【第2弾初公開!】大河原邦男デザインのオリジナルプラモ「オモロイド」復活! プラモ大好き声優・泰勇気が、その険しい道のりをLEAPRO代表にインタビュー!
1980年代に発売され、人気を博したプラキット「大河原邦男おもしろメカワールド オモロイド」が令和の時代に大復活!
「大河原邦男おもしろメカワールド オモロイド」は、メカニックデザインを大河原邦男さん、キャラクター設定をときた洸一さんが手がけたプラキットシリーズで、1980年代に日東化学から発売された後、サニー・インターナショナルに販売元を変更し多数のシリーズを展開した。
ロボットは今でいう「SD体型」というかわいらしいものながら、当時急激に市民権を得るようになったミリタリズムあふれるデザインが特徴。さらに各ロボットごとに凝った変形ギミックが搭載されつつも、お手軽に組み立てられるスナップフィットキットという、硬軟の要素が共存した「オモロイド」は、多くの子供たちの心をつかんだ。
そんな「オモロイド」が、2022年4月にLEAPROより第1弾「ピ・ボット」と「ダースボス」で復活!
そこで、「オモロイド」ストライク世代の声優・泰勇気さんが、LEAPRO代表の間井田和典さんに突撃インタビューを敢行。「オモロイド」復活までの険しい道のりや商品に対するこだわり。そして、気になる今後の展開についてたっぷりうかがった。(トップ画像は、向かって左から間井田和典さん、泰勇気さん)
金型を求めて全アジア圏を捜索!
──まず、販売元であるLEAPROについて教えていただけますでしょうか。
間井田 自分はもともととあるメーカーにいたのですが、そこから独立して起業した会社になります。水面下で準備している期間が長くて、商品がちゃんと出始めたのは2年前です。「1/24 究極!ニパ子ちゃん ニパ子コペン」が最初の商品になります。
幼少期からプラモデルが好きで、サークル活動をしたり自分でレジンキットを作って販売したりと、サラリーマンのかたわら、ずっと趣味の範囲でやってきたんですが、ひょんなところからプラモデルを作る側に回ってしまいました。とは言え、脱サラして始めようみたいなかっこいいもんじゃないですね。たまたまいろんな方と関わっていたら、皆さんのおかげで運よく最終的に独立した……という感じです。
──間井田さんは原型も作られるのでしょうか?
間井田 はい。「こういうのを出したい」という時、自分の頭の中にあるものってなかなか人に伝わらないことが多く、自分で作ってみせた方が早いということがよくあるので、原型を作ったりしていました。アマチュア時代にはレジンの部品や改造用の部品を作って、複製するということもやっていました。
模型業界に初めてかかわった時にやったのが、製品の監修とパッケージ用見本の作成だったので、最初の頃はモデラ―目線で仕事に接していたように思います。
──そんな間井田さんは、今回「オモロイド」復活を手がけられたわけですが、最初に情報が公開された時は驚いた人も多かったと思います。泰さんもその一人だったのではないでしょうか?
泰 僕は何度も夢の中に、復刻ボックスと銘打たれたパッケージが出てきていたんです。だから、今回新規の金型で登場するということで、誰かが僕に正夢を見せていたんじゃないかなと思います。
──「オモロイド」復活の経緯を教えていただけますか?
間井田 幸運なことに私がLEAPROを起ち上げる際にかなり初期からお世話になっている方が、昔「オモロイド」に関わってらっしゃる方だったんです。私自身、リアルタイムで「オモロイド」が好きで旧キットをコレクションしていたり、たまたま当時の設定資料の一部を入手していたりするので、なんとか当時のキットを復刻できないかなと思ったことが「オモロイド」復刻のきっかけでした。
ただ、当時のメーカーさんが廃業されているので、もとを辿るというのが非常に難しくて……。その後も紆余曲折があったみたいで、現在は金型自体が行方不明になっているんです。そこで、なんとか金型を見つけて再販できないかなと、ほうぼう手を尽くしました。
泰 全アジア圏も捜索されたんですよね。中国にあるとかいろんな噂があって、その噂の出所も何となくわかるけど、どれも情報が確実じゃない。
間井田 ネットで流れている情報の8割は正しくないんですよね。噂のある場所に足を運んだり、いろんな伝手を頼ったり、実際に当時関わった方にうかがったりして探したんですが、ネットに流れている話というのは全然間違ってて、噂は噂でしかないんだなと思い知りました。
ただ再販するにはそもそも金型を手に入れないと、ということでいったん「オモロイド」は諦めて、「ニパ子コペン」など、他の製品に力を入れる時期が1年半くらい続きました。
そのいっぽうで、オリジナルデザインのロボット系プラモデルを出したいと思って、その方向で検討したこともあるんです。
ピ・ボット
──それはSD、リアルどちらの可能性もあるオリジナルコンテンツということでしょうか?
間井田 そうです。組み換えができたりとか、いろんなパーツをカスタマイズさせたりできるものをやろうと思って、どのデザイナーさんがいいか、という骨組みまで考えていたんですが、オリジナルコンテンツということに対して、ちょっと自信が持てなかったというか。当時、他社さんからも似たコンセプトのキットが多く出始めていたこともあって、博打がすぎるといいますか。
それに、こういうコンセプトの商品は一つ出してよかったね、では終わらずに、ずらーっと商品を並べてようやく組み換えができるようになるわけで、果たしてこの壮大なプロジェクトに企業としての体力がもつだろうか、と悶々としていたんです。
そこで、どうせそのくらいいろんなことをしないといけないのならば、「オモロイド」をもう一度やり直してみよう。金型が見つからないのであれば作り直しちゃおうかな、と考えるようになったんです。
ゼロからコンテンツ自体を立ち上げるよりは、自分が今までやってきたことを生かし、どういう形で「オモロイド」を復活させられるだろうということに向き合った方が、結果的にいいものになるのではないかと考えて、「オモロイド」復活が本格的にスタートしました。
──金型は完全に新規なんですよね。
間井田 はい。最初に出会った「オモロイド」関係者の方が、資料をたくさんお持ちで、当時の設定画はほぼほぼ残っていたんじゃないかな。私もそれを見せてもらって、これはすごいなと思いつつも、せっかくそれを見ることができる位置にいるのに、使わないのはもったいないとも思ったんです。
なので、この時点で当時の金型での復刻というのは考えていませんでした。やるなら本当にリブートしなきゃいけない。
──当時の大河原さんの設定画を使いながら、改めて新作プラキットを作ったと。
間井田 そうです。基本的には今の目線でどう作る?というスタンスなんですが、私自身、「オモロイド」の当時のキットを知っているので、その頃エポックメイキングだった内容とかコンセプトとか、設計思想とかのいい部分はなるべく反映させたいなと。まるっきりかけ離れたものにしてしまうと、当時から好きだった、泰さんみたいなファンの心は離れてしまうと思ったんです。何かテイストが残ってないと。
──それは外見が同じかどうか、というだけではなく。
間井田 外観だけ作ればいいのか、ということではないですね。私自身、プラモデルの開発という仕事をやらせていただいていたので、これは作らないとわからないのですが、パッケージの完成写真をどこかで見て「ああオモロイドだ」と思う部分と、実際に組んでみた方ではないとわからない組み味というのでしょうか。
おそらくプラモデルを開発する人って、自分の思いとか、こうした方がいいというこだわりがあると思うんですが、私もけっこうそういうところがあるので、設計に当たっては外観についてのこだわりはもちろんあるんですが、設計上のこだわりって言うんですかね。そういう部分はある程度は入れられたのかなとは思います。
──具体的に第1弾アイテムでこだわった部分はどういうところでしょうか?
間井田 例えばピ・ボットだと、胸を開けると中にランディングギアが入っていて、これを引き出して、外に開いて、角度を変えてもう一度押し込むとロックされるという機構ですね。このギミックは当時品にもあった同じ設計の機構で、この頃からすでに差し替えじゃなかったんですね。
頭部が開くというギミックも全く同じですね。ただ当時は顔が左右分割だったんですが、やっぱり顔を真ん中で割るというのは見栄えがあまりよろしくないので、今回は前後分割に変更しました。中のパーツも構造を変えて、頭の中がスカスカにならないようにしています。
見た目はそのままに中身をアップデート!
──ここから泰さんに触っていただきつつ、キットの感想を語っていただきたいと思います。
泰 当時のピ・ボットって接着剤がなくても作れるプラモデルの走りで、パーツの固定が難しいところはビス止めでがんばっていましたよね。それはそれで挑戦的なキットだったんですが、今回も接着剤不要というところでその思想は受け継がれています。
また、当時は成型色が一色で細かいところはデカールで補完してくれていたのですが、今回のピ・ボットは3色成型ではあるものの、シールを貼るだけで完成する手軽さに感動しました。確かにシールの数は多いのですが、シールの精度がいいので手軽に当時の感覚を楽しみつつ、満足度の高いキットになっています。
あとは戦闘機形態の主翼が少し下向きになっている角度など、当時のキットでは再現しきれなかった大河原邦男先生の設定が、今回の商品化でアップデートされているんです。これは「オモロイド」が好きな人じゃないとなかなか気づけないところだと思います。そして当時のキットでは採用されなかったクリアパーツの使用ですね。
今回のアップデートにあたって、当時できなかったこと。今だからできることが盛り込まれている。ただのリブートでないことは実感しています。
ダース・ボス
──ユーザーからの反響はいかがですか?
間井田 本当に好意的に受け止めていただいているという印象です。送り出す側としては、「あそこは大丈夫かな」とか心配は尽きないんですが、幸い悪い意見はまだ聞いていないですね。
泰さんがおっしゃったように、完全な色分けを成型色でできるようにするのは技術的には全く問題なくできるんですが、やっぱりそうするとコストに反映されますね。それで例えばこれが6,000円だったら受け入れてもらえるのかなというと、ちょっとわかりません。また、メイドインジャパンにこだわりたくて、金型から国内生産なんですよ。
とはいえ、海外生産についてはまったく否定的ではなくて、クオリティコントロールさえちゃんとしてくれれば、どこで作っても大丈夫なんです。今回国内生産にこだわった理由は2つあって、設計を始める段階でコロナウイルスがはやり始めて、輸入がすごく不安定になったんです。どこかの港がロックダウンすると、いつ届くのかわからない。2か月後動き出すのか、来週動き出すのか。見通しが立たないので、海外生産は難しいなと思いました。
もう一点。これもたまたまなんですが、当時「オモロイド」を作っていた工場の方と連絡がついたんです。実は今回の「オモロイド」は、当時も作っていた金型工場で作っています。
組み味を出すパーツ同士の勘合とかって、本当は接着剤を使うようなキットの方が楽なんです。勘合の調整っていうのは、コンマ何ミリの違いできついとかゆるいという違いがでてきてしまうんですね。そういうノウハウのある工場でやらないと、いくら説明してもなかなかわからないし、私のような新興メーカーが、どこかの海外の工場と契約をしたとしてどんなフィーリングで仕上がってくるかわからない。金型も掘ってみたけどだめでした、みたいなとにもなりかねません。
「これから初めてやります」というところでスナップフィットのキットをお願いするとなると、パカッと割ったものを合わせるようなものなら何とかなるかもしれないんですが、頭と胴体と肘と首と、と各関節が入ってきて、なおかつきちんと変形できるとなると、何か所も勘合が影響することがあるので、ちゃんとノウハウのあるところでやらないといけないんですよね。
そういう事情で、メイドインジャパンというところでやらせていただいています。当たり前に組めるものを出すのって、意外とマンパワーが必要なんです。
──今回のリブートにあたり、デザインをリファインすることは考えましたか?
間井田 今回、リメイク用にデザイナーさんを入れるという案もあったんですが、私としては「オモロイド」については大河原先生の、あの時期ならではの独特のテイストに刺さるものがありまして、そのテイストを再現した方がいいんじゃないかなという強い思いがありました。ですので、リファインデザインはなしです。
──「オモロイド」の時代って「MSV」や「ボトムズ」など、「リアルなロボット表現とはこういうものだ!」とどんどん新しいアイディアが開拓されている時代でしたよね。
泰 しかも約束事にあまり縛られてない。大河原さんのアイディアがストレートに出てるような印象ですよね。
間井田 複雑な変形をしないのに、変形後は全然違うシルエットになる。言い方は悪いけどロボが寝ているだけなんだけど、ちゃんと戦闘機に見える。ロボットと変形状態が破綻せずに成り立っているんです。ある程度やれる人なら、1つ2つくらいはアイディアをひねり出せると思うんですが、「オモロイド」のデザインって商品化されていないものも含めると20体くらいあるのかな。それらに全部、ちゃんと練られたアイディアが入っていてすごいんですよ。
泰 「SDガンダム」と同じくらいの時代ですよね。ロボットものの歴史の中で、もっと「オモロイド」を振り返る機会があってもいいと思います。僕の思い出的には、当時よく遊んでいた米津君とハンズで「オモロイド」を見つけたことですね。
間井田 おそらく泰さんの世代って、「オモロイド」が販売されていた最後の頃なんですよ。出始めた頃って、イマイの「ロボダッチ」とかと同時代で「プラモ狂四郎」の単行本が出る前でした。私が小学校3~4年生くらいだったので、おそらく1982~1983年頃だと思いますね。
本邦初公開!? 待望の第2弾ラインアップ公開
──第1弾のピ・ボットとダースボスが発売され、大変好評だというお話ですが、その横にあるのは……。
間井田 これは今後発売予定の第2弾です。バリエーションにはなるんですが、設定自体は当時の「オモロイド」の説明書に描かれていました。バリエーション機や未発売キットは、当時のキットのインストの裏側にたくさん載ってたんです。「次はどれがキット化されるのかは君次第だ!」みたいなことが書かれていたように思うんですが、ついに発売されることのなかったキットが、このピ・ボットの偵察機仕様「ブラックビートル」です。
偵察機ということで忍者のイメージなんでしょうね。真っ黒な機体になっています。股間にバーニアが追加されていて、この方向の推進力が強化されています。
泰 もともとは説明書の裏のカラーイラスト1枚だけなんですよね。偵察機っていう記号がすごいですよね。カッコいいです。機首の形状もいいですよね。スピードアップしているような。
間井田 ちょっと角ばって尖っているんですよね。もしかすると、バリエーション機の設定を作られたのはときた洸先生かもしれませんが。当時、キャラクターや設定はときた先生がやられていたんですよね。ちなみに今回のパッケージイラストもときた先生にお願いしています。
泰 そこもポイントですよね。
ブラックビートルの試作モデルと設定画
間井田 そして、こちらが今回の目玉となる、大河原先生にお願いして描き起していただいた新規デザインのダースボスのバリエーションです。当時あったものを全部復活させる。それが理想ではあるんですが、そこにちょっとパンチも入れたいなと思いまして、当時からバリエーションがなかったダースボスに新たなバリエーション機を設定させていただきました。残っている資料の中にも、ダースボスのバリエーションは描かれていなかったんです。名称は今週決まります(※その後、正式名称は「ダーク・ザーム」に決定!)。今、ときた先生とああでもないこうでもないと話し合っているところなんです。
泰 金型の都合で、こことここしか変えられませんという事情もあるかと思いますが。
間井田 そうですね。いろいろと制約がある中でしたが、さすが大河原先生です。厚かましくもお願いした範囲でかなり雰囲気が変わりました。なので、「どことどこの部分が変わった」というのは夢がなくなってしまうかもしれませんが、設計者としてはランナーの違いをチェックしていただいたりすると面白いかもしれません。
ダーク・ザームの試作モデルと設定画
──大河原さんは、「オモロイド」復活にはどうおっしゃっていますか?
間井田 大河原先生は「懐かしいですね」とおっしゃっていましたね。今回、まずは復活させたいです、新金型でやりたいです、という話をさせていただいたところ、快く許可を出していただきました。
また、今回はコンセプトがリブート、復活なので、いきなり新しいのを描いてくださいって言うのはおかしいじゃないですか。とは言え、大河原先生に何かお願いしたいなと思っていたところ、「門出だから」という言葉と共にスーッと、ものすごいスピードでキービジュアル的なイラストを描いていただきました。それが初回発売時の特典のポストカードになったり、店頭用のポスターになったりしているんですけど、ものすごくお忙しくされていて、普段は頼んでもかなり時間がかかったりする中で、本当にありがたい限りです。
──いろんな関係者の愛で復活した感じがありますね。
泰 あとは当時遊んでいた、かつての子供たちの思いですよね。今はプラモデルから離れてしまった人もいるでしょうし、情報的にいくらでもネットで調べられる時代だけど、なかなかそれを的確に伝えることが難しい。だから、今回の記事で改めて皆さんに存在を知ってもらいたいです。
間井田 ぜひ復活してますよ、ということを知ってもらいたいです。再版復刻ではなく、新規金型でのリブートですので、ツイッターでは必ず「新生」というワードを使い続けています。たまにツイッターを拝見すると、「オモロイド再版されていたんだ」と発言されている方もいるのですが、「違う違う! 再版じゃないんだよ!」って。
今後の展開は、皆さんの応援次第!?
──今後も、引き続きコンスタントにシリーズが続いていく予定でしょうか?
間井田 引き続き皆さんにもっともっと応援してもらえたら……。
泰 新規金型を掘るのはハードルが高いですからね。そこらへんはみんなで応援していきたいところです。おのおの改造機を作ったりして楽しんでみるのもいいかも。Myオモロイドのコンテストとかやってみたいですね。
間井田 もともとピ・ボットは現用の飛行機と同じように、スペシャルなワンオフ機じゃないんです。これを偵察機仕様に改修した機体というのがブラックビートルなので、皆さんも自分で考えたピ・ボットを作っていただくのもいいかもしれませんね。そのほか、バリエーション機の設定みたいなものは、当時のキットの説明書などにちょっと書いてあったくらいなんですが、あまり公開されていない細かい設定も実は別に存在するので、キット化するだけでなく情報、設定を発信していきたいとも思ってます。
せっかく「オモロイド」復刻にかかわらせていただけたので、専用のホームページも用意しようかなと。そのコンテンツの一つとして、当時からある設定を小出しに見せていくみたいな。
泰 「オモロイド」復活というところで言うと、コトブキヤさんの「エヴォロイド」があるじゃないですか(※注)。先日の静岡ホビーショーでピ・ボットとジェットンが握手している展示があって、あの手首パーツが欲しいと思ったりもしたんですが、今後「エヴォロイド」と組んで何かやる構想はありますか?(※注:「エヴォロイド」。コトブキヤから発売中の対象年齢8歳以上のプラキットシリーズ。「オモロイド」を下敷きにしつつ、現代風の外見や変形ギミックが仕込まれている)
間井田 もともと「エヴォロイド」が始動するという話が出てきた時に、何かの伝手で耳に挟んだんですよね。ただ、発売時期が重なったのは本当に偶然でして、だからそういうめぐり合わせだったんだなと不思議に思います。
その後、たたき台の原型を作った段階でコトブキヤさんとお話させていただいて、「エヴォロイド」はどういうものなのかをうかがったんです。そこで、とにかくコトブキヤさんのコンセプトは新たなロボットのシリーズで、私がやりたいのは当時の「オモロイド」の復活。大河原先生の絵のテイストを、どうやって今のフォーマットで再現できるだろうということでした。同じデザイナーさんによるロボットが何かに変形するという点では共通してはいますが、昔のものと今のものならば共存できないわけがないと思ったんです。
コトブキヤさんも、やっぱり一緒に盛り上げていった方がいいんじゃないの?という感じで、お話させていただくうちに、当然のように盛り上がってジェットンとピ・ボットが握手してたらいいよね、ということになりました。
これからのことに関しても、ことあるごとに一緒に並んでやっていけたらいいなと思っていますし、コトブキヤさんもぜひ一緒にという話をしてくださっているので、具体的なコラボイベントが決まっているわけではないんですが、今後も一緒にイベントに出たりしていきたいと思っています。偶然(!?)パッケージも同じサイズですし。
泰 売り場でパッケージが並んでいるのを見ると嬉しくなります。僕の家でも一緒に積んでいますね(笑)。これを機に、これまで立体化されていないものが登場するとなると夢が広がりますよね。バリエーションが出せるなら、設定だけ公開されているあの機体も出せるんじゃなかと期待しちゃうんですよね。
間井田 皆さんがどれだけつきあってくださるか……(笑)。「オモロイド」は、本当にオリジナルカラー、オリジナル設定などを自由にやっていただいて、お好きなように楽しんでいただきたいと思います。
【製品情報】
■ピ・ボット
・発売中
・メーカー:LEAPRO
・価格:3,300円(税込)
・全高:約90mm(ロボ形態時)
・付属品:色分け、マーキング用ホイルシール
■ダース・ボス
・発売中
・メーカー:LEAPRO
・価格:3,300円(税込)
・全高:約90mm(ロボ形態時)
・付属品:色分け、マーキング用ホイルシール
©オフィス・ケイ
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