【Steam新作】2Dゼルダ風ダンジョンを作れるアクションアドベンチャー「Super Dungeon Maker」ゲームレビュー!

アキバ総研をご覧の皆さま、いかがおすごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。5月にリリースされた新作のSteamゲームの中から、オススメのインディータイトルを2本厳選してご紹介していきたいと思います。今回は、アクションも謎解きも思いのまま! 2Dゼルダ風ダンジョンを作れるアクションアドベンチャー「Super Dungeon Maker」をご紹介します。

アクションも謎解きも思いのまま! 2Dゼルダ風ダンジョンを作れるアクションアドベンチャー「Super Dungeon Maker」


皆さまは、「遊ぶだけじゃなく、ゲームを作ってみたい!」と思ったことはありますか? とはいえ、いちからゲームを作るのは、一般人には難しいものです。ということで、ご紹介する「Super Dungeon Maker」は、お手軽にゲームを作ることができるタイトルです。

「Super Dungeon Maker」は、アクションアドベンチャーゲームを作成できる、ダンジョンエディターゲームです。2022年2月に早期アクセスを開始した本作は、2023年5月3日に正式リリースとなり、公式に日本語にも対応しました。まず目を引くのは、そのレトロチックなグラフィック。スーパーファミコンあたりの雰囲気を感じさせるそのビジュアルは、思わず懐かしくなってしまうこと間違いなしです。

ゲームをスタートすると、いきなりダンジョン作成……というわけではなく、まずはプレイヤーとして主人公であるニワトリを操作して、短いダンジョンを攻略することとなります。
ダンジョンは2D見下ろし型視点となっており、武器を使った攻撃や壺を持ち上げて投げるといったアクションのほか、カギを見つけて宝箱を開けたり扉を開けたりといった謎解き的な要素もあります。そのレトロゲーム風なビジュアルも相まって、「ゼルダの伝説」のプレイ感を思い出すプレイヤーも多いのではないかと思います。

ダンジョン攻略を終えたら、プレイヤーは村に出ます。この村には、ステージ作りができる施設を始め、ほかのユーザーが作成したステージを遊べる施設や、ダンジョンの作り方を学べる施設、お手本として遊べるダンジョンなど、さまざまな施設が存在します。単なるメニュー画面にするのではなく、プレイヤーがキャラを操作して何をするか選べるという、この村システムは、本作の遊び心が感じられるポイントです。

本格的なステージ制作に入る前にぜひプレイしてほしいのが「砂場」の施設。ここでは、ニワトリを操作しながら用意された短いダンジョンを進みつつ、ステージクリエイトに関するノウハウを学べるという施設です。といっても、このダンジョンは道が途中で途切れていたりと、そのままではクリアすることができません。そこで出番となるのが「クリエイトモード」。ダンジョン内にいるNPCのヒヨコのヒントを聞きながら、適宜「クリエイトモード」に切り替えて、道を作りアイテムを配置したりして、ダンジョンを完成させながらゴールを目指すというのが本施設の目的なのです。

ダンジョンを遊びながら、実際に自分の手でクリエイトツールを触りながら使い方を覚えていけるというのはなかなかおもしろく、「ステージ作りって難しそう」と苦手意識を持つプレイヤーでも、無理なく楽しみながら学べる、親切な作りになっています。

本作のステージクリエイトでは、実にバラエティ豊かなダンジョンを作ることができます。敵をすべて倒さないと開かないドアや、回転するファイアバーや、出たり引っ込んだりするトゲ床などのトラップ、穴を飛び越すことができる「羽」のアイテムなどを配置してアクション性の高いダンジョンにしてみたり、ドアを開けるためのカギや押して動かせるブロックを配置してパズル性の高いダンジョンにしてみたりと、プレイヤーの発想次第でさまざまなステージを作成可能。クリエイトツールも直感的で使いやすいものになっており、全体的にステージ作りの敷居は低めの作りになっているようです。

作るだけではなく、たっぷり「遊ぶ」ことができるのも本作の大きな魅力。オンライン上には世界中のユーザーが作成したダンジョンが数多くアップロードされており、その中から好きなものを好きなようにプレイすることができます。人気のダンジョンや新着ダンジョンを探せる項目もあるのはうれしいポイントです。また、ダンジョンにはIDが設定されているので、オススメのダンジョンをSNS上でシェアしたり、自作ダンジョンのIDを宣伝したりといった使い方も可能です。

個人的に推したいのは「コントローラーに対応している」という点。Steamのゲームの中には各種コントローラーを接続することで、コントローラー操作ができるタイトルがありますが、本作「Super Dungeon Maker」もコントローラーに対応しています。ダンジョンをプレイするアクションモードでコントローラー操作ができるのはもちろんですが、クリエイトモードもコントローラー操作が可能。一見、クリエイトはPCのマウス操作のほうがやりやすそうに思えますが、コントローラーでも問題なくスムーズかつ直感的な操作ができる作りとなっており、コントローラー派のプレイヤーにはうれしいポイントです。

アクションありパズルありの「ゼルダ」風ダンジョンを自由に作成してオンライン上に公開したり、ほかのプレイヤーが作った数々のダンジョンを遊んだりと、これ1本で時間が溶けまくってしまうこと間違いなしの「Super Dungeon Maker」。気になる方はぜひプレイして、難攻不落の自慢のダンジョンを作り上げてみてください。

  • ゲーム情報
  • Super Dungeon Maker」(FIRECHICK, rokaplay)
  • ジャンル:アクション
  • 2023年5月3日発売
  • 価格:2,300円(2023年5月17日時点)
  • コピーライト:(C) 2023 FIRECHICK, rokaplay
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筆者:百壁ネロ
ゲーム買いすぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)、「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)など。
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