礒部花凜×前田佳織里インタビュー！ AMUSE VOICE ACTORS CHANNELが放つニューアルバム「FIRST CHANNEL」は、ライブの光景が浮かぶワクワクの1枚！

アミューズ所属声優によるユニット・AMUSE VOICE ACTORS CHANNELが、オリジナルアルバム「FIRST CHANNEL」をリリースする。

YouTubeチャンネル “AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL”発のユニット「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL」が、LINE CUBE SHIBUYAにて初の有客イベントを開催したのが、2021年11月のこと。声優、歌、舞台とマルチに活躍し続ける彼女たちが、今度は全8曲のオリジナルアルバム「FIRST CHANNEL」を2022年12月7日にリリース。

そして2023年3月にはイベント「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2023」の2days開催も決定している。　

今回は、メンバーの礒部花凜さんと前田佳織里さんに、アルバムの魅力やライブへの意気込みをうかがった。

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違う個性の持ち主が集まったユニット！

ーー2021年11月に行われた「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2021」の思い出を教えてください。

礒部　YouTubeチャンネルから飛び出しての初イベントで、しかも大きな会場。私たちも手探りの中で開催したんです。でも、アミューズのスタッフさんがすごく愛情たっぷりで、私たちのことをいろいろ考えて、このイベントを作ってくださったんだなと思いました。

前田　当日来てくださった皆さんも温かく迎えてくださいましたし、トークパートやライブパートがあったんですけど、どちらも楽しんでくださっている空気を感じました。ライブはいろいろな組み合わせで歌ったのが、とても楽しかったですね。

磯部花凛さん

ーー同じ事務所で横のつながりがあるというのはいいですよね。意外と個別に活動していたりすることが多いですから。

礒部　そうなんですよ！　アミュボ（AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL）をきっかけに私たちも集まる機会が増えたので、仲良くもなれました。それぞれの活動の幅があるし、コンテンツが一緒にならない限り、普段はなかなか一緒になれないから、よかったよね？

前田　よかったです！　私もどんなイベントになるかと思っていたんですけど、みんなキャラがいい意味ですごく濃いから、トークパートから爆発力があって。それに、それぞれ違う個性があって、でもまとまるときはまとまっていて！　あと、懐かしい曲や、みんなが一度は通ったことがある王道のアニソンをカバーしたりして、ライブパートがすごく楽しかったです。そしたら観客の皆さんも「セトリが神だ！」とか、「このメンバーでこの歌を聴けるんだ！」って喜んでくれて。やっぱりアミューズならでは、アミューズだからできたイベントだったのかなって思います。

前田佳織里さん

ーーこれだけ個性的な面々が集まると、誰がまとめ役になるのですか？

礒部　特に決まってはいなくて、トークもみんなで回すんですよ。でも、あえて言うなら田野アサミさんがビシビシみんなをまとめてくれます（笑）。

前田　牧野（由依）さんもね！

礒部　うん。（牧野さんは）温かくみんなを包み込んでまとめてくれる感じがあるよね。

前田　牧野さんもアサミさんも、本当に頼りになります。あんなにすごい先輩なのに、フランクに接してくれるんです。アサミさんはムードメーカーで、みんなを引っ張っていっているように見えつつ、実は1人ひとりていねいに気配りもしてくださるんです。牧野さんはすごく自然体に引っ張ってくださるんですけど、ふとしたときに見せる爪痕の残し方がすごい！みたいな（笑）。

礒部　プロだなぁ、さすがだなぁって思います。私たちががんばって残す爪痕を余裕で残す、みたいな感じがしない？

前田　確かに（笑）。そして、お2人が歌った「ライオン」（原曲はMay’n・中島愛が歌唱）がヤバかった！　あれはカッコよかった！

礒部　最高だったなぁ。

前田　どの曲も「このメンバー」で歌うよさがあったから、すごく成長させてもらったイベントでした。

ーーそういう楽しい思い出があるイベントをまたやれるというのは嬉しいですね。そして今回は、イベント前にアルバム「FIRST CHANNEL」のリリースがあります。1曲目の「Fine! Fine!」は、今話していただいた「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL FES 2021」での映像を使用したMVも制作されて、イベントの雰囲気を感じることができますね。

礒部　そのステージで初披露させてもらった曲なんですけど、みんなで歌って踊った思い出が私たちの中にも強く残っているんです。MVで映像を使っていただいたことで、それをみんなに見てもらえるのはすごく嬉しいですね。

前田　私もMVを見たときにイベントの思い出が甦ってきました。映像で見ると「自分、こんなにいい表情をしていたんだ！」とか、「この子のこの体の動かし方が好きだな」といった発見があったので、やっぱり大切な思い出の曲です。聴いていて元気になるし。

多彩なアルバム曲をセルフレビュー！

ーー「Fine! Fine!」を1曲目に、そこからはさまざまな組み合わせで歌った新曲が並びます。アルバム全体を聴いた感想はいかがですか？

前田　曲の幅がすごく広くて「こんなテイストの曲、初めて聴いた！」というのもあったので、すごく楽しいアルバムになったと思います！　

礒部　聴いてて飽きないですよね！　ボーカルの組み合わせも新鮮だし、「Fine! Fine!」はすごく弾ける曲だし、バラードや懐かしさを感じる曲、力強い曲のほかに、アイドルソングですか？っていうほどかわいい曲もあるんです。ライブの光景も浮かんでくるから、たくさん聴いてほしいですね。

ーーお2人が一緒に歌っている曲は、エレクトロポップチューンの「Lucky Me」（礒部花凜、前田佳織里、牧野由依）になりますね。

前田　いい曲！　大好きです。

礒部　めっちゃかわいいよね！

前田　聴きなじみのいいテンポ感で、ウキウキ街に出かけたくなる感じがかわいい！

礒部　耳に残るフレーズが多いので、一緒に口ずさんでほしい。

前田　〈Yeah Yeah Yeah〉とか、初めて聴いた人でも一緒に歌えると思うし、ライブで盛り上がると思う。楽しみ！

礒部　絶対に盛り上がるよ！

ーーお互いの歌を聴いてどうでしたか？

礒部　かおりんも牧野さんも、透明感のある中に明るさを持った声だなといつも思っているんです。だから2人の声が合わさったことでキラキラ感のある曲になったと思います。もともと想像していたものがよかったから、やっぱり！　そうなるよね！　最高じゃん！って感じでした。

前田　花凜ちゃんの持っている言葉のやわらかさみたいなものが私はすごく好きで、歌詞の乙女チックな感じとすごく合うと思ったんです。ふわっとしているけど、ちゃんと存在感がある感じがマッチしているんですよね。花凜ちゃんの歌った曲でいうと、キャラソンでもバラード調のものを聴いていて、そのイメージがあったから、今回、花凛ちゃんがアップテンポな曲を歌っているのを聴けて嬉しかったです。

牧野さんは、雰囲気の作り方、Aメロ・Bメロからサビにかけての緩急の使い方が本当に素敵で！　聴いていて、すっと耳に入ってくるけど印象に残る声なんですよね。だからこの3人で歌えるのが素敵だなって思いました。

ーー前田さんは「ビッグバン☆エモーション」（佐藤日向、船戸ゆり絵、前田佳織里）も歌っています。

礒部　これもめっちゃかわいい！！

前田　これは本当に楽しかった。収録順が最後だったんです。日向ちゃんとふーにゃん（船戸ゆり絵）の歌が入ったトラックを聴きながら収録したので、これは役得だなぁと思いました（笑）。歌は言葉数が多いところが大変だったんですけど、聴いていて楽しくなるようなリズム感にしたいと思いながら歌っていました。あとは〈(ラブラブチュッチュ)〉〈(トキメキバッキュン)〉といったコテコテ感が大好きです（笑）。

ーーそのあたりは、どのように歌おうと考えていたのですか？

前田　はっちゃけたいなとは思っていました。あと、かわいらしさは大事にしようと思っていたんですけど、ふーにゃんがわりと、「は～い！」っていう、テンション高めでかわいい感じでやっていて……。

礒部　日向ちゃんが、ここに入っているのが普段とのギャップがあるよね。

前田　そうそう！　本人も「私なんだ？」って言ってた（笑）。でも日向ちゃんはラップを担当していて、そこがカッコいいんですよ。そこで支えてくれているから、私はそこではないところでいこうかなって。2人の歌を聴いてバランスを考えて歌いました。

礒部　フリフリのすごくかわいい服を着て歌ってほしい！　それくらいやってほしい！

前田　魔法少女のステッキとか持ちたいね（笑）。皆さんとめちゃめちゃ盛り上がる曲にできたらいいなと思っています。

ーー「シアワセノハカリ」（礒部花凜、田野アサミ）は田野さんとのバラードでした。

礒部　2人でバラードを歌うと聴いたときはすごく緊張したんですけど、この曲を自分が尊敬しているアサミさんと歌わせていただけるということが、まず何よりも嬉しくて！　曲は、歌詞が入っていないデモを聴いたときから素敵だと思っていたので、早く歌いたいと思っていました。

レコーディングはアサミさんが先だったんですけど、私のレコーディングが終わったときに、アサミさんが「花凜、レコーディングどうだった？　いい感じになった？」ってLINEをくださったんです。実際のレコーディングは、アサミさんが最初に全部世界観を作ってくださったので、私はそこに乗っからせていただくだけでした。

バラードで、歌詞にも切なさがあふれている曲なんですけど、アサミさんの力強い表現力と歌声のおかげで、ただ寂しいだけの曲にはなっていなかったので、ツインボーカル的な感じで声が合わさっていればいいなと思いました。アサミさんが歌っているところに、うまく感情を乗せられるようにというのを意識しながらレコーディングしていました。

前田　2人の歌声の力がダイレクトに伝わってくるし、聴き入っちゃいますよね。すごく好きです！

礒部　歌詞も大人な感じだから、アサミさんの表現力がすごくて、さすが先輩！って思いました。

2daysライブはきっと新鮮なステージに！

ーー最後の「Secret Promise」は全員で歌っている曲ですが、これはライブの終盤で聴きたくなる曲ですね。

前田　歌詞が大好きです。この曲では、歌い出しを私が担当しているんです！　最後の曲の頭だし、これはめちゃめちゃ大事だからがんばろうって意気込んでレコーディングしました。それぞれのパートも、この子がこれを言うんだ！って感じですごくいいんですよ！　

普段の声優活動で感じている大切なこと、そしてアミューズのイベントを応援してくださっている人がいるからできること……そういうメッセージが込められているので、これはもう生きたライブになるなと思いました。まぁライブは生モノではあるんですけど、忘れられない思い出に絶対になるなと予感しています。

礒部　感動させに来てるよね！（笑）。

前田　ずるいよね！（笑）。

礒部　私も、これはアミュボチャンネルのみんなの顔がすごく浮かんできて。1サビとラスサビ終わりで〈煌めくそれぞれの道へ〉っていう歌詞があるんです。メンバーの個性もそれぞれだし、声優と言っても、声優に特化した子もいれば、私は声優も舞台もやらせていただいているし、活動の幅がそれぞれ違うんです。でも、いざという時にはみんなと合わさるみたいなところが、歌詞になっているなと思いました。

何があっても、煌めく、それぞれの道へ行くんだ！っていう、切なさの中にも、それぞれに対する希望が見えるラストがすごく好きでお気に入りです。

ーー感動的ですよね。レコーディングの模様をまとめたこの曲のMVでは、礒部さんだけカメラ目線になっている、みたいな話が出ているようですが（笑）。

前田　みんな言ってたよ（笑）。

礒部　そうなんですよ！　私ひとりだけカメラ目線でめちゃめちゃ恥ずかしかったんです（笑）。あれはカメラマンさんがカメラを見てくださいって言ったので必死に見たんです。それは書いておいてください！

前田　そうだったんだ（笑）。

礒部　映像見たら、みんなカメラ見てないじゃん！って（笑）。映像見たときめっちゃ恥ずかしくて、どうしようって思いました。私だけ真面目に歌ってないみたいになってますけど、そこは面白がって見てほしいです。ものすごく目が合うんだけどなぁって思いながら（笑）。　

ーー2023年3月4日（土）、5日（日）にLINE CUBE SHIBUYAで開催される2daysライブについて、意気込みをお願いします。

前田　どの曲も元気だったり楽しかったり、この気持ちすごくわかる！っていうのが散りばめられているアルバムになりました。

皆さんも日常で、辛いことや悲しいこと、超楽しいことがあったりすると思いますけど、いろんな人に刺さるような、そんなライブになると思います。このアルバムの収録曲だけでなく、1日目は、お世話になっているコンテンツの曲を歌わせてもらって、2日目は各自のソロ曲やカバー曲を披露する予定なので、絶対に見逃せないイベントになると思います。ぜひ両日とも来ていただければと思います！

礒部　ライブを早くしたいな！って思えるアルバムに仕上がりました。これをみんながライブで聴いたらどうなっちゃうんだろう！　爆発しちゃうんじゃないか？っていうくらいのエネルギーが詰まっています！　1回目のアミュボフェスもすごく楽しかったので、そこからファンミーティングを経て、次のフェスはもっともっと進化したものになるんじゃないかと思っています。

かおりんが言ってくれたように、アルバムだけでなく、関わっているコンテンツの曲もやります。自分が出演しているコンテンツの曲を、そのコンテンツ以外の場所で歌うのって、すごく新鮮なんですよ。歌っていいんですか？って。

前田　きっとファンの方にとっても新鮮だよね。

礒部　キャラクターではなく個人として歌うというのはすごくレアだと思うので、いろいろな楽しみがあると思います。私も楽しみだし、皆さんにも楽しみにしていてほしいなと思っています。絶対楽しいイベントになるので、遊びに来てください。