【プラモレビュー】『英雄伝説 閃の軌跡』よりプラキット「MODEROID ≪灰の騎神≫ヴァリマール」登場! ゲームの名場面も再現可能で、大満足の仕上がり!

人気RPG「英雄伝説 閃(せん)の軌跡」シリーズに登場する騎神が、グッドスマイルカンパニーのプラキットシリーズ「MODEROID」に登場! その第1弾として、主人公・リィンが搭乗する≪灰の騎神≫ヴァリマールが2023年1月18日に発売されたということで、アキバ総研編集部もさっそく組み立ててみました!

王道J・RPGらしいファンタジーと超技術が共存する「軌跡」シリーズ。その中でも、「閃の軌跡」シリーズは、学園を舞台に繰り広げられる少年・少女のドラマという親しみやすさ。そのいっぽうで、国家の歴史を巡る重厚なストーリーが展開。物語が進むごとに古代の超技術で建造された「騎神」やロボット兵器「機甲兵」も続々と登場し、さながら異世界系ロボットアニメのごときストーリーを楽しむことができるということで、高い人気を誇っています。

ちょうど2023年冬クールでは、初のTVアニメシリーズ「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」が放送・配信されているということで、「閃の軌跡」シリーズに注目が集まっている中、「MODEROID ≪灰の騎神≫ヴァリマール」が発売されました。

今回は、「軌跡」シリーズ大好き編集者が、我こそは!と名乗りを上げてキットを組み立ててみました。

それではさっそくパッケージから見ていきましょう。

青空をバックに、ゼムリア鉱で作成された特注の太刀を構えるヴァリマール。これはかっこいい!

けっこうな厚みのある側面。ヴァリマールの顔が大きくプリントされています。

背面はさまざまなポーズのヴァリマールが。ゲームの名場面が脳裏によみがえります!

ランナーを見てみると、MODEROID恒例の塗装済みパーツが今回も存在します。顔の金色部分や胸、手足のオーブなど、ぜひ色がついていてほしいところはしっかりと塗装されているのが嬉しいところ。

太刀は柄や刃部分が細かく塗り分けられています。なお本キットにはシール、デカールなどがなく、成型色でほぼ設定のカラーリングを再現しています。もともと色数の少ないロボではあるのですが、こだわりのパーツ分割で、細かい部分もバッチリ色分けされているというこだわりぶり! それでは、その「こだわり」がギュッと凝縮された完成品を見てみましょう。

「来い! ヴァリマール!」

「応!」

というお決まりの呼びかけに応じて、ヴァリマールが降臨しました。どうですか。もうゲームの中で見てきたヴァリマールが、そのまま立体化されている感じでちょっと感激です。

ちょっぴり長めの両腕の、絶妙なバランスもちゃんと再現されています。

この、ちょっと角度を付けたアングルが超絶カッコイイのです。ちなみにパーツは全体的にメタリックな素材のプラで構成されており、鈍い光沢がキットの特徴となっています。設定上は、陶器と金属の間のような質感の装甲と言われていますが、イメージにかなり近い仕上がりになっていると思います。パーツのエッジも非常にシャープで、マッシブなのにスマートな印象を持つヴァリマールらしいシルエットですね。また、かなり細かく灰色パーツも2段階に色分けされているのもわかります。

側面はこんな感じ。

背面。ウィングバインダーも抜かりなく、シャープに造形されています。続いてディテールをチェック。

めちゃイケメンなご尊顔。額のゴールド部分は塗装済みパーツ。ちょっと見えづらいのですが、瞳もメタリックグリーンで塗装済み。胸のオーブも塗装パーツとなっています。

腰部分でロール回転が可能なので、ひねりを入れたポージングも問題なしです。

両腕、両脚の奥まったところにあるオーブ。こちらも塗装済みパーツです。3Dで表現されるゲームに登場する機体ということもあってか、アニメ系のロボとはまたちょっと違うアプローチの造形が面白いです。

背中のウィングバインダーは左右に展開するほか、角度をつけることが可能。地上で戦う時は折り畳み、飛行する時は展開させる、という具合にシチュエーションに応じてアレンジができます。

腕は二の腕と肩パーツ部分でロール回転可能。

肩の横方向へのスイングはこのくらい。

肘の折り曲げは、90°ほど。面白いのが、前腕内側の肘関節にかかるパーツが可動することで、腕の折り曲げ範囲が広がる構造です。

脚は90°近く蹴り上げが可能。バランスを調節すれば、片足立ちもできます。脚の裏もしっかり造形されています。

脚は股間と太もも部分でロール回転可能。

そして、股間の長いパーツは内側に折りたたむことができます。ここが可動するということは……

このような膝立ちが可能ということ。劇中では駐機する際など、よく膝をついていた印象があるので、このポーズを再現できるのは嬉しい限りです。

頭部はボールジョイントとなっており、顎を引いた状態や、顎を上げた状態。360°の回転が可能。

こちらはゲームでは「II」から登場した、ゼムリア鉱製の大太刀。色分けは完璧。

身の丈ほどもある太刀なので、迫力がハンパないです。

ハンドパーツは、握り拳のほかに開き手、武器の持ち手。左手にはさらに武器に手を添える手がついてきます。

それではいろいろなポーズを取らせてみましょう!

まずはこのポーズから!

「破甲拳!」

徒手空拳で戦うことも少なくなかったヴァリマール。意外とこのポーズを見る機会が多かったので、ヴァリマールといえばこれ!という方も多いのでは?

横から見るとこんな感じ。四肢の可動がなかなか優秀なこともあり、かなり自由にポージングできます。

太刀を持たせて、構え!

「天衝剣!」

こちらも戦闘シーンやイベントシーンでよく見られた構えですね。

「陽光剣!」

両手持ちもなんなく可能。太刀が大きすぎて、スペース確保が大変です!

どこから見ても、イケメンです!

そして両手持ちで大きく振りかぶる! 「燃えさかれ…!」と龍炎撃のポーズです。

横から見るとこんな感じ。

また、股間節下部には3ミリ径の穴があるので、ディスプレイスタンドをセットすることも可能。飛行状態を再現することもできます。

まさにイメージ通りに立体化された「MODEROID ≪灰の騎神≫ヴァリマール」ですが、ご覧の通りストレートに組むと全身の紋様は色分けされていません。ここはなんとかがんばって、皆さんの手で塗装に挑戦してみてください。よりロボットの情報量が増し、間違いなくさらにカッコよくなるはずです。

ちなみにヴァリマールは劇中で何度か進化を繰り返し、外見が変化していっています。今回キット化されたのは初登場時の形態で、闇落ちしたリィンが乗り込むバージョンや、ほかの騎神との戦いを経た最終形態などまだまだヴァリマールのバリエーションは存在します。

先日の「メカスマインパクト2023」では、騎神第2弾として、クロウ先輩ことクロウ・アームブラストが搭乗する「≪蒼の騎神≫オルディーネ」のキット化が発表されたことですし、今後も「軌跡」シリーズの商品展開は続くはず……!

いつの日か、騎神および機甲兵が全てキット化されたあかつきには、自宅で「巨(オオ)イナル黄昏」を再現したいと思います。

【製品情報】

■MODEROID 《灰の騎神》ヴァリマール

・メーカー:グッドスマイルカンパニー

・価格:6,500円 (税込)

・発売中

・仕様:組立て式プラスチックモデル

・ノンスケール

・全高:約165mm(頭頂高)

・原型制作:POLY-TOYS

・制作協力:坂田 哲男(HRG)

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