三角定規、分度器、コンパス──3つの力をひとつに合わせた超便利ツール・ベスト定規で模型工作が快適に！ レビュー＆開発者インタビュー【The工具道！第2回】

こんにちは、カリヤスです。The工具道！ 第2回となる今回は、エコーテックから発売中の「ベスト定規」をご紹介したいと思います！ 後半ではインタビュー記事も掲載していますので、要チェックです！

【ベスト定規って？】

ベスト定規は、愛知県豊橋市にあ株式会社UHOLABOが開発した多機能製図用ツール。コンパクトなデザインなのに、とにかく多機能なんです！ ちなみに、ベスト定規という名前には、使い心地がベストという意味も含まれているんですが、

Bundoki　(分度器)　：　分度器として使用可能

En　(円)　：　コンパスとして使用可能

Sankaku　(三角)　：　30°，45°，60°などの角度や平行線をすぐに描ける

Trinity　(三位一体)　：　三角定規、分度器，コンパスの3つの要素がひとつに合体

という特徴のイニシャルにも由来しているんですね～。ちなみに、カラーは透明、ピンク、ヴァイオレットの3色が発売中です！

硬さも厚みも充分なアクリル製なので、壊れにくいのも嬉しいですね。ちなみに、穴などにペンを差し込む場合は、ある程度先が細くないとペン先が底まで届かないので注意しましょう！

そして、ベスト定規には「豊橋工専高校模型部（もけ部）」のキャラクター、ハコちゃんのイラストがプリントされているバージョンもあります！

※こちらのもけ部コラボベスト定規は開発途中の物ですので、製品版とはデザインが多少異なります

【もけ部って？】

「もけ部」は、愛知県豊橋市にあるホビー用超音波カッターを企画・販売しているエコーテック株式会社が展開するキャラクターコンテンツで、架空の工業系高校「豊橋工専高校」の模型部でゆる～りと活動する女子高生たちの日常や模型製作活動を描いたシリーズ。ベスト定規の宣伝・販売も行っています。

グッズ展開はもちろん、ボイスコミックや楽曲リリースなど精力的に活動中なので、ぜひ公式サイトをチェックしてみてね！

世界でただひとつの超音波カッターマガジン、「エコーテック通信」。製品情報やイベント情報はもちろん、もけ部のキャラクターデザインを担当した漫画家・鈴木典孝氏の、もけ部オリジナルコミックも掲載されているので要チェック！

【さっそく使ってみた！】

前述した通り、ベスト定規にはさまざまな機能があります。細部の作りを把握しつつ、その機能を動画で覚えちゃいましょう！

左端

中央部分

右端

（１）　平行線を引いてみる

最初に直線を引いた後、左端にあるA、B、Cの穴とそれらに対応する右端のA7、B10、C15の穴を活用すれば、最初の線に対して平行な7mm、10mm、15mmの線が引けます！

上下どちらにも目盛りがあるのも嬉しいですね！

（２）　角を描いてみる

直線を引いた後、定規のアタマ部分（0の目盛りの部分）にペン先を固定し、クルっと回転させて描きたい角（10°、18°、25°、30°、45°）の線を、先に引いた直線に合わせた状態でもう一度線を引けばきれいに角を描けます！

30°の角が描けました！ 定規の角部分も活用すれば、60°、90°、115°も描けるので便利！

（３）　円を描いてみる

定規のアタマ部分と目盛りの数字部分の穴（半径5cmの円を描きたい場合は、5の穴）に細いペンを差し込んでクルっと回転させると、コンパスのようにきれいな円が描けます！

試しに、半径3cmの円を描いてみました！ 目盛りの穴のほうを中心にしてしっかり固定、アタマ部分をていねいにゆっくり動かすときれいな円が描けます。ちなみに、ペン先やシャーペンの芯が定規の厚みよりも長くないと、うまく穴に入ってくれないので注意です。

（４）　その他活用法

テンプレートで模様を描いたり、下側の0の目盛り（直角部分）に直径を測りたい物をピタリと合わせて、ノギスとして活用したりすることも可能です。自分なりの、便利な活用法を見つけてみてくださいね！

試しにマスキングテープの直径を測ってみたところ、14.5mmでした！

次ページでは、ベスト定規を生み出した方々に制作秘話インタビューを掲載していますので、そちらもぜひご覧ください！