後輪が露出しているのは勇者ロボあるあるですね。

頭部はボールジョイント接続。前後左右への傾きも、首の回転も可能です。

顔の細かいディテールも、このくらいアップにするとよくわかりますね。

肩の接続部。ボディ側で前方向へのスイングと肩の上下に動かすことが可能。

肩の接続はボールジョイントなので回転も可能。腕は水平方向へある程度持ち上がります。

肘は引き出し式になっており、デザインを損なうことなく可動を確保。

二の腕にロール軸。手首もボールジョイント接続です。

胸部と腹部はボールジョイント接続なので、軽く前後への屈伸、回転が可能。

さらに腹部の中間で軸回転が可能。

フロントアーマーは跳ね上げるタイプではなく、アーマーが脚側に固定されているタイプ。

股関節は左右が独立して上下に可動。

リアスカートは跳ね上げ式で、前後の開脚はかなり優秀。アクションポーズも派手に決められそうです。

開脚は、各部の干渉に気をつければ大きく可動。

太ももにはロール回転軸が。

足首は二重ボールジョイント接続。膝は二重関節で180°近く曲げられます。

それでは、可動を生かしたり付属品を使ったりしながらポージング!

スマートなロボですが、力強い踏み込みがかっこいい! それが勇者ロボ!

大きめな脚部ですが、蹴り上げたままの保持も可能。

可動とボディのバランスがよいので、片ひざ立ちも自然に決まります。

付属品はご覧のとおり。ナイトソードを握った手首、各種スタンドに対応させるための腰部パーツ、左右添え手、左右差し手、左右警察手帳持ち手、左右拳銃持ち手、左右敬礼手が2個ずつ。

さらにフェイスパーツは、ノーマル、微笑み、叫びの3種付属。組み立てたあとも簡単に交換が可能です。

「そうはさせない!」

悪党を一喝するデューク。

スマートに拳銃を構えるデューク。

「ブレイブポリスだ!」
劇中ではデッカード以外、警察手帳を見せるシーンは多くありませんでしたが、プラキットでは、デュークにもちゃんと手帳が用意されています!

腰部リアパーツを交換すれば

「てやぁ!」

別売の「ニューフライングベース」をはじめ、市販のスタンドを使ったジャンプアクションも可能。

敬礼の形の手首はアクションで使用すると、スマートなイメージになります。

拳銃も付属していますが、やっぱりデュークはナイトソードが似合うかな。

さて、デュークのご紹介はここまでにして、次は「ファイヤーパーツ」です。

胸部と腰部の追加アーマー、左右腕部の追加武装、交換用頭部、左右交換用足首という構成になります。

さらに鞘と、ファイヤーソード、パース付きファイヤーソードが付属。

ここに、以前ご紹介した同じくコトブキヤ「ジェイデッカー(一部塗装済みです)」を用意しまして……。(ジェイデッカーの記事はコチラ

足首は足首側内部のボール状のパーツごと交換。

ジェイデッカーの脚部サイドのグレーのパーツの取り付け位置を変更します。

胸部と腰部のフロントアーマーを交換。

ジェイデッカーのボディを挟むように、背中側にもパーツが追加されます。

ジェイデッカーの腕部のジョイントカバーをはずし、そこへデュークが変形したドリルとクローパーツを合体。

頭部は、まるごと新規パーツと交換。パトランプや額の飾りの大きさのバランスが変わります。

左腰はジェイデッカーに付属の「接続用サイドアーマー」と交換し、そこへファイヤーソードを収めた鞘を接続。

これでファイヤージェイデッカーの完成となります!

コトブキヤさんの勇者シリーズはロボットモード限定とすることで、プロポーションがよくて組み立てやすく仕上がっているのが特徴。アニメの設定画をそのまま立体に落とし込んだような、素晴らしいスタイルだと思います。

足を力強く大きめに広げ、ほんの少し腰を出し、軽く上体を後ろに傾けるのが私の好みの立たせ方。

「S字立ち」とまではいきませんが、基本的にはそれを意識して立たせています。

背面への追加装備はほとんどありません。
足首が大型化されたことにより、ジェイデッカーよりも足が長くなっています。

鞘はファイヤーローダーのハシゴ部分なので、一定感覚でスジ彫りが入っています。

それにしても長い!

ジェイデッカーからさらに大型化された胸部のマーク。黒い部分はパーツ分割による色分け。

腕部の追加武器も、赤いラインから黒い部分までパーツ分割による色分けなので、組み立てただけでこの配色になります。お手軽!

足首はまるまる交換してしまうことで、劇中イメージの形状と全体的なバランスを崩すことなく合体を表現。足首付け根のボールジョイント以外にも、追加パーツ部分に可動部が内蔵されており、前後左右へ若干傾けることが可能です。

頭部付け根はボールジョイントですが、側面に追加された飾りが大きくて可動としては制限あり。肩のグレーのパーツの凹み部分の範囲でしか可動させられません。どうしても横に向かせたい場合は、一度頭部をはずして横に向けた状態で組みなおすという方法もありますが、破損に注意してください。

そのほか、腕部と脚部胴体部などの可動については以前ご紹介させていただいた「ジェイデッカー」と共通なので、そちらもあわせてご覧ください。

胸部の大きなパネルは可動式で、腕部の可動に極力干渉しないようになっています。

右腕のクローパーツは伸縮が可能。

胸部の飾りが稼動するおかげで、両腕をこのように前に出すことができます。

巨大になった足首による一撃が重そうな跳び蹴り!

比較的大型な武器のジェイバスターも、バッチリ決まる!

鞘もボールジョイント接続なのでこのように角度を変えることができ、抜刀直前のポーズなんかも再現できます。

「ファイヤーソード!」

巨大な剣ですが、殺陣アクションもかっこいいのが勇者ロボ。

「はぁぁぁぁぁ!」

大きく飛び上がって剣を振り下ろすファイヤージェイデッカー!

斬り捨てられる敵の視点!

パース付ファイヤーソードを装備させると、ご覧のとおり。遠近感でソードがめちゃめちゃ長く見えます!

さらに! 同じく過去にご紹介させていただいたコトブキヤ「デッカード&マックスキャノン」からマックスキャノンを装備。
「デッカード&マックスキャノン」の記事はコチラ

巨大な足首のおかげで力強く構えることができます。

本製品が、ジェイデッカーおよびデッカード&マックスキャノンモードの各キットと組み合わせると楽しさがMAXなのはおわかりいただけたかと思いますが、ここでいつもの「プラスひと手間」!

手軽に完成させても十分にかっこいいので、今回は部分塗装とスミイレを施してみました。

まずはデューク。

やはり肩の塗装はやっておきたいところ。まず肩正面の「塗りたい面以外」をマスキングテープでしっかり覆い、ブラックを塗装。はみ出してしまったらデザインナイフによるカンナがけや紙やすりなどで削ってしまえば下地の白が見えてくるので大丈夫。

次に赤い部分ですが、黒の上に赤を塗るとくすんでしまうので今度は赤く塗りたい部分以外をマスキングテープで覆います。そしてむき出しになっている黒い十文字部分を、紙やすりで白いプラが表れるまで削ります。そこへ赤色を塗装して、ゆっくりマスキングテープをはがせば肩の塗りわけ完了です。

膝の三角は極細の赤いマーカーで部分塗装。ここもはみ出たら軽く削ってしまえば大丈夫。

背中はグレーのパーツに、スミイレを施しました。

顔の表情もくっきり。

胸部のフロントグリルとサイドスカート、腰部センターのラインと、デューク本体のスミイレ必要な個所はそれほど多くはないので楽です。

足裏にもスミイレすると、気持ちいですよ~。

警察手帳の細かいディテールも確認できるようになります。余裕があれば、警察手帳の塗装にも挑戦してみては!?

ちなみに拳銃を持った手首は左右ともあるので、二丁拳銃も可能です。

レディに敬礼!

警察手帳の閉じた状態も付属。

添え手を使って拳銃を両手で構えさせてみました。

続いて、ファイヤージェイデッカーも部分塗装してみましたよ!!

「ファイヤージェイデッカー!」

塗装したのは胸部と頭部の装飾部分。黄色いパーツ全部を金色にするよりも、強調したい部分のみ塗装したほうが目立つかと思い、塗装個所は絞りました。

劇中では合体後にほぼ毎回見せていた足裏のディテールも完璧に再現。スミイレでくっきり。

鞘もスミイレでハシゴであることを強調。

足首追加パーツにもスミイレしてあります。

胸部の「BRAVE POLICE」の文字はエンブレムを塗装しないまでも、スミイレはしておいたほうがよいポイントかと思います。明るい成形色だからディテールが飛んじゃうんですよね。

頭部の装飾部もスミイレ。ヘルメット部分にあるラインもくっきりさせました。

改めて「バーニング! ファイヤーソード!」

剣に炎のエフェクトとか欲しくなってきますね~~!! もしくはもう1個買ってきて赤く塗っちゃおうかな!!


「ふん!」

「うおぉぉぉ!!!」

ああ……、かっこいい……。言葉を失います。

「ファイヤージェイデッカー・マックスキャノンモード!」

キャノン越しに見える金色のエンブレムが、いい雰囲気!

というわけで、問答無用の迫力のファイヤージェイデッカー・マックスキャノンモードでした。

今回、説明書には特に記載がありませんでしたが、「ブレイブガール」と組み合わせることもできます。

ガオファイガーガールも発表され、実はそちらも楽しみにしています!

ジェイデッカーとからめると何倍も楽しめる「デューク&ファイヤーパーツ」のキットは、いかがでしたか? 発売日には店頭でジェイデッカーのキットも並んでいたりしたので、できれば2つセットでのご購入をおススメします! さらに余裕があったらデッカード&マックスキャノンも!

この大きさでこれだけプロポーションがよく、しっかり動かせるのはプラキットならではの魅力だと思います。仮にこの大きさのPVCのムクだったりしたら、ちょっと重すぎてポーズを決めるのも大変ですからね。

コトブキヤさんの勇者シリーズキットは今後、黄金剣士ドランダ・ガーンXなどの勇者ロボが控えております。いよいよ数も増えてきたなという感じもしますが、勇者シリーズは8作品もありますからね! これからもがんばってください!

それではまた次のレビューでお会いいたしましょう!
コメント欄へのご感想、ご希望などもおまちしております。

【製品情報】

■デューク&ファイヤーパーツ

・発売中

・価格:8,580円(税込)

・NONスケール

・製品サイズ:全高 約115mm

・設計:株式会社アストレイズ、千葉 翔平(KOTOBUKIYA)

・メーカー:コトブキヤ

【泰勇気の出演情報】

・ NETFLIX海外ドラマ「Locke&Key」シーズン1、2配信中(タイラー役)

・ 橘猫工業「ハンドレッドエッジ」PVナレーション

・ YouTubeガンダムベースライブch川口名人のすいプラ」毎週水曜18時配信(アシスタント)

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