【ガンプラ塗装におススメ!】塗装もウェザリングもお手軽にこなせる「Mr.タンク付き筆ペンセット」レビュー!【The工具道!第15回】

こんにちは、カリヤスです!「The工具道!」第15回となる今回は、GSIクレオスより発売中の「Mr.タンク付き筆ペンセット」をご紹介&レビューしたいと思います!

皆さん、こんにちは! GWは模型展示会に出かけたり、自宅でまったりプラモ製作していたカリヤスです!

今回ご紹介したいのは、塗装やウェザリングに大活躍してくれそうな、「Mr.タンク付き筆ペンセット」。今までにありそうでなかった、嬉しいツールが登場してくれましたよ!

どんな製品?

本製品は、クレオスと文具メーカーの呉竹社が共同で開発した、模型用の筆ペン。使い方はいたってシンプルで、タンク内に塗料や溶剤、水などを入れて使うだけ。仕組みは既存の筆ペンと同様で、タンク内の液体をジワリと筆に染み込ませて、均一の濃度を維持しながらキットを手軽に塗装したり、塗装した上からウェザリングすることが可能なんです!

990円(税込) で、細筆と平筆の2本セットなのが嬉しい。予備で複数買っておくとよいかも。


対応している塗料は?

タンク内に入れることのできる塗料は、「水性(アクリル系)」、「水性ウェザリングペイント 」、「Mr.ウェザリングカラー」とそれぞれに対応した専用溶剤。ちなみに、エナメル系やラッカー系は溶解力が強く、タンクや筆を傷めてしまうので使用できません。

もちろん、流し込み接着剤なども入れないように気を付けましょう!

水性ホビーカラー、アクリジョンはもちろん、水性、アクリル系なら全て使用可能。いろいろ試してみよう!

中身をチェック!

細筆。細かい部分の塗装はもちろん、迷彩模様を描いたりするのにも役立ちそう。

そして平筆。こちらは、穂先の軸にある透明のカバーパーツを外すことで、平筆の穂先の長さを倍にすることが可能!

広い面積を塗る時は、特大平筆の状態にして使うと便利!

タンクは、どちらの筆もかなりの容量が入るようになっていて、ビッグサイズの模型にも十分対応可能。ペン先を外したあと、スポイトのように液体を吸い上げて、充填するという仕組みです。

大量に充填したい場合は、スポイト部分のフタを外せば直接タンクに液体を注ぎ込むことも可能。かなり固めにはまっているので、無理にこじ開けたりせずに、パーツオープナーなどを使って外しましょう!

まずは、練習しよう!

感覚をつかむために、最初は水でテストしてみましょう。

タンクの口から、溶剤や水をタンク内にスポイトのように吸い込みます

タンク内の水は、タンクを押すことで筆に送り出せます。筆が潤った状態になるので、塗料を含ませればそのまま筆塗り可能! 色を薄める時も、タンクを押して水や溶剤を足せばすぐ調整できるので便利ですね!

動画で見たい方はこちらからどうぞ!

塗装してみよう!

使い方がわかったら、さっそく塗装してみましょう。今回は、実験用にタミヤの「1/35レンガセット」を使用して、リアルに仕上げていこうと思います。

もともとレンガっぽい成型色ですが、そのままではやはりプラスチック感が強いですね。というわけで、水性ホビーカラーのブラウン(光沢)で少し色合いを変えてみます。

水性ホビーカラー用薄め液で少しだけ希釈し、平筆のタンクに注入。濃度が適切であればちゃんと塗料が筆先から出てきますので、そのままシャバシャバと塗っちゃいます!

サーフェイサーは吹いていませんが、問題なく着色できました! 少しわかりづらいですが、しっかり明るめのブラウンになりましたね。

動画はこちら!

続いて、凹モールドに色を入れていきます。ブラウンがしっかり乾燥したのを確認し、今度は水性カラーアクリジョンのセールカラー(ツヤ消し)を水で希釈し、細筆のタンクに注入しました。

片面の全体をシャバシャバとウォッシングする感じで塗装し、乾燥する前に表面を綿棒などでこすって色を落とします。濃度調整がうまくいってないと、きれいに塗料が出てこなかったり、逆に水っぽすぎて着色できなかったりするので、何度もトライしてみましょう!

凹モールドにだけセールカラーが残り、よりレンガっぽくなりました! エナメル系塗料(の臭い)が苦手な方は、このように水性塗料でスミ入れやウォッシングするのもいいかもしれませんね。ただし、エナメル系と違って水性やアクリル系は乾燥後に溶剤で溶かせないので、スピーディーに作業する必要があります。気を付けましょう!

動画はこちら!

洗浄してみよう!

作業が終わった後やタンク内の塗料を入れ替える際は、水や専用うすめ液による洗浄が必須です。やり方はいたって簡単で、水や薄め液を入れたコップの中で、吸って吐いてを繰り返すだけできれいになります!

タンク内の塗料は一時的であれば保存可能ですが、もし放置して乾燥してしまったら、筆、タンクどちらも専用溶剤では溶かせなくなってしまいます。なので、作業が終わったら、すみやかにラッカー溶剤や筆専用クリーナーを使ってしっかり汚れを落とし、最後に水ですすいであげましょう。一時的であれば、ラッカー溶剤を使ってもダメージは出にくいので、スピーディーに、手際よく洗浄するようにしましょう。

動画はこちら!

薄め液だけ入れてみよう!

今度は反対側を、Mr.ウェザリングカラーのグランドブラウンを使ってスミ入れしたいと思います。

ウェザリングカラーは、スミ入れやウェザリングなどさまざまな使い方のできるスグレモノで、種類も豊富。エナメル塗料とは違うので、専用の薄め液を用意する必要があります。

よくかくはんしたウェザリングカラーを、通常の筆で塗り塗り。

洗浄した細筆のタンク内に、Mr.ウェザリングカラー専用薄め液のみを注入し、ウォッシングします。

先ほどと同様に表面のグランドブラウンだけを綿棒できれいに落とせば、スミ入れ完了!

先ほどとは違った雰囲気のレンガになりましたね!

動画はこちら!

さて、いかがでしたでしょうか? 今回はレンガで実験をしましたが、スケールモデルやガンプラなどあらゆる模型に使える筆ですので、いろいろな使い方を試してみると楽しいと思います。

それでは、またお会いしましょう~♪

<ライター情報>

カリヤス

エンタメ、ホビー系ライター。模型、ジオラマ、フィギュアなどが大好物で、プラモデルやミニチュアの作例の他、工具レビューや各種取材を担当。習字はあまり得意ではないですが、筆ペンは得意!

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