【インタビュー】内田真礼が13thシングル「聴こえる?」をリリース。仕事をテーマにしたアニメの主題歌にこめた思いを語る!
TVアニメ「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」エンディングテーマ「聴こえる?」を、13枚目のシングルとしてリリースする内田真礼。深夜まで会社で仕事に追われる「社畜」の伏原さんと、小さくてかわいい幼女幽霊とのハートフルな物語に寄り添った「聴こえる?」は、自分自身を励ましてくれる「内なる声」をテーマに、やさしさだけでなく力強さを感じさせる曲だ。
また、カップリングの「Sensation Dancin' Show♪」も社会人の女性を主人公にした楽曲に。毎日をがんばる、すべての人に寄り添う2曲となった!
仕事に追われているひとり暮らしの方には、特に刺さるアニメだと思います
──現在放送中のTVアニメ「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」、内田さんは主人公の隣の部屋に住む「倉橋さん」を演じつつ、エンディングテーマ「聴こえる?」を歌っています。タイトル通り、本当に癒やされる作品ですね。
内田 アニメのテンポが、いい意味でゆったりしているんです。セリフの尺の取り方も長くて、「こんにちは」を「こん~に~ち~は~」というくらいの尺感なんですよね。ほかの作品に比べて、かなりゆったりとしたお芝居になっていて、リラックス空間ができ上がっています。
──気持ちを落ち着けて見ることができる作品ですね。
内田 しかも、女性が主人公なんですよね。その彼女が日々しんどいなと思っているところに、癒やしの子たち、幽霊ちゃんたちがやって来るというストーリーで、すべてがやさしい世界だなと思いました。作品に甘えられるというか、この疲れた世の中に「いろいろがんばってきたよね、みんな」と癒やしの場を与えてくれる作品なので、明日への活力にしていただけたらうれしいです。
──ある意味では、今の日本の社会情勢を捉えている作品なのかなとも思いました。
内田 タイトルに「社畜さん」という言葉が入っているんですよね。でも、日本でどれくらいの人たちが、そんな言葉が合ってしまう仕事をされているのか、私にはわからなくて。この作品に関わらせていただいたことで、社会のありようについて、いろいろ考えました。都会に出てきたりばかりで、ワンルームでひとり暮らしをしながら働いていて、仕事がつらくて、「おかえり」を言ってくれる誰かがいたらいいなあという人には、特に刺さる作品かもしれません。
──幼女幽霊が自分の部屋にもいたら、それは癒やされますよね(笑)。
内田 先行上映イベントのとき、司会の儀武ゆう子さんが、ご自分のお子さんも幽霊ちゃんたちと同じようなことをするとおっしゃっていたのが印象的でした。頼んだわけじゃないのに肩を揉んでくれたり、あざといくらいの癒やしの表情をしてくれるらしいんです。それが本当にかわいいらしくて(笑)。だから、お子さんがいる世代の方にも共感できる作品になっているんじゃないかと思います。
──現実の幼い子に限りなく近いんですけど、幽霊だったり化け猫だったり、ファンタジーの存在だというのが、設定として絶妙ですよね。
内田 私は勝手に、「魔女の宅急便」のジジに近い存在なのかなと思ってます(笑)。
──内田さんが演じている「倉橋さん」はどのようなキャラクターなのか、改めて解説していただけますか?
内田 主人公の伏原さんのお隣さんで、在宅で仕事をしているイラストレーターの女性です。彼女も別のベクトルの社畜さんで……。
──仕事に追われているんですね。
内田 そうなんです。いつも締め切りに追われていて、ぐったりしているところにメイド幽霊のリリィちゃんが現れて、癒やしをくれるんです。伏原さんとのお隣さん同士の交流もこの作品の見どころのひとつで、アットホームな物語になっています。
──都会のひとり暮らしだとお隣さんとの交流って、なかなか生まれませんが、倉橋さんは伏原さんと仲よくやれているんですよね。
内田 伏原さんと幽霊ちゃんの会話の中にも倉橋さんの話題が何度も出てきて、隣同士のいい関係性にほっこりさせられます。アニメでも、伏原さん、倉橋さんと幼女幽霊たちとで、季節の行事をたくさん楽しんでいくことになるので、お楽しみに。
──アフレコはどこまで進んだんですか?
内田 放送開始前にすべて録り終わりました。今はコロナ禍の関係で収録はだいたいひとりなんですけど、リリィ役の石原夏織ちゃんとは何話か一緒になりました。伏原さん家の幼女幽霊ちゃんたちと一緒に録る機会がなかったのは残念でしたが、夏織ちゃんと2人で、いい雰囲気の中、収録できました。
──石原さんはオープニングテーマ「Cherish」を歌っているので、倉橋家は主題歌歌唱チームでもあります。
内田 そうですね。夏織ちゃんの「Cherish」はすごくかわいい曲でした。ズボラで泣き言が多い倉橋さんに対して、リリィはけっこう冷たいんですよ(笑)。でも夏織ちゃん自身は、誰かを怒ったりするようなタイプではなく、いつも「真礼ちゃ~ん」と笑顔で接してくれるんです。だから逆に、アニメの中でだらけているときにビシッと注意されるのが楽しくて。夏織ちゃんのツンとデレの両方を引き出したいなと思って、収録していました。
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