【静岡ホビーショーで初公開!】シャーペン感覚で削れちゃう! アイガーツールの「極ぼそっ!沼ヤスリ 」レビュー!【「The工具道!」第16回】

こんにちは、カリヤスです!「The工具道!」第16回となる今回は、アイガーツールより発売中の「極ぼそっ!沼ヤスリ 」をご紹介&レビューしたいと思います!

皆さんこんにちは! コロナ禍もようやく収まりつつあり、各所で展示会やイベントが積極的に開催されるようになってきましたね!

そして、先月無事に開催された静岡ホビーショー2023では、各メーカーが続々と新製品をお披露目。その中でも、特に気になった最新ツール「極ぼそっ!沼ヤスリ 」(以下、沼ヤス)をレビューしちゃいますよ!

※今回ご紹介する沼ヤスは試作品ですので、ヤスリ以外の本体部分のデザイン、仕組みは製品版とは異なります


アイガーツールって?


株式会社アイガーツールは、新潟県三条市に本社を置く工具メーカー。模型用の切削工具だけでなく、DIYやガーデニングで使える電動器具やライト、防災用のグッズまでさまざまなツールを開発、販売しているメーカーです。ちなみに、社名でもありブランド名にもなっている「アイガー」は、スイスにある登山の難所、鋭利な岩壁で有名なアイガー北壁に由来しています。


シャーペンとヤスリが合体!


沼ヤスの最大の特徴は、何と言ってもシャーペンを使う感覚でヤスリがけできること。既存のヤスリにも極細タイプはありましたが、沼ヤスのヤスリの直径は何と、0.3mmと0.5mm! 細さのレベルが段違いなんです!

また、本体部分はシャーペンの本体をそのまま使用しているので、使い方は通常のシャーペンと一緒。使用しない時は、ヤスリを引っ込めれば破損やケガの防止にもなりますし、現在流通している製品版の本体はグリップがついていますので、転がりにくく滑りにくいのも嬉しいですね!


さらに、番手も#400、#600、#800 の3種類があるので用途によって使い分けが可能!


現在は「ツールズオンライン 楽天市場店」と「ツールズオンライン ヤフーショップ」で購入可能で、税込み2,980円(送料無料)とお手頃価格。

ちなみに、「極ぼそっ!」とは別に「極うすッ! 沼ヤスリ 」も上記のネットショップで購入可能なので、両方セットで購入すれば、よりいっそう、ヤスリがけがはかどると思いますよ!


ヤスリの質が高い!


気になるのが、ヤスリ本体のクオリティ。「細いからすぐにポキッと折れちゃいそう!」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません! 耐久性と柔軟性に優れているので、こんなに強く曲げても大丈夫なんです!


ヤスリの全長は50mm なので、入り組んだ部分にも使用可能。さらに、電着ダイヤモンド製なので、プラスチックはもちろん、各種金属、ガラス、強化プラスチック 、硬質ゴムなども削ることができます!


まずは、使用感をチェック!


今回は、直径0.5mm、#800の沼ヤスをレビューしたいと思います。まずは、シンプルにプラスチック製のランナーと直径1mmの真鍮線をガリガリと削ってみました。




問題なく削れました!軽いので手も疲れませんし、極細なので、ピンポイントで削りたい個所がある時に最適ですね。今回使用したのは#800ですので、もっとガリガリ削りたい場合は#400を使うとよいでしょう。


動画はこちら!


さらに、番手も#400、#600、#800 の3種類があるので用途によって使い分けが可能!


フィギュアのモールドを整えよう


続いて、フィギュアの極細モールドに使用してみたいと思います。


1970年代製の、1/35兵士のフィギュアの脚部分。脚に巻きつけてあるゲートル(脚絆)の上のパーティングラインを削りつつ、少し浅めの凹モールドを深彫りしたいと思います。


まずは、デザインナイフでカンナがけして、パーティングラインを削ります。削りすぎには注意!


モールドが少し浅くなってしまったので、スジ彫りします。スジ彫り用のツールはいろいろありますが、今回はハセガワから発売中のモデリングスクライバー(公式価格:税込1,430円)を使用しました。


ある程度モールドが復活したら、いよいよ沼ヤスの出番です!彫り直したことによって形が少し歪んでしまったモールドを、きれいに整えることができます。


最後に、プラスチック用流し込み接着剤で削りカスを溶かして完了!


きれいに整形することができました! 実際に製作する際は、この後サーフェイサーを吹いてから塗装することで、よりきれいに仕上げることができます。


動画はこちら!

さらに、番手も#400、#600、#800 の3種類があるので用途によって使い分けが可能!


自作のモールドにも活用可能!


最後に、自作のモールドでも同じことをやってみようと思います。


先ほど紹介したモデリングスクライバーを使って、プラ板に四角いモールドを彫りこみます。

※今回は実験なのでフリーハンドで大雑把に彫っていますが、実際にモールドを自作する際は、定規やガイドライン用のテープなどを使用して、ていねいにスジ彫りしましょう!


彫り終えたら、表面をスポンジヤスリできれいにならします。番手は、#240を使用しました。


四角いモールドができあがりました。


そして、プラスチック用流し込み接着剤で削りカスを溶かせばモールドのできあがり! ですが、ここから沼ヤスを活用して、モールドをより強調してみたいと思います。


接着剤の効果でプラがやわらかくなっているので、沼ヤスでモールドをなぞるだけで簡単に深彫りすることができました!


作業中に表面にできた凹凸やプラ屑は、沼ヤスの先端部分で擦るだけで削り落とすことができます。モールド内部に溜まったプラ屑は、適宜流し込み接着剤で溶かしましょう。


沼ヤスで深彫りした部分と、そうでない部分の差がハッキリわかりますね。このような作業を繰り返せば、モールドの特定の部分のみ深く、太くしていくことも可能です!


動画はこちら!

さらに、番手も#400、#600、#800 の3種類があるので用途によって使い分けが可能!


さて、いかがでしたでしょうか?今回ご紹介できなかった#400と#600の沼ヤスや、「極うすッ! 沼ヤスリ 」もうまく組み合わせれば、さらに作業効率が高まるはずです。
それでは、またお会いしましょう~♪


【製品紹介】

■極ぼそっ!沼ヤスリ

・発売中

・メーカー:アイガーツール

・価格:2,980円(税込)

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