MODEROID「スーパーグランゾート」レビュー! プロポーションもギミックも文句なし、おもしろマジカルなプラキット【泰勇気の週末プラモ第59回】

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」第59回スタート!

第59回 MODEROID「スーパーグランゾート」

さまざまな作品からのプラキット化が続くグッドスマイルカンパニーの「MODEROID」シリーズ。その中から、今回はTVアニメ「魔動王グランゾート」後半の主役メカ「スーパーグランゾート」をメインに、「スーパーウインザート」「スーパーアクアビート」も一緒にご紹介していきます!

月にある「ラビルーナ」という世界で繰り広げられる冒険を描いた本作品に登場するメカは、数多の傑作ロボットを生み出してこられた大河原邦男氏がデザインを担当。少ない工程で大きく姿を変化させる変形ギミックとデザインは、本当に見事です!

前置きはこのくらいにして、まずはパッケージイラストをご覧ください!

魔法陣の中で、炎をまといながら地の神の剣「スーパーエルディカイザー」を掲げる力強いイラストです。

ランナー構成はご覧の通り。パーツが増えすぎないようにしつつ、なおかつ満足のいく可動と色分けを再現するために一部塗装済みのパーツやシールが付属しています。

組立説明書は見やすいフルカラーです。

説明書通りに組み立てるとバトルモード(人型)が完成するのですが、ここは劇中を再現するために、フェイスモードからご紹介させてください。

額の王冠「ゾーラクラウン」が目をひくフェイスモード。

主人公の遥大地が「魔動銃」を使って召還すると、魔法陣の中から現れます。ゾーラクラウンと目の部分は塗装済み。クリアパーツの使用など、正面から見たときの再現度は非常に高いです。

変形機構自体はアニメ放映当時に発売されていたプラキット「プラクション」版とほぼ同じ。デザインとギミックが、いかに完成されたものであったかがわかります。MODEROID版では、背部の両足の位置が固定できるように工夫されています。

フェイスモードでのギミックはないので、早々にバトルモードに変形させていきます。

大地「グランゾート、スーパーチェンジ!!」

顎の部分が上にスライドし腰部アーマーを形成します。

後方から両足を展開させて、閉じていた足首を開き、踵のフェイスモード固定用ジョイントを収納します。

両腕になるパーツを展開。腕部アーマーをスライドさせます。

両腕を定位置に移動させ、フェイスモードの目を隠すようにフェイスモードの額の部分を下におろします。

ゾーラクラウンを背中に回り込ませます。

アームをたたみ、背中にゾーラクラウンをセット。

バトルモードの頭部を引き出し、頭部の角を前に倒します。

頭部両サイドの飾りを展開して。変形完了!

ゾーラクラウンのパーツを可動式の形状重視バージョンと交換して、「スーパーグランゾート」バトルモードが完成します。

こちらがバトルモード用形状重視ゾーラクラウンを取り付けた状態。アニメ劇中における、マントのような大きさの状態を再現しています。

こちらはフェイスモード時のゾーラクラウンを付けたまま変形させた状態。アニメ放映当時のアイテムのバランスに近いですし、差し替えなしの完全変形として遊びたいのならこちらでもOKという人もいらっしゃると思います。

上半身。

額の魔動石と目の部分は塗装済み、耳の白い部分はシール。クリアブルーのパーツの下にはミラーシールを貼るようになっています。そのほかはパーツ分割による色分けで再現されています。

腕や腰回り。腕のアーマーはパーツ分割による色分け。腰部フロントアーマーに同様にパーツ分割で色分けされています。

脚部の赤いラインもすべてパーツ分割によるもの。これだけ細かく色分けされていても、序盤でご覧になった通りのランナー構成で収まっているのがすごいです。

ゾーラクラウン。センターブロックはパーツ分割によって色分けされています。マントのように広がる両サイドのパーツは、赤いラインが塗装済みとなっています。ゾーラクラウンにつながる変形アームもコンパクトに収まっていますね。

続けて可動範囲を見ていきましょう。

頭部はボールジョイント接続。左右に傾ける時は耳パーツが干渉してしまいますが、耳を収納できるので問題になりません

肩もボールジョイント接続で、かなり自由に動かせます。肩アーマーとゾーラクラウンが干渉しないように注意が必要ですが、ゾーラクラウンもアームを調整することで背中から離すことができるので、こちらも問題ありません。

ボールジョイントであることに加え、前方に引き出せる関節があるので肩は上下前後にスイングします。

腕部。

二の腕でロール回転。さらに前腕にも分割線があり、その部分での回転も可能。ポージング時、フレキシブルに腕部アーマーや肘関節の向きなどを調整可能です。

肘は二重関節。深く曲げられます。

腰もボールジョイント接続で軽く傾けたり……

回転させることが可能。

腰部フロントアーマーは、そのままだと1本の軸で左右のパーツがつながっていますが、軸をセンターでカットすることで左右独立して可動させることが可能となります。

前後開脚。脚部周辺にはアーマー類があまりないので、大きく動かせます。股関節の接続はボールジョイント。

左右開脚はこのくらいまで。デザインと、少ない組み立て工程での十分な可動を両立しています。

股関節太もも側にはボール受けのパーツあり、ロール回転が可能なので大きくひねりの角度がつけられます。

膝は二重関節。

足首はボールジョイント接続。変形の都合もあり、つま先を閉じることもできます。

足首の中に、写真下段のような動きのための軸可動があります。

ゾーラクラウンをもっとも閉じた状態がこちら。

こちらがゾーラクラウンを限界まで展開した状態。

変形完了後に大きく開くことはありましたが、アニメ本編ではここまで大きく開いたことはほとんどありません。でも迫力がありますね。

ポージングをいくつか。

このように姿勢を低くしてローラーダッシュのように移動していました。

スーパーエルディカイザーや魔動力のほかにも、こういった鉄拳攻撃も多くありました。

ジャンプからの飛び蹴りも多く、各話の戦闘の序盤では格闘戦も多かった印象があります。

まだまだレビューは続きます!

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