【インタビュー】スピラ・スピカが待望の2ndアルバム「ナガレボシトレイン」をリリース。メンバーが語る、この2年と未来への思い

聴けば自然と笑顔になる、ポジティブな楽曲を次々と世に送り出しているポップロックバンド、スピラ・スピカが、2ndアルバム「ナガレボシトレイン」をリリース!
前作「ポップ・ステップ・ジャンプ!」以降にリリースしたシングル曲に、アルバム新曲を加えた全12曲を収録。今の時代の閉塞感を打ち破り、聴く者に希望をもたらすパワーを感じさせつつ、バンドとしての新境地を切り開いたアルバムとなった。そして、TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」のオープニングテーマ「燦々デイズ」を筆頭に、アニメタイアップ曲も充実。アニメファンにも注目の1枚だ。
2022年4月からは、「スピスピと燦々輝こう!~ナガレボシトレインに乗って~」と題した全国ツアーの開催も決定。勢いをつけて未来へと向かう幹葉(ボーカル)、寺西裕二(ギター)、ますだ(ベース)に話を聞いた!

ワクワクする場所にたどり着けるアルバムになりました


──1stアルバム「ポップ・ステップ・ジャンプ!」のリリースが2020年3月18日だったので、今作はちょうど2年ぶりのアルバムということになります。スピラ・スピカにとって、この2年間というのは、どんな時間でしたか?

幹葉 私は基本的にはポジティブな性格なんですけど、今まで普通に会えていた人たちと会えなくなってしまったので、コロナ禍の最初のほうは気持ちが落ち込むこともありました。でも、この状況の中で自分ができることってなんだろうと必死に探し続けた2年間だったと思います。私たちはデビュー以来ずっと、たくさんの人に支えられて活動してきたんですけど、コロナ禍を経て、より周りにいる人たちの大切さ、力を貸してくれる人のありがたさを感じるようになりました。

寺西 僕は音楽そのものに向き合う時間がすごく増えたことで、曲作りに対する着眼点が変わった気がします。それに、より楽しんで制作することができるようになったというか、心に余裕が生まれて遊びの部分が出てくるようになったのが、うれしい変化でした。

ますだ 活動が制限される時間が多かった分、ライブができる喜びというか1本1本のライブの重みやありがたさを、より感じることができた2年間だったと思います。

──シングルのリリースは順調で、1stアルバム以降、4枚のシングルCDと、デジタルシングル1曲をリリースされています。

幹葉 いろいろなアニメの主題歌を担当させていただけて、シングルを出してこられたのはよかったと思います。でも、コロナ禍がなかったら何ができたんだろう、どんなステージにたどり着けたんだろうと考えてしまうと、悔しさはありますね。

──複雑な思いがある中、2ndアルバム「ナガレボシトレイン」の制作が始まったということですね。制作にあたって、最初にどんなことを考えたのでしょうか?

幹葉 まずはアルバムタイトルを一番最初に決めたんです。メンバーそれぞれがタイトル案を持ち寄って、会議室のホワイトボードに書き出して話し合って。

ますだ 自分のタイトル案について、こんなことを思って、こう付けましたとプレゼンし合ったんです。

幹葉 スピラ・スピカがタイトルを付けるときに一番大事にしているのは、わかりやすさなんです。「ナガレボシトレイン」というタイトルはテラくん(寺西)が出してくれて、イメージが伝わりやすいなと思って。

寺西 スピカは星の名前なので、星にまつわるタイトルにしたいなと思って、まず「ナガレボシ」という言葉が思いついたんです。それから、僕らの音楽にみんなで乗っかって、一緒に夢に向かって走っていこうということから「トレイン」が出てきて、2つを合わせてみたら「これ、語呂よくない?」と思って。けっこう自信満々で発表しました(笑)。

幹葉 しかもパッと見た感じ、カタカナの並びもかわいいんですよね。もう誰かに使われてるかなと思って検索してみたんですけど、ほとんどヒットしなくて。

寺西 僕らのオリジナルになって、よかったなと。

幹葉 タイトルが決まったら、アルバム用の新曲のイメージもつかみやすくなって、制作はスムーズでした。すでに収録の決まっていたシングル曲にどんな曲を加えたら、「ナガレボシトレイン」というタイトルのアルバムにふさわしくなるかなと思って、作っていきました。

──全12曲中、新曲は6曲で、ちょうど半分なんですよね。

幹葉 私たちの2年間の軌跡を振り返りながら、新しい曲も楽しんでいただいて、ワクワクする場所にたどり着けるようなアルバムになったと思います。

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