始めるなら、この冬休み!! ついに登場したPS4版「PUBG」! 新ジャンルを生み出したその魅力に迫る体験レビュー!

昨今流行している“バトルロイヤル”というジャンルのゲームをご存知でしょうか? 

人数はゲームによってまちまちですが、数十~百人程度のプレイヤーが同時にゲームを開始し、最後のひとり(または1グループ)になるまで戦い続ける、という内容でブレイクしました。

このバトルロイヤル系ゲームの火付け役となったのが、今回紹介する「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」――略して「PUBG」と呼ばれるタイトル。TwitchやYouTube Liveなどの動画配信サービスのゲームプレイ動画でも高い人気を誇っています。勝ち残ったプレイヤーに表示される「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」というメッセージ……通称「ドン勝」というワードはあまりにインパクトが強く、この言葉だけなら聞いたことがあるという人もいるかもしれません。

「PUBG」自体は、最初にSteamで発売されて以来1年以上経過しているタイトルですが、2018年12月7日に待望のPS4版が登場! そこで、「この機会に始めよう」という方や、「『PUBG』は知らなかったけどおもしろいタイトルを探していた」という方に向けて、本作の特徴や魅力を解説していきます!

総勢100人参加! 攻めて隠れて、とにかく最後まで立っていたヤツが勝ち!

最初に触れた通り、本作はバトルロイヤル系タイトル。ルールは非常にシンプルで、最後まで生き残ったプレイヤーが勝利となります。とはいえ基本的にはシューティングゲームなので、「腕がいい人が勝つんじゃないの?」という疑問もあるでしょう。それも決して間違いではありませんが、腕だけでは勝てないのも本作の面白いところ。では、実際にゲームの流れを紹介しつつ、よく練り込まれた特徴について解説していきます。

まずゲームが始まると、すべてのプレイヤーは輸送機に乗せられます。この輸送機は戦場となるフィールドを横断するように飛ぶので、おのおの好きな地点で飛び降りて生き残りを目指すことになります。

ひとつめのポイントとなるのが、落下地点の選定! フィールドにはさまざまな環境があり、何かしらの施設がある場所には名前が記載されています。生き残るためには、なるべく人に見つからなさそうな場所に降りたいと思うかもしれませんね。輸送機が通るルートは毎回異なるため、ゲーム開始後に予測ルートを見て考慮する必要があります。最初はゲームや操作に慣れるためにも、大きな町から外れた場所に降りて、全体的な流れを覚えつつプレイするのがオススメです。

ですが、あまりフィールドの端に降りすぎると、それはそれで困った展開も。「PUBG」の世界では、時間とともに安全に行動できるエリアが狭まっていくのです。安全なエリアはゲームごとにランダムで決まるため、フィールドの端に降りすぎると、もし真逆の位置に次のエリアが指定された場合、移動が間に合わない可能性があるのです。安全エリア外にいても即死はしませんが、徐々に体力を削られていくので、長居はできません。

本作には乗り物もあるため、運よく発見できれば遠くてもエリアの収縮に間に合うこともあります。しかし、乗り物は大きな音を立ててしまうため、ほかのプレイヤーに位置がバレやすいというデメリットがあるので、注意が必要です。

また、安全圏内であっても定期的に爆撃される可能性があります。アナウンスとともにマップに赤い円が表示され、その中にいると即死級のダメージを受ける爆発が連続して発生! アナウンスが出たらすぐさま離れるか、家の中に隠れるなどして対応しましょう。運がよければ生き残れますが、できるだけ回避するのが吉です。

最初は何も武器を持っていない状態でのスタートとなるため、着地後に最初にやるべきことは、武器を探すこと。特に近くにほかのプレイヤーが降下していた場合は、先に武器を取ったほうが有利です! 

ただし、銃には弾薬が必要。使う銃に合った種類の弾じゃないと使えないため、自分が持っている武器と弾薬の種類は、メニューを開いて確認しておきましょう。なお、武器は拾った状態では弾薬が装填されていないため、リロードも忘れずに!

どこに何が落ちているかも毎回異なるので、運に恵まれれば初心者でもベテランを倒せることもあります。武器や弾薬は基本的に屋内に落ちていることから、最初はどこかしらの建物付近に降りるのがセオリーとなっています。

持てるアイテムには上限があり、回復アイテムや弾薬もこれに含まれます。所持上限はバックパックを拾うと拡張され、レベルが高いバックパックほど持てるアイテムの量も増えていきます。同様に、ヘルメットやボディアーマーといった身を守るものにもレベルがあります。これが高いほど高い効果が得られるので、運よくレベルが高いものを見つけたらすぐに装備しておくといいでしょう。

以上のことから、フィールド中心付近の都市部は激戦になる傾向が強く、初心者にはややハードルが高いかもしれません。

もし銃がなかなか見つからなかったら、さっさとその場を離れるか、ほかのプレイヤーが移動するまで息を殺して隠れるのも手です。素早くいいアイテムを拾えるかどうかで自分の行動を決定していくのですが、このスタートダッシュのランダム性が、ほかにないドキドキ感を生み出します。

このように、着の身着のままで戦場に降り立ち、拾ったり敵を倒したりして装備を集め、最後まで生き残る。これが本作のゲームプレイの基本スタイルとなります。

徐々に狭まっていく戦場というギミックが戦術に大きく影響しており、いやおうなしにプレイヤー同士を引き合わせる以外にも、背後から迫る危険域の壁から逃げながら並走して撃ち合うといったシーンが生まれることもあります。また、戦場には定期的に支援物資が投下され、それを巡る攻防などが起こるのも醍醐味! リスクを負って支援物資を入手しに行くか、諦めて安全を取るかといった駆け引きも熱い!

素早く安全圏に陣取り、エリア収縮にともなって外周部からほかのプレイヤーが逃げてきたところを待ち伏せするといった戦術も可能ですし、逆にエリア境界線付近に潜み、エリア収縮とともに移動することで背後から襲われることを防ぐといった立ち回りもでき、さまざまな戦い方ができるのが楽しいです。うまく身を隠して漁夫の利を狙うことで、ほとんど戦闘をせずとも勝てる可能性すらあります。

何よりも、倒されてしまったらそのゲームの終了を待たず、すぐに次のマッチメイクを行えるのが快適で、あまり気負わずサクサク遊べるのも魅力ですね。

初心者でも安心な訓練場に、友達と挑める「デュオ」や「スクワッド」も

基本的に単身で挑む「ソロ」モードを前提で話を進めてきましたが、2人1組で挑む「デュオ」や、4人1組で挑む「スクワッド」というルールもあります。これらのモードはランダムに組み合わされたチームで挑むことも可能です。一応エモート(ジェスチャーやダンスなどで感情を表現する機能)でやり取りすることはできるものの、ボイスチャットがあったほうが連係を取る際にラクなのは言うまでもありません。気の合う友人同士とワイワイと騒ぎながら遊ぶと、また違った楽しさがありますね。

「ソロ」では倒されると問答無用でゲームオーバーでしたが、「デュオ」や「スクワッド」の場合は、倒されるとまず気絶状態になり、仲間による蘇生を待つことができます。気絶状態のときに一定のダメージを受けると死んでしまうので、這って物陰に隠れたり、味方の下に寄ったりして生存の可能性を上げることも大切です。

初心者に強くオススメしておきたいのは、射撃や運転などを自由に練習できる「TRAINING」です。訓練場に移動し、さまざまな装備を試すことができるので、武器に関する知識などを蓄えておくといいでしょう。というのも、実際のゲーム中は、銃の名前でライフルなのか、ショットガンなのかといった種別を判断することが多いからです。

もちろんメニューを開きカーソルを合わせれば判別できるのですが、とっさの行動が必要なときにはその時間すら惜しく、また各銃のブレや射程距離なども違うため、訓練場でひと通り試しておくだけで大きなプラスになるはず。

といっても最初からすべてを覚える必要はなく、自分が扱いやすいと思った武器を探す程度でOK。「この銃は使いやすいから、見つけたら絶対確保しておく」くらいの気持ちで大丈夫です。

また、本作は近距離での撃ち合いになる屋内戦から、だだっ広い屋外戦まで、あらゆる戦闘が想定されます。とくに屋外戦では、拾った銃そのままの状態では狙いを付けにくい場合も多いです。

銃にはさまざまなアタッチメントを付けることができ、性能をカスタマイズできるのですが、特に重要になるのが遠距離を狙えるようになるスコープでしょう。スコープは倍率によって見え方が大きく変わるため、数値が大きいほうが必ずしも強いというわけではありません。倍率が大きいほうが遠い標的を狙いやすく、近い標的は狙いにくくなるため、スコープの違いによる狙いやすさの差を訓練場で体感しておくといいかもしれません。まあ、本番ではスコープも拾えるかどうかは運しだいですが……。

プレイヤーキャラの容姿をカスタマイズして、好きなスタイルで遊べる

ゲームに直接関係しない要素として、プレイヤーキャラクターのカスタマイズがあります。性別や容姿をメインメニューでいつでも変更できるほか、ゲーム内通貨や現実の通貨で服を購入し、着せ替えることも可能。武器スキンなども販売されており、見た目にこだわる人にはたまらない要素となっています。

主な通貨は現実のお金を使って購入する「G-COIN」と、ゲームをプレイすることで少しずつ溜まる「BP」の2種類。それぞれ販売物が異なるのですが、課金したからといってゲームの勝敗には影響のないものばかりです。

BPで購入できるものは、複数の外見用アイテムの中からランダムでひとつが手に入るクレート。種類によって内容物も変わりますが、購入前に手に入る可能性があるアイテムを見ることができます。

また、繰り返しゲームをプレイすることで経験値が溜まり、レベルが上がると特典としてランダムにアイテムが手に入ります。経験値は「生存目標」と呼ばれるチャレンジをクリアすることで効率的に獲得することが可能。「デイリーミッション」と「ウィークリーミッション」の2つのチャレンジがあるので、プレイの指針にすれば効率よくレベルを上げていけるでしょう。なお、レベルが上がったからといってゲーム内でキャラクターの性能が上がるということはありません。

その場の判断で困難を乗り越える楽しさを味わおう!

本作の魅力をひと言で表すならば、まさに「シンプルだけど奥深い」という言葉に尽きます。説明した通りルール自体は非常にシンプルなのですが、実際プレイしてみると考えることは山ほどありました。この状況判断の多さが本作の魅力につながっているといっても過言ではありません。今あるものを生かして勝利を狙い、成功したときの快感は、まさに病みつきになるほどのおもしろさ! もし負けてしまっても、ほかでは得がたいドキドキ感を味わえるはずです。まさに「まあ、こんな日もあるのさ!」の精神で、気軽にトライしてみてください!

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