イベント当日朝に完成! キャスト&スタッフも駆けつけた「けものフレンズ2」第1話・先行上映イベントレポート!

2019年冬クールの注目作「けものフレンズ2」の先行上映イベントが、12月17日、新宿ピカデリーにて開催された。

「けものフレンズ」は、ゲーム、コミック、舞台、動物園コラボを展開するなど、さまざまなプロジェクトが進行中の人気コンテンツ。超巨大総合動物園「ジャパリパーク」を舞台に、神秘の物質「サンドスター」の影響で動物からヒトの姿へと変身したフレンズたちが大冒険を繰り広げるという物語。キャラクターコンセプトデザインは、「ケロロ軍曹」などで知られる吉崎観音さん。第1期は2017年1月~3月までTV放送され、大きな話題を呼んだ。

第2シリーズとなる「けものフレンズ2」は、2019年1月より放送開始される。

2019冬アニメ

イベント当日朝に完成! できたてホヤホヤの第1話の感想は?

日本中に一大センセーションを巻き起こした「けものフレンズ」の第2シリーズをいち早く見ることができる!ということで、会場には多くのファンが来場。大きな熱気に包まれながらイベントはスタートした。

PPP(ペパプ)メンバーの根本流風さん(コウテイペンギン役)、田村響華さん(ジェンツーペンギン役)、築田行子さん(フンボルトペンギン役)による最初のあいさつを挟んで、さっそく第1話の上映がスタート!

前作同様、ほのぼのとした世界観の中にちらほら見え隠れするミステリアスな描写に、「『けもフレ』が帰ってきた!」と思った方も少なくはなかっただろう。上映終了後は、満場の拍手に迎えられつつ尾崎由香さん(サーバル役)、小池理子さん(カラカル役)、木村隆一監督、細谷伸之さん(テレビ東京プロデューサー)、ますもとたくやさん(シリーズ構成・脚本)、沼田心之介さん(アニメプロデューサー)が登壇。

第1話を初めて観たという尾崎さんは、「『2』をやりますと聞いた時は嬉しかったです。またジャパリパークに帰ってこれるんだと思うと同時に緊張もしました。(映像は)さっき初めて観たけど、安心しました」と胸をなで下ろした。

いっぽう今回のイベントで、初めてファンの前に立ってトークするという小池理子さんが「参加できると決まった時は、本当に嬉しかったけどびっくりしてポカーンとしました。カラカルという役が、どのくらいお話に関わっているかも全然知らなくて、途中までこんなにメインでやらせていただけるんだって知りました」とコメントすると、尾崎さんも「私も、(『1』の時は)こんなにもサーバルが出るなんて思わなかった。初心を思い出す感覚」と語った。

また第1話をイベント当日の朝6時まで作っていたというスタッフは、みな寝不足気味な様子。そんな中、細谷さんは「長い旅でした。このメンバーでやることになって1年ちょい。なかなか大変でしたよね。ありがとうございました。お疲れさまでした」と労をねぎらった。

また木村監督が、飄々とした雰囲気で「ん? 僕?って思いました。細谷さんから電話をいただいて、やる?って言われたので、僕でいいの?って。ただ、やるからには……という想いで引き受けました」と語るいっぽう、脚本・シリーズ構成のますもとさんは「最初に『2』のプロットをコンペで出してほしいと言われました。コンペに出してしばらく連絡がなくて、落ちたかなと思っていたら連絡がきたんです。いっぱいライターがいる中のひとりと思ったら、自分ひとりで……。今も信じられない感じです」と制作参加に至った経緯を語った。

そしてアニメプロデューサーの沼田さんは、最初に仕事を依頼された経緯について「まずびっくり。ちょっと難しいかなとも思ったんですが、こんなビッグで素晴らしい作品に携われることはないと思ったので、社長にも相談せず、やりたいですと伝えた」とコメント。さら今回上映された第1話について、「うちのスタッフが死にモノ狂いで作ってくれた。皆さんから拍手をいただきたい」と制作スタッフへの感謝のコメントを残した。

「『2』を作るうえで苦労した点」について司会から尋ねられると、ますもとさんは「心がけたのは、とにかく『やさしいことが正しい』という世界を作ろうということ」。木村監督は「前シリーズのいい所は残して、新しいものができるといいよね、というのがスタッフ共通の思い。のけ者にされる子がいない、仕事から帰ってきた時に観て、ほっとするというところを目指したい」と語った。

さらにこのステージで、新キービジュアルを公開。これまではサーバルとカラカルの姿が描かれていたキービジュアルに、さらに新キャラクター・キュルルや、移動手段であるモノレールが追加された新キービジュアルについて、沼田さんは「動物の躍動感や、モノレールに乗って旅に出るのでアドベンチャー感といった世界観をまとめました」と解説。

ストーリーのヒントとなる様子が隠れていたり、隠れていなかったりするそうなので、ぜひじっくりと眺めていただきたい。

すっかり先輩? 頼りがいのあるサーバルさん

イベント後半は、キャスト陣によるトークステージが行われた。

ここからは尾崎さん、小池さんに加え、根本さん、田村さん、築田さん、本宮佳奈さん(フェネック役)、小野早稀さん(アライグマ役)、石川由依さん(子供役)、八木ましろさん(カタカケフウチョウ役)、菅まどかさん(カンザシフウチョウ役)が登壇。

どうぶつフレンズチーム(尾崎さん、本宮さん、小野さん)、カラカルキュルルチーム(小池さん、石川さん)、PPPチーム(根本さん、田村さん、築田さん)、Gothic×Luckチーム(八木さん、菅さん)の4チームに分かれ、お題に対してスケッチブックに答えを描く、というゲームが行われた。

まずはいきなり「どんな最終回を迎えるのか」というお題に対し、各チームとも個性的な回答を繰り広げる。そんな中、Gothic×Luckチームの2人は「かばんちゃんが再登場し、みんなでジャパリまんを食べながらみんなで輪になって踊る」と回答。前作ファン感涙の回答に観客席から大きな拍手が起こった。現在、アニメ本編は鋭意制作中とのことだが、果たしてこの案は採用されるのだろうか?

また、事前にツイッターでファンから募集した質問に答えるというコーナーでは、「けものフレンズ新ユニットオーディション」の合格者で、「けものフレンズ2」が声優デビュー作となる八木さん、菅さんに、「PPPやどうぶつビスケッツと初めて会った時の印象は?」という質問が投げかけられた。

八木さんは「第一印象から今まで“やさしい”という印象が変わっていない。スタッフも、携わっている人も同様で、いい人が集まるところにはいい人が来るのかな、ってことは私もいい人なのかな」。菅さんは「本当にやさしい方ばかりで、初めてあった時は先輩から話しかけてくださって、心があたたかくなりました」とコメント。また、菅さんは、根本さんより一発芸もたくさん教えてもらったそうで、一発芸のひとつ「カンザシフウチョウ」のダンスを一緒に披露してくれるというひと幕もあり、会場を沸かせた。なお、その直後に根本さんは「私、こんなことをするために声優になったんじゃないのに!」と絶叫。そのリアクションに会場は大きな笑い声に包まれた。

そのほか、キュルル役の石川さんは「アフレコ現場では、みなさんの演技が『けものフレンズ』の世界を作ってくださるからやりやすかった」とコメント。

また、「お正月の過ごし方」について尋ねられると、みな「寝正月」「お雑煮を食べる」など本能に忠実な、動物的な回答が飛び出す中、元日が誕生日という小池さんが「お正月はケーキ屋さんが閉まっているので、バースデーケーキを食べられない」とコメントすると、それを受けて尾崎さんが「みんなでケーキを作ろう!」と提案。いつの間にかすっかり頼れる先輩ぶりを発揮していたサーバルちゃん――もといサーバルさんであった。

最後に続々と新コラボ情報やイベント情報が発表され、今後の展開への期待を煽る「けものフレンズ」プロジェクト。「2」放送開始によって、再び大きな盛り上がりをみせること間違いなしだ!

コラボの詳細は、公式サイトにて確認しよう。

イベント終了後コメント

木村隆一監督「お話をいただいてから1年近く経つんですが、これまで長かったような短かったような中、なんとかここまでこぎ着けられたことを嬉しく思います。制作陣としてはこれから正念場。まだ始まったばかりなので気を引き締めて、いいものを作っていきたいと思っています。」

石川由衣「『けものフレンズ』のイベントは初めてだったこともあり、お客さんがどんな雰囲気なのかとか、どういう風に第1話を観ていただけるのかが未知だったので、緊張しながら登壇したのですが、とっても暖かな雰囲気の方ばかりだったので、『けものフレンズ』がいかに愛されているかを感じられるイベントでした。そして(共演者の)みんなの素の力強さを感じて、『けもフレの先輩たちってすごい頼もしいな』とということを感じられました。アフレコはまだまだ続くんですが、笑顔を届けられる作品になるようがんばろうと思えるイベントになりました。」

尾崎由香「私もさっき初めて第1話を観たんですけど、木村監督の作る作品はすごく素敵だなと感動してしまいました。放送された後のフレンズの反応がすごく楽しみになりました。今日、会場に来てくださったフレンズさんの顔を見たら、とても穏やかというかやさしい顔をしてくださっていたので、きっとみんな同じ気持ちで、『けものフレンズ』おかえり、って思ってくださっているんじゃないかなと感じたので、放送が楽しみになる上映会でした。」

おすすめ記事