「キンケシ フルアクションスペシャル」&「どうぶつオーケストラ」! 今回はバンダイのガシャポン45周年記念特集!【ワッキー貝山の最新ガシャポン探訪 第70回】

「ガシャポン」45周年を記念して、今年はさまざまなことにチャレンジしているバンダイさん。先日、それに関するインタビューのために、本社にうかがってまいりました!

「ガシャポン」45周年を記念して、今年はさまざまなことにチャレンジしているバンダイさん。先日、それに関するインタビューのために、本社にうかがってまいりました!

1Fロビーでは空カプセルで作った、でっかいまめっちがお出迎え。ゆったりとおくつろぎになっている等身大シャア少佐とベンチに相席させていただき、写真も撮らせてもらいました。あ、もちろんきちんとインタビューしてまいりましたよ! そちらは、別記事でお楽しみください。

さて、次回はMVC(Most Valuable Capsuletoy)年間大賞を決める特別回になりますので、今年ラストの通常回です! 先述の通り45周年イヤー真っ最中の、バンダイのガシャポンに締めていただきましょう!

ということで、今回は、ガシャポンの歴史にさんぜんと輝く「あの」日本一有名なカプセルトイフィギュアとかわいいアニマル演奏家達の登場です。

キンケシ フルアクションスペシャル01 バンダイ 500円  全8種

1983年に発売され、当時1億8千万個を売り上げたモンスターガシャポン!

みんな持っていた「キンケシ」がガシャポン45周年の今年、アクションフィギュアにパワーアップして登場しました! 以前発売された金銀のダイキャスト製キンケシ(もはやケシではありませんが)にも驚かされましたが、今回は塩化ビニール製の、伝統的なキンケシスタイル!
それがフルアクションしちゃうんです。

全身に14か所の関節を持ち、必殺技も自由自在に再現できちゃいます。夢中になって読んだ漫画の名シーンが、目の前で再現できるんです。あえてバラバラにして華々しく散っていく勇者のシーンも作れそうです。

自分も幼いころはキンケシで技を再現したくて、全身をカッターで切って関節を作ったり、ビローンって伸ばせるキンケシで強引に技を再現したりと、ありとあらゆる手段を使って遊んでいましたが、今回はそんな無茶なことはせずともガシガシ動かして遊べちゃうんですよ。いや~長生きしてよかった!

サイズはキンケシより若干大きいくらいで、手のひらに収まるので違和感ありません。成型色はペールオレンジとシルバーの2種類。やっぱりキンケシと言えば、ペールオレンジ(当時はこういう風には呼びませんでしたが)がしっくりきますね。シルバーも、まさにいぶし銀の渋みで光っています。

それでは第1弾のラインアップ超人を見ていきましょう。

●キン肉マン 

カプセルにパンパンに詰まった円形プラパーツからきれいに外して準備完了。さっそく組み立てスタートしましょう!

通常はグーのポーズですが、別パーツでつかむ手も用意されていますし、技をかける体勢の時に安定するよう、専用の腰パーツまでもついてきます! そのおかげで必殺技のキン肉バスターも、へのつっぱりはいらないくらい簡単にかけられます。もしかすると、大好きな牛丼を持たせれば「牛丼音頭」の踊りも再現できるかも……?

いや~。世界が広がるなあ~。ペールオレンジとシルバーのキン肉マンを組み合わせれば、パワーアップした雄姿がよりリアルに再現できちゃいます。ペールオレンジは肌色部分、シルバーは衣装という具合に組み合わせて飾ってみるのもいいと思います。

●テリーマン

ハンサムなテリーがちょっとお茶目な表情で登場。開いた手のパーツと首を伸長するパーツが同梱されています。今後、あの伝説の合体技「マッスルドッキング」も再現できるんじゃない? なんて期待をこめた興奮を抑えつつ、パンツにはトレードカラーの青を塗りたいなあと個人的には思います。まずは、シルバーのパンツを履かせますかね。

●ロビンマスク

ロビンは、シルバーの重厚感がすごいです。開き手のパーツに加え、エクストラパーツのユニコーンヘッドパーツも付属。まずは強烈なヘッドバットを食らわせ、タワーブリッジを完成させたいところ。

ちなみにロビンマスクも、ペールオレンジとシルバーを組み合わせることで味わい深いロビンが完成します。

●悪魔将軍

好敵手の登場だ!

開き手パーツに加え、エクストラパーツにあの正体不明のゴールドマンVerも付属します。

全身から漂う存在感や、にじみ出る恐怖感がたまりません。イチオシなのがシルバーVer。必殺技「地獄の断頭台」、「地獄の九所封じ」、「地獄めぐり」を再現してみたい!

これだけ全身が可動すると、オリジナル必殺技とかも生み出せそうです。そんな可能性まで秘めたガシャポントイ!

今年最後に登場した「キンケシ フルアクションスペシ」には、バンダイの本気とキンケシに対するリスペクトを感じずにはいられません。

どうぶつオーケストラ01 バンダイ 400円 全5種

健気に楽器を演奏する動物オーケストラ。幾度となく童話でこんな世界を見てきましたが、立体物になると、よりいっそうファンタジーさが強調され、ある種の美しさを感じてしまいます。動物フィギュアでも定評のあるバンダイさんは、どのように彼らを表現してくれるのでしょうか。

●ウサギ

来年の干支が指揮者でリーダー。小さな身体をピンと背伸びさせつつ、指揮棒を軽やかに振るさまは優雅でございますね。指揮台の上で輝いております。小さな譜面台も付属しており、グッと世界観に引き込まれます。

●パンダ

大柄なパンダが持つと、よりいっそうバイオリンが小さく見えてしまいます。それを器用に弾きこなす姿が、プロを感じさせます。きっちり指揮者を目で追いながら、細かな音を奏でるお姿は愛おしい。支えるのがやっとのような小さな椅子と、譜面台も付いております。

●ネコ

小脇にホルンを抱えて演奏するネコの、ストイックで真っ直ぐな視線に「萌え」を感じます。垂れた耳に、両足をガッって広げた格好からは、まさに全身全霊で演奏をしていることがうかがえます。魂の音色が聞こえてきそうです。

●リス

両頬に木の実を詰め込んだ時のような表情を、そのままトランペットの演奏に置き換えるアイデアは秀逸。大きな尻尾も素敵なアクセント! 椅子に座り、楽器をちょこんと手で押さえるポーズにもほっこりしちゃいます。

●ゴリラ

大きなチェロを演奏するのは。やはり身体の大きいゴリラで決定ですね! がっちりとネックを支えるその姿から、「いい音だしてくれるんだろうなぁ」と期待感が湧き上がります。真剣に譜面台を見つめる眼差しに惚れてしまう人も続出するかも!?

現実世界でも、イケメンゴリラがワイドショーをにぎわせたこともありましたよねぇ~。あっ、演奏に集中~集中~!

この楽団に、年末恒例の「第九」を演奏してほしいものですね!

今年は、企業コラボや面白リング、「1/12ガシャポンステーション」「フロッグスタイル」「ぼくの小学校~教室編~」に代表されるリバイバルトイなどいろいろと楽しませていただいた「バンダイ」さん! 来年もカプセルトイ業界を牽引していってくださいね。そして私たちファンに「ブラボー」と言わしめる芸術的なガシャポンを期待しております!

<プロフィール>

ワッキー貝山
フリータレント兼ガチャガチャコレクター・研究家(カプセリスト)
7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「昭和レトロガチャ 最強コレクション」(グラフィックス社)、「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版!インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」(双葉社)「日本懐かしガチャガチャ大全」(辰巳出版)関連本5冊出している。
最新ガチャ、レトロ「コスモス」ガチャの動画を毎日YouTube公式チャンネル「ワッキー貝山ガチャンネル」で公開中!

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