【2022年春アニメ】人間ドラマが見どころの本格ファンタジーアニメ「魔法使い黎明期」を引っ張る、フレッシュなメインキャスト・梅田修一朗(セービル役)×岡咲美保(ロー・クリスタス役)インタビュー

2022年の春アニメ「魔法使い黎明期」メインキャストのセービル役・梅田修一朗さん、ロー・クリスタス役の岡咲美保さんが、アキバ総研に登場!

「魔法使い黎明期」は、虎走かけるさん原作の人気ライトノベル。そのテレビアニメ版が現在好評放送中だ。

なぜか記憶を失い、自分が何者かわからない状態で魔法学校に入学した主人公・セービルは、ある日学長から危険な「特別実習」を言い渡される。彼と学友たちは《黎明》の異名を持つ魔女・ロー・クリスタス(通称:ロス)に率いられ、任務に挑むことになるが……。

名キャストを務めるのは、フレッシュさ全開の若手声優、梅田修一朗さん(セービル役)と、岡咲美保さん(ロー・クリスタス役)。お2人に、本作の見どころや意気込みをたっぷり語っていただいた。

――最初に役が決まったときの感想をお願いします。

梅田 うれしさと驚き、そして「自分がどこまでできるのか?」という不安と、いろいろな感情がいっぺんにきました。

岡咲 オーディションで私を選んでいただけたのが、本当にうれしかったです。

――演じたキャラクターの紹介をお願いします。

梅田 セービルは記憶が封じられていて、気が付いたら魔法学院に通うことになっていた……という、謎多き人物です。他人とコミュニケーションの取り方がわからず、しばしば不思議な行動を取ります。

岡咲 ロスは、見た目は幼い女の子ですが、実は300年生きてきた魔女で、ひょんなことからセービルたちの「先生」として彼らを引率することになります。これだけの年を生きているのに偉ぶることがなく、とても親しみを持てるところが好きです。

――原作を読んでの感想をお聞かせください。

梅田 セービルの過去はもちろん、魔法学校に通う学友たちも個性が強く、すぐ物語に引き込まれてしまいました。

岡咲 コメディ要素ももちろんあるのですが、人間の隠したい感情やトラウマなどをさらけ出す描写もたくさんあり、いろいろと考えさせられる作品でした。

――演じるうえで気をつけたことは?

梅田 アフレコを重ねるうちに「セービルにはフィルターがない」ということに気づきました。すべてを受け入れるからこそつらい思いをしていると思うんです。彼の気持ちをいかに共有できるか? ということを念頭に置いて演じました。

岡咲 ロスはいろんな方から「第二の主人公」と言われているくらい、本作において大事な役割を担っています。影響力のあるキャラクターだからこそ、どのような演技をすれば、作品内のキャラクター達や視聴者のみなさんの心に響くのか? 試行錯誤しながらアフレコに臨みました。「ロー・クリスタスとは?」ということを自分のなかで咀嚼することに集中していました。

――梅田さんは「座長」としても作品を引っ張っていく立場かと思います。

梅田 座長という意識はあまりないのですが……でも、それじゃダメですよね。

岡咲 アフレコ現場で梅田君から「こういう場合、どうすればいいでしょう?」と聞かれることが結構ありました。梅田君はそこにいるだけで場がなごみますし、キャストさんとすぐに仲よくなれるのを見ていましたので「そのままでいいと思うよ」とアドバイスした記憶があります。

梅田 岡咲さんこそ、キャストの方々と分け隔てなくおしゃべりができてすごいですよ。「お互いにニックネームで呼び合おうよ」と提案してくださったのも岡咲さんですし、すごく助かっています!

――気になるキャラクターはいますか?

梅田 ロス先生です。本作にはたくさんの魅力的なキャラクターが登場しますが、彼女のことは特に詳しく知りたい、と思ってしまうんですよね。ギャグシーンを担当することもしばしばですが「300年間何を考えて生きてきたのか?」「いまはどんなことを考えているのか?」がすごく気になります。

岡咲 ロスを演じていると「教え子」たちがみんなかわいく見えてしまって……。そんななかでもセブ君(セービル)は危うさがあり、放っておけないんですよね。

――本作の見どころを教えてください。

 

岡咲 バトルシーンです。ロスの持つ「ルーデンスの魔杖」は実は悪魔で、彼女はルーデンスちゃんと契約することにより、強大な力を使うことができるんです。魔杖を使った魔法はド派手ですし、ロスはもともとよく動くので、彼女が行動しているだけでも楽しめると思います。

梅田 ここを推すと、あらぬ疑いをかけられてしまうかもしれませんが(笑)、「温泉回」です。

岡咲 えっ、そこ(笑)!?

梅田 もちろん、男性ファンには特にうれしいシーンもありますが(笑)、セービルと仲間たちとの絆を感じていただける、すごくいい話なので。

岡咲 なるほど(笑)。セブ君の場合は過去と向き合うことや、物語の本筋がかなり重いものになっていますので、学生らしさが存分に出ているエピソードとしては貴重だなぁ、と私も思います。

――セービルは昔の記憶が封印されていますが、お2人は、自覚があまりないのに周りから「昔は●●だったよね」と言われることはありますか?

梅田 小学校時代の、とある幼なじみといまだに付き合いがあるのですが、「あのころは『大人になっても梅ちゃんは周りを引っ張っていくんだろうな~』、と思っていたよ」と言われるんです。実は当時は生徒会に入っていたりして「優等生キャラ」ができあがっていたみたいなんですよね。「変わっちゃったね~」と、会うたびにいじられます(笑)。

岡咲 私は上京したてのころ、ファッションがとてもちぐはぐでして……(笑)。最近になって友人から「あのころの美保のファッション、本当にひどかったよね」と言われました。当時の写真を見せてもらったら、本当にひどかった……ということがありました(笑)。

――もうひとつ、「黎明期」という言葉には「新しい時代・文化、新しい文学などが始まる時期」という意味がありますが、お2人が衝撃を受けた「新技術」はありますか?

梅田 某回転寿司チェーンに行ったら、お皿を持っているだけで枚数を数えてくれる機械があって、すごく驚きました。でも店員さんが念のためにもう一度数えなおしていたので「ダブルチェックは大事だな」と思いました。……なんの話をしてるんだろう(笑)?

岡咲 最近かなり普及してきた「AI音声認識サービス」と一緒に歌が歌えることを知ったときです。

「いま何時?」とか「明日の天気は?」みたいな会話から始まり、いまはAIとデュエットできるんですよね。すごい進化です!

――ありがとうございます(笑)。最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

梅田 個性あふれる旅のメンバーと、旅先で出会うひとくせもふたくせもあるキャラクター。美麗な映像、そして僕たちの全力の演技が合わさって、素敵な作品になっていると思います。一緒に旅をする気持ちでご覧いただけますと幸いです!

岡咲 詳しくは言えませんが、いろいろな「愛の形」を感じられる作品になっていると思います。いわゆる「ファンタジー作品」ではありますが、みなさんの日常に置き換えて解釈できるエピソードもたくさんあると思いますので、楽しんでください!

(取材・文・撮影/佐伯敦史)

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