【8/16アプデ!】閃光の槍で、敵に「刻印」を刻み込め!「BLUE PROTOCOL」新クラス「ブリッツランサー」メディア先行試遊会レポート

バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオは、オンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL」のメディア先行試遊会を実施。2023年8月16日のアップデートで実装される新クラス「ブリッツランサー」を一足早く体験できた。

試遊会では同作でディレクターを務める福﨑恵介氏、バトルディレクターの齋藤 翔氏、サブバトルディレクターである藤川哲平氏も出席し、「ブリッツランサー」の魅力をアピールした。

「BLUE PROTOCOL」は2023年6月から正式サービスが始まったばかりのオンラインアクションRPG。プレイヤーが操る主人公は、失った記憶を求めて「惑星レグナス」を旅していく。

アニメのように美しいグラフィックと、個性豊かなクラスが繰り広げる激しいバトルアクションが「BLUE PROTOCOL」の見どころ。主人公の姿を自由にカスタマイズでき、自分だけのキャラクターで冒険できるのもポイントで、アニメファンとゲームファンから注目を集めている。

これまでにも、守りの要となる「イージスファイター」、両手の斧で激しく攻撃する「ツインストライカー」、サポートに優れる「ブラストアーチャー」、属性攻撃を得意とする「スペルキャスター」、射出できるハンマーで戦う「ヘヴィスマッシャー」といったクラス(職業)が存在したが、2023年8月16日のアップデートで新たなクラス「ブリッツランサー」が登場する。

「ブリッツランサー」は細身の槍を振るっての対集団戦を得意とするクラス。相手に突っ込んだり、宙に舞ったりといったスキルを持ち、他のクラスと違ってスタミナを消費することなく縦横無尽に動き回ることが可能だ。ただ防御力自体は低めなため、移動能力を持つスキルで補うことが重要になる。後述する独自のシステム「刻印」を駆使すれば、多数のエネミーを巻き込みつつ戦えるのだ。

近接戦でダメージを稼ぐのが「ブリッツランサー」の役割だが、「ツインストライカー」や「スペルキャスター」といった、従来のDPS(攻撃系)クラスとの差別化も明確になされている。

福﨑氏と齊藤氏によれば、自分と敵が1対1なら「ツインストライカー」が最も火力を出すことができ、「ブリッツランサー」は「スペルキャスター」と同じく1対多の戦いが得意。そして1対多においては、「コンセントレイト」など各種条件が揃った状態での瞬間火力は「スペルキャスター」に譲るものの、「ブリッツランサー」は平均してダメージを出し続けることができるという。現在はエネミーを一カ所に集めてから攻撃するのが主流になっているが、この環境とも相性が良いのだそうだ。

そして「ブリッツランサー」を象徴するのが、独自のシステムである「刻印」だ。「刻印」とは、特定の攻撃をエネミーに当てることで付与される特殊なマーカー。付与した後に「発動」能力を持つタクティカルスキルなどを当てると、エネミーにデバフ(妨害)効果を与える。「刻印」を付与する技を当てる→「発動」能力を持つ技を当てる→「刻印」が消えて、デバフが発動する……という流れがワンセットだ。

画面中央上「訓練用カカシ」に付いた3つの矢尻状アイコンが「刻印」。赤色が「刻印・炸(はじけ)」、青色が「刻印・虚(うつろ)」、緑色が「刻印・絡(からみ)」。この状態で「発動」対応技を当てると、「刻印」が消えてデバフが効果を発揮する

「刻印」は3種類あり、「発動」した際に与える効果が異なる。「刻印・炸(はじけ)」の発動効果は、「発動」時にヒットした攻撃の与ダメージアップ。「刻印・虚(うつろ)」はエネミーに与ダメージダウン(こちらが受けるダメージの減少)、「刻印・絡(からみ)」は移動速度ダウンをそれぞれ付与する。意識すれば、バトルをより有利に展開できるのだ。「刻印・炸」「刻印・虚」「刻印・絡」の3つが揃った状態で「発動」させれば、「重刻・散華(さんげ)」となって高ダメージの範囲攻撃も発生する。1対多の戦いを得意とする「ブリッツランサー」の本領発揮だ。

つまり、エネミーの攻撃を避けて自分の攻撃を当てることに加え、現在足りない「刻印」を付与すること、周囲の状況やタクティカルスキルのクールダウンを見て、3種揃えて「発動」させるか否かを判断しつつ戦えば、より「ブリッツランサー」らしい戦いができる。先に福﨑氏と齊藤氏による「平均してダメージを出し続けられる」という「ブリッツランサー」評を載せたが、スキルの性質を理解してテクニカルに立ち回れば、高い平均点を出せるというわけだ。

「刻印・炸」「刻印・虚」「刻印・絡」の3つが揃った状態で「発動」させれば、高ダメージの範囲攻撃「重刻・散華(さんげ)」が出る

大抵のRPGにおいて、敵にデバフを付与するのは専門の職業が担当するか、デバフを与える行為自体にダメージがなかったり、低かったりすることも少なくない。しかし「ブリッツランサー」は攻撃しつつデバフを与えられるため、よりスピーディなバトルを展開させることができる。高いアクション性を持つ「BLUE PROTOCOL」らしいクラスといえるだろう。

なお、「刻印」の持続時間は20秒あり、効果中に同じ刻印を付与すれば時間が延長される(同一の「刻印」が複数個付与されることはない)。

そして「刻印」の状況は周囲の「ブリッツランサー」と共有される。そのため、自分が付与した刻印を他のプレイヤーが発動させたり、その逆も起こったりもするのである。

「刻印」と「発動」

「刻印・炸(はじけ)」

「テンペストラッシュ」(通常攻撃)長押し、タクティカルスキル「スタブインパクト」「クルーエルスラスト」の追撃、一定以上の高さから攻撃を行った際などに付与。「発動」効果は、「発動」時にヒットした攻撃の与ダメージアップ。アイコンの色は赤。

「刻印・炸」は「テンペストラッシュ」長押しなどで付与できる

「刻印・虚(うつろ)」

「テンペストラッシュ」(通常攻撃)3段目上派生、タクティカルスキル「ハンティングゾーン」の蹴り上げなどで付与。効果はエネミーの攻撃力ダウン。アイコンの色は青。「テンペストラッシュ」の派生が少し難しく、上を連打すると回避に化けやすい。

「刻印・絡(からみ)」

「テンペストラッシュ」(通常攻撃)2段目後派生などで付与。効果はエネミーの移動速度ダウン。アイコンの色は緑。「テンペストラッシュ」の早い段階で派生できるため、バトル中にも付与しやすい。

「テンペストラッシュ」の後派生などで「刻印・絡」が付与される

「発動」

「発動」対応技を当てると、「刻印」を消すのと引き換えにデバフとダメージを与える。「刻印・炸」「刻印・虚」「刻印・絡」を揃えた状態で「発動」させると、デバフ効果に加え、高ダメージ+範囲攻撃の「重刻・散華」が発生する。スキルの説明文では「消化」と表現されることも。

クラスアクションの「リープショット」、タクティカルスキルの「ラピッドスピア」「アッパーダンス」「グランドパイル」「クルーエルスラスト」(1段目)「グランドスパーク」「トルネードスピン」(なぎ払い攻撃)など、「発動」手段は多い。

しかし、せっかく「刻印」を付与したのに、「発動」対応技が全てクールダウン中で使えない、といったことも起こりかねない。タクティカルスキルの編成とクールダウン管理が求められる、「ブリッツランサー」を象徴する要素だ。

3つの「刻印」を揃えて発動させる「重刻・散華」は範囲攻撃。周囲の「訓練用カカシ」にまでダメージが及んでいる

「ブリッツランサー」の主な技

「テンペストラッシュ」(通常攻撃)

槍で攻撃する。G1では長押しで「刻印・炸」を付与する技に派生でき、4段目はデバフの効果時間延長の効果を持つ。G2では上派生で「刻印・虚」を付与。G3では下派生で「刻印・絡」を付与。

「エスケープリープ」(クラスアクション)

槍を使ってジャンプする。ここから追撃の「リープショット」が可能。クラスアビリティ「フォワードアウェイ」で前方ジャンプ能力が追加、「フィジカルジャンプ」で地面を蹴る瞬間にスーパーアーマーが付与される。

「ラピッドスピア」(タクティカルスキル)

槍で高速の突きを放つ。「発動」対応技。「β」では1段目に「刻印・虚」、5段目に「刻印・絡」を付与。

「アッパーダンス」(タクティカルスキル)

前進しつつアッパーを3回攻撃する。最後のアッパーは「発動」対応。「β」では最後のアッパー後にジャンプ。

「グランドパイル」(タクティカルスキル)

真上にジャンプした後、急降下して槍を突き刺す。「発動」対応。「α」で中心部が2ヒット、「β」は「発動」能力がなくなる代わりに「刻印・虚」を付与。

「クルーエルスラスト」(タクティカルスキル)

槍で一撃した後、柄で追撃。槍は「発動」対応、追撃は「刻印・炸」を付与。「α」では3つの刻印を付与する。

「スタブインパクト」(タクティカルスキル)

エネミーを貫通する衝撃波を放つ。「刻印・炸」を付与。[ケミMK1]「β」では「刻印・炸」「刻印・虚」を付与する。

「トルネードスピン」(タクティカルスキル)

槍を回して周囲に竜巻を作る。竜巻中はスーパーアーマー状態。スキルボタン長押しで「発動」対応のなぎ払いに派生する。

「マークトリガー」(タクティカルスキル)

「ブリッツランサー」専用バフ「マークトリガー」を付与。効果時間中、各種刻印が「発動」した際の効果をアップさせる。

「プリペアモード」(タクティカルスキル)

「ブリッツランサー」専用バフ「プリペアモード」を付与。15秒が過ぎるor「刻印」を一定数「発動」させると、各攻撃タクティカルスキルの与ダメージが1回だけアップ。[ケミMK2]攻撃タクティカルスキルを3つセットしていた場合、それぞれのスキルの与ダメージがアップする。タクティカルスキルの威力は、「プリペアモード」中に「刻印」を発動させた回数に比例して高くなる。

「ハンティングゾーン」(タクティカルスキル)

「ブリッツランサー」専用バフ「ハンティングゾーン」を付与。「リープショット」にエネミーを引き寄せる効果が付き、「エスケープリープ」のインターバルがなくなる。

「アドレナリン」(クラス共有アビリティ)

自身がエネミーから狙われている時、被ダメージが減少する。

「ライズアンドスピード」(クラス共有アビリティ)

他プレイヤーの救護に成功した際、対象者のスピードが上昇した状態で復活させる。

「バーストエンブレム」(クラスアビリティ)

「重刻・散華」のひるみ効果、ダメージを強化。

「エレキトランス」

「刻印・虚」「刻印・絡」発動時に雷属性蓄積値を追加。

「エンドオブジャベリン」(ULT)

周囲をなぎ払い、槍を投げつける。「刻印・炸」「刻印・虚」「刻印・絡」の付与と「発動」効果を持つ。

「刻印」や「発動」を考えつつ、激しいバトルを繰り広げる

試遊会では「ブリッツランサー」を使い、ソロとパーティでのプレイを体験することができた。

中でも印象に残ったのが、複数人の「ブリッツランサー」を含んだパーティでの戦いだ。前述の通り「ブリッツランサー」は防御力が低いため、エネミーの攻撃を回避するのも重要になる。しかし、パーティだと「イージスファイター」がヘイトを惹いてくれるため、「ブリッツランサー」自身は「刻印」の付与と「発動」に集中することができた。これぞパーティプレイの醍醐味で、実装後はフレンドと役割分担をするのも良いだろう。

「刻印」がその場にいる全ての「ブリッツランサー」で共有されるのも面白い。周囲をチェックして足りない「刻印」があればこれを付与し、3つ「刻印」が揃った状態でしばらくそのままになっているエネミーがいるなら「発動」させるという、一風変わった立ち回りができた。DPS系でありつつも、周囲の状況をしっかり見極めると効率がアップするのが楽しく、サポート好きな人も楽しめそうという印象を受けた。

アップデート直後は皆がこぞって新クラスを使うというのはオンラインゲームで良くある光景だが、「刻印」が共有される仕様のおかげで、パーティ内に「ブリッツランサー」が複数いてもOKなため、安心して使うことができそうだ。

ソロでの戦いにおいても、「刻印」の付与や「発動」を考えると、クールタイムの管理がちょっとパズル的な色彩を帯びてくるのがユニークなところ。タクティカルスキルも「α」や「β」になると付与できる「刻印」や「発動」能力の有無が変わってくる場合があるので、ビルドの構築も楽しそう。

キレのいい動きでスピーディに立ち回りつつ、さまざまなことを考える必要もあるため、いろいろな意味でテクニカルなクラスであると感じられた。

「BLUE PROTOCOL」の「ブリッツランサー」実装日は2023年8月16日。テクニカルなクラスが好きな人は、この日は忘れずにログインしてみよう。

タイトル情報

■「BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)
リリース時期:PC版は配信中/PlayStation 5・Xbox Series X|Sは未定
ジャンル:オンラインアクションRPG
運営・プロデュース:株式会社バンダイナムコオンライン
開発:株式会社バンダイナムコスタジオ

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