【インタビュー】大人っぽさが加わった新しいClariS。6thアルバム「Parfaitone」を、クララとカレンが語る!

約3年半ぶりとなるニューアルバム「Parfaitone」(パルフェトーン)を2022年4月6日にリリースするClariS(クラリス)。全17トラック(「通常盤」は19トラック)を収録した力作で、今まで作り上げてきた世界観を守りつつ、新たな楽曲に挑戦した1枚になったという。
既存曲では、TVアニメ「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」のエンディングテーマ「アリシア」や、同作「2nd SEASON -覚醒前夜-」オープニングテーマ「ケアレス」、TVアニメ「はたらく細胞!!」エンディングテーマ「Fight!!」といった、前アルバム以降にリリースされたシングル曲を網羅。
ミュージックビデオ(MV)やDJ和によるClariS楽曲のノンストップミックスなど、各盤の特典も豪華なものに。ClariSの新たな世界について、2人にたっぷり語ってもらった!

私たち自身が、多くの候補曲の中から新曲を選ばせていただきました


──6thアルバム「Parfaitone」のリリースおめでとうございます。アルバムは約3年半ぶりになるんですね。

クララ はい。「Fairy Party」を出したのが2018年11月で、それ以来となります。2020年10月には10周年を迎えてのベストアルバムを2枚同時にリリースさせていただいたんですけど、新曲が入るオリジナルアルバムとしては3年半ぶりなので、制作には気合いが入りました(笑)。

カレン 10周年のタイミングで仮面を外して素顔で活動させていただくようになって、それを機に、もっともっといろいろなことに挑戦していきたいと思い、今回のアルバムにつながっていきました。アルバムタイトルの「Parfaitone」はフランス語のパルフェ(パフェ)と英語のトーンを合わせた造語で、パフェのように個性あふれる曲たちがひとつになって、音色(トーン)を作っていくという意味なんです。その言葉通りのアルバムになったと思います。

──おっしゃる通りの美しいアルバムだと思いました。色とりどりの内容をパフェにたとえるのが、ClariSらしいですね。

クララ ありがとうございます。初期のころはスイーツをモチーフにしたジャケットが多くて、ある意味、原点回帰になっているような気がしました。今までのClariSらしさを残しつつ、新たなステージに進んでいくアルバムということも、タイトルで表現できているのかなと思っています。

カレン フランス語のParfaitには、英語のParfectと同じ「完璧」という意味もあって、アルバムタイトルには「完璧な音色」という、もうひとつの意味が隠れているんです。原点回帰しつつ、進化したClariSをお届けしたいという意味でも、「Parfaitone」は合っていると思いました。

──完璧というのは、なかなか強い言葉ですね。

クララ そうなんです。タイトルの裏に秘められている意味は、実は強いんです(笑)。

──仮面を外して素顔を明かしたことで、心境の変化はありましたか?

クララ 最初にライブで仮面を外したのは2017年9月のパシフィコ横浜で、10周年の配信ライブでは、初めて私たちの素顔をネットを通して広く公開するという意味合いがありました。ですから、心境の変化というよりは、ここから新しいClariSを作っていくという意気込みのほうが大きかったです。

カレン もともと私たちは、素顔を隠すことによって生まれるClariSならではの世界観を大切に活動してきたんですけど、仮面を外しても今まで築いてきたClariSワールドは壊れないという確信を持てるようになって、さらなる先に進んでいこうと思ったのが10周年ライブでした。

クララ ファンの方からいただいた感想を読むと、楽曲ごとの私たちの表情の変化をしっかりと受けとめていただけたのがわかってうれしくなりました。いっぽうで、仮面もClariSにとっての大切な要素だという思いは変わらずにあって、楽曲によっては仮面を使ったパフォーマンスを続けていきたいなと考えています。やっぱりClariSのイメージといったら、ウサギとネコの仮面なので。

──今までのClariSを大事にしつつ、新しいことに挑戦する。それは今回のアルバムのコンセプトそのものですね。アルバム制作には、いつごろから取りかかったのでしょうか?

カレン 新曲のレコーディングを始めたのは、去年(2021年)の11月ころでした。

クララ その前に、楽曲を選ばせていただくという行程がありました。前作同様、今回も私たち自身でデモをたくさん聴いて、セレクトさせていただきました。今までのClariSを感じる曲も、新しいClariSを感じる曲も取り上げることができて、すごく楽しかったです。

カレン 私たちのアルバムにしては珍しく、選曲する前に「Parfaitone」というタイトルが決まっていたんです。それによって楽曲選びの方針もはっきりして、迷いがなかったのも、楽しかった理由のひとつです。

クララ しかもありがたいことに、作家の皆様から、とても多くの楽曲を寄せていただいたんです。

カレン 1曲ずつ聴いていって「これは好き!」とピンときたものを選んでいったんですけど、選んだ曲のほとんどがクララと一致していたんです。

クララ そうなんです。いろいろなジャンルの曲があって選択肢が多かったんですけど、私が歌いたいなと思った曲はカレンとほぼ一緒でした。

カレン 性格はバラバラなんですけど、音楽観は似ているんです、私たち(笑)。

クララ 身長差があったりして、見た目も違えば、得意なこと不得意なことも正反対の2人なんです(笑)。私はずっと歌を一番に考えてきたんですけど、ダンスが上手なカレンと出会って、教えてもらうことで踊ることも好きになって、パフォーマンスの幅が広がりました。

カレン 逆に私はダンスはずっと習っていたんですけど、歌についてのノウハウはClariSに加入してからクララに教えてもらいました。そうやって2人で補いあって進化していけるのが、ClariSのいいところだなって思っています。

──ニューアルバムの話に戻ると、お2人が選んだ新曲には、どことなく大人っぽさを感じました。

クララカレン うれしい。ありがとうございます!

クララ 選曲のとき、特に意識したわけではなかったんですけど、私たちも年齢を重ねて、惹かれていく楽曲が変わっていったのかなと思うくらい、大人っぽい曲が多くなりました。でも、ClariSならではの少女らしさが残っている楽曲もあって、いいバランスになりました。

カレン 2人とも自然に、少しずつ大人っぽくなってきているのかなと思います。

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