【サイン色紙をプレゼント!】「自分も大人になったんだな」宮野真守の新境地を開いたキーパーソン・シンに抱いた不安と手ごたえとは?【映画「バブル」公開記念インタビュー】

「DEATH NOTE」や「ギルティクラウン」、「進撃の巨人」、「甲鉄城のカバネリ」と数々の人気作を手がけてきた荒木哲郎監督が、知己であり、話題のアニメ「SPY×FAMILY」を手がけるWIT STUDIOとともに贈るオリジナルアニメーション映画「バブル」が、2022年5月13日(金)より劇場公開される。

俳優の志尊淳さん、歌手のりりあ。さんといった個性的な顔ぶれがキャストに並ぶ中、柱として機能しているのが、荒木哲郎監督と手を取り合って数々の作品を作り上げてきた声優の宮野真守さんだ。今回、彼に与えられた役どころは、自身の年齢にも近く、登場する少年たちの精神的支柱である男性・シンである。

左側の頼り甲斐ありそうな男性がシン

「宮野真守」という演者に新たなイメージをもたらすキャラクターだけに、宮野さん自身はシンとどう向き合ったのか、非常に興味がそそられるところである。「バブル」の中で彼はどのような経験を得たのだろうか。

ひとつステージを経た大人だから出せるやさしさを自分と重ねて

――宮野さんとしては、今回のシンのように実年齢に近い脇役を演じる機会はこれまで多くなかったかと思います。演じる際に意識した点はありましたか?

宮野 まず、荒木哲郎監督や小畑健さん、虚淵玄さんという、僕にとってターニングポイントになる作品を作られてきた方々とまたご一緒できるということで、すごく胸が高鳴っていました。その中で、シンという役をいただいたということは自分も声優として経験を経て、「大人になったんだな」という実感が持てましたね。シンは、少年達を引っ張っていくような存在だったので。

正直に言えば、10代のような若い役をいただくことが多く、シンは経験の少ない役柄だったので最初はとまどいもありました。でもそこで音響監督の三間(みま)さんが、ていねいに、ていねいに、テイクを重ねて録ってくださいました。若い子達に対してどう接していくかというところで、自分自身もシンを通して見つけることはできたと思います。しっかり大人になってきた自分を見つけられたというか。

アラフォーなので当たり前なんですけど(笑)。でも、役を通してそこを感じることができたので、とてもありがたい経験になりました。

――三間さんとはどのようなやりとりがありましたか?

宮野 多分、自分の声から不安な思いを見抜かれていたんでしょうね。TVシリーズなどとは違うオリジナルアニメ映画ということで、長い期間を経て構築してきたものがあるわけではなく、最初に何ができるかをお互いにすり合わせていく必要がありました。そこから後半の収録に進むにつれて徐々にシンのあり方が固まってくる中、改めて「もう一度最初のほうから録ってみようか」と提案していただけたことは非常に大きかったです。宮野がシンとしての表現ができるように、根気よく突き詰めてくれたという感覚はありました。

――不安とは逆に、実年齢に近い役を演じる楽しさみたいなものはありましたか?

宮野 楽しさという意味では、梶(裕貴)くんや千本木(彩花)さんが現場にいてくれたというところが大きかったかもしれませんね。実際に後輩である2人が現場にいることで生まれる空気感を勝手に感じていました。それに、全員が一度に、ではなかったですけれども、お2人の芝居や表現を聞きながらアフレコできたのは、キャラクターを構築するうえでとても助けにはなりました。あと、僕らが集まっている姿を見て、荒木監督が嬉しそうにしていたのが印象的でしたね。「いや、あなたが集めたんですよ」と思いました(笑)。

――「バブル」は荒木監督にとってチャレンジングな作品になるということで、三間音響監督と相談のうえ、キャストは信頼できる人たちにお願いしつつ、ただし今までにないキャラクターで新たな一面を引き出したかった、というお話をお聞きしました。

宮野 そうなんですね。終わったあと、監督に「かっこよかったです」と言ってもらえたので安心していましたけど、その話を踏まえての言葉だったのかもしれないですね。監督にとって僕らが特別な存在になっているなら非常に嬉しいです。

――荒木監督や三間音響監督が求めるシン像のようなものは感じとられていましたか?

宮野 そこは感じていました。長い付き合いではあるので。台本をもらったとき、キャラクターをもらった時点でわかるというか。ただ今回に関しては、「ここを求められるかぁ」みたいな感覚があったので、その意味でも不安や緊張の中でドキドキしていましたね。

――宮野さんに求められたところというのはどういったものだと感じますか?

宮野 それはやっぱり、ステージをひとつ経た大人だからこそ出るやさしさ、だと思います。後輩たちにかける言葉に余裕がある、と言うと軽くなってしまいますけど、相手を安心させてあげられる話し方とかそういうところですね。僕が「想い」として持っているだけではなく、そういった部分が声色として現れるように、三間さんが突き詰めてくれた、とは思っています。

主人公のヒビキに対しても、畠中くんに対しても。畠中くんじゃ意味が変わってきますね(笑)。(バトルクールチームの)電気ニンジャのリーダーに対しても出せるように。そういう細かいひと言に関しても何テイクか録りました。「変に作った声で大人っぽく演じる」というのが嫌だったので、そこでのナチュラルさにおいて、僕の中で悩みがあったんですけど、それが声に出ていたんでしょうね。三間さんには声からそういう悩みをすぐに見透かされますから。

やっぱり、シンは僕にとって今回初めて演じるキャラクターでもありましたし、しっかりと若い子たちに語ってあげられるか、というところでどうアプローチするのかは考えていたんですよ。ただ、この(「バブル」を制作する)チームで作っていく中で、見つけられないということは絶対ないので、飛びこんでから考えればいいかという思いも実際にはありましたね。

――最後に、これから作品を観る方に、宮野さんのお気に入りシーンを教えてもらえますか?

宮野 物語を見ていくとさまざまなことが巻き起こるので、皆さんにいろいろなシンさんを見てもらえると思うんですけど、できるだけネタバレはしない方向で答えるとするならば、冒頭からシンが大人な立場を見せるところはお気に入りというか、表現が正しいかどうかわからないけれども「がんばった」シーンです(笑)。

それから、(広瀬)アリスちゃん演じるマコトとの「夜の戦い」(笑)のシーンも、僕はとっても好きなところですね。自分でもシンさんらしさを見つけられた場所の気がしています。

あの空気感ですよね。話しかけ方ひとつ、話題の切り出し方ひとつが大人な対応ですし、物語全体から見ても他とは違う質感を見せているシーンだと思うので、そういったところに注目してもらえると面白いと思います。

(取材・文/清水耕司)

プレゼントキャンペーン概要

<賞品>
■「バブル」映画公開記念、宮野真守さんのサイン色紙を抽選で1名様にプレゼント!


<応募要項>

・応募期間:2022年5月13日(金)~2022年5月20日(金)23:59
・当選人数:1名様
・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます
・賞品発送:順次発送予定
・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付

<注意事項>
・応募には会員登録(無料)が必要です。
・応募はひとり1回に限らせていただきます。
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