1位はあの野球(ギャグ⁉)漫画!「アニメ化してほしいジャンプマンガ」アンケート結果発表! 80~90年代作品も
アキバ総研にて2022年2月、「アニメ化してほしいジャンプマンガ」を募集する公式アンケートを実施。その結果を、作品内容やファンの声とともに紹介します。
※過去にアニメ化した「再アニメ化」希望作品を含む。
現在、「SHAMAN KING」や「DRAGON QUEST ダイの大冒険」が数十年ぶりに再アニメ化されていることをはじめ、「SLAM DUNK」の新作映画制作決定、「BASTARD!!」のNetflixアニメ化、「るろうに剣心」の再アニメ化など、往年の「週刊少年ジャンプ」作品が再び盛り上がっている今日この頃。かつて楽しんだ名作コミックが最新の技術で映像化されるのは、熱心なファンだけでなく、連載当時に「週刊少年ジャンプ」を読んでいた方にとって、最高に嬉しいことなのではないでしょうか?
そこで、アキバ総研では2022年2月に「アニメ化してほしい、懐かしのジャンプ漫画を教えてください!」というアンケートを実施。幅広い世代の作品がランクインしました。
ダントツは「ミスフル」!
アニメ化してほしいジャンプマンガ、上位に選ばれた作品は下記の通り。4位以下も、さまざまな作品にファンの熱い声が寄せられました。
1位「Mr.FULLSWING」
2位「サイレン」
3位「エム×ゼロ」
断トツの人気を集めたのが、2001年から2006年まで連載された鈴木信也先生による「Mr.FULLSWING」(通称「ミスフル」)。野球×ギャグという斬新な面白さ、おバカな主人公・猿野をはじめとするクセの強い部員たちの掛け合いで、男女両方のファンを獲得しました。
試合のハラハラ感や友情シーンもしっかり描かれており、今回のアンケートでは「色あせる要素がない。令和でも絶対ウケる」「よく友達との会話で話題に上がった作品。今でもアニメ化を切望しています!」といったリクエストが寄せられました。
2021年6月には原作20周年を迎えたこともあり、なんとTwitterでトレンド入り。平成から令和へと年号をまたいでも衰えるのことない人気に、ネットは盛り上がりを見せました。鈴木先生がTwitterで時々「ミスフル」の新作漫画を投稿していることもあり、アニメ化を期待するファンの声は止みません。
「エム×ゼロ」「PSYREN─サイレン─」がほぼ同票でランクイン
続いて、同じくらい多くのリクエストが寄せられたのが「エム×ゼロ」と「PSYREN─サイレン─」(正しい表記はRが左向き)でした。この2作品は、ネットでもよく並んでアニメ化の話題にあがっています。
「エム×ゼロ」は、2006年~2008年に叶恭弘さんが連載したドタバタファンタジー。主人公の九澄は普通の人間であるにも関わらず、ある女の子を追いかけたことがきっかけで、一見現代の高校と何ら変わらない“魔法学園”に入学することになります。
おバカだけど時にギャップで女子をときめかせる主人公、男子のツボ押さえまくりのヒロイン達など、特にキャラクターの魅力と画力がずば抜けた本作。現代の学校にRPGの要素が混じり、制服を着たJKが魔法を使う光景も新鮮です。
今回のアンケートでは、「ラブコメとしてとても素晴らしく、今でも大好き。アニメ化されたら必ず観たい」「パンツ見えて殴られるとか、定番のお色気シーンが上手い」と、やはりラブコメ要素が支持されました。
続いて「PSYREN─サイレン─」(正しい表記はRが左向き)は、2008年~2010年に連載された岩代俊明さんのサスペンス作品。男子高校生のアゲハは、都市伝説“秘密結社サイレン”の怪異により荒廃した謎の世界に飛ばされ、命がけのゲームに身を投じることになります。
公衆電話が異世界に繋がるという意外な設定で、1話目から読者を惹きつけた本作。グロ描写も辞さないサバイバルな内容は、当時の少年ジャンプでは珍しかったのではないでしょうか。ウジウジしない頼もしい主人公像も、憧れを抱かせます。
能力&肉体を駆使したバトルに謎解き要素、壮大な世界観のハイブリッドは「時代を先取りしすぎた」と評されることもありますが、デスゲーム作品というジャンルが定番になった今こそ、アニメ化を望む人が増えているようです。
ジャンプ黄金期を支えたクラシック作品の人気も健在!
「週刊少年ジャンプ」といえば、1995年3・4号で発行部数653万部を記録したことは、漫画好きなら多くの人がご存じでしょう。この記録は、日本の漫画雑誌発行部数の最高記録として今もなお破られていないのです。
そんなジャンプ黄金期への足掛かりを作った1980年、そして大ヒット街道を驀進した1990年代のタイトルも、今回のアンケートでは多数あがりました。
なかでも再アニメ化の要望が多かったのは、1990~1994年に連載された「幽☆遊☆白書」。「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博さんによる大ヒット作で、今も舞台化、実写ドラマ化などメディア展開が続いています。世代を超えて人気が衰えない本作だけに、今の映像での再登場に期待をつのらせるファンは少なくないようです。
また、バイオレンス&エロ&ファンタジーコミックの金字塔「BASTARD!!」の再アニメ化が発表されたことを受けて、1987~1988年に連載されていた「ゴッドサイダー」をあげる方も。
本作は巻来功士さんによるオカルト要素強めなバトルアクションで、神と悪魔の血を引く主人公が迫りくる敵と宇宙の存亡をかけて戦うという、ビッグスケールな作品。いろんな宗教から引用したキャラクターや、情け容赦ないエログロ描写など、歴代ジャンプ作品の中でも特に「攻めてる作品」として印象に残った方もいるのではないでしょうか。
そのほか「まじかる☆タルる~トくん」、「CYBORGじいちゃんG」、「邪馬台幻想記」等にも熱いメッセージが寄せられました。
「まじかる☆タルる~トくん」は、何かと物議を醸す漫画家・江川達也さんが「ドラえもん」のアンチテーゼとして発表し、1988~1992年にかけて連載。1990~1992年にアニメ化されています。
今回のアンケートでは「原作エピソードのラストまでを再アニメ化してほしい」というリクエストがありましたが、「コンプラに引っかからない仕様で」という時代の空気を読んだコメントには苦笑いしてしまいました(笑)。
「CYBORGじいちゃんG」は、あの小畑健さん(当時の名は土方茂)が1989年に連載した作品。農業用サイボーグに生まれ変わった“おじいちゃん”のギャグ&爽快なバトルを描き、「絵も素敵で、話の展開がさくさく進むのに面白くてとても好きでした。アニメ化して、イケメンじぃちゃんが動くのを見たい!!」と今回、切望の声が。
アニメ化された暁には、じいちゃん形態とイケメン形態で声が変わるのか?同じ人が演じ分けるのか?と妄想がふくらみます。
そして、矢吹健太朗さんが1999年に連載した「邪馬台幻想記」。今でこそお色気漫画家の代表格として名をはせる矢吹さんですが、本作では弥生時代を舞台に重厚な冒険活劇を描いており、「後に発表される作品と比べて、シリアスでドラマチック」、「2巻までしか単行本が出なかったけど、今からでもアニメ化してほしい」と、今では少しレアな矢吹さんの作風に惹かれる人は多いようです。
残念ながら2巻で終了となりましたが、逆に短いながらもギュッとまとまった内容になっている印象。1クールのアニメ化にちょうどいいボリュームではないでしょうか。
他にもさまざまな少年ジャンプ作品への、ファンの思い入れが感じられた今回のアンケート。昭和、平成を彩ったジャンプ作品と令和のアニメ技術が融合した時、果たしてどのような化学反応が起きるのでしょうか。
長い年月を経て映像化される作品はまだまだ増えていくと思われるので、今後も希望を捨てず待ち続けましょう!
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