安定して配信されるようになったが規模の縮小も目に付く?【中国オタクのアニメ事情】

中国オタク事情に関するあれこれを紹介している百元籠羊と申します。

今回は中国の動画サイトで配信されている日本の7月の新作アニメに関する動向をお伝えします。

いくつかの新作は安定して配信されるようになったが規模の縮小も目に付く? 中国の7月新作アニメ配信


ここしばらくの間、中国における日本の新作アニメ配信は規制管理強化の影響による不安定さが目立ってばかりでしたが、7月の新作アニメはさすがに中国国内の状況も落ち着いてきた、当面の締め付けのピークは過ぎたのではないか……といった話が聞こえてきます。


実際、いまだに遅れ気味ではあるものの、きちんと配信予告が出て予告どおりに配信開始となった現地の期待作も出ているようですし、直近の状況と比べればよくなってはいるようです。

しかし状況が完全に改善されたわけではなく、話題性の面でも苦戦は続いており、全体的に見れば中国における日本のアニメ配信の縮小がいよいよ目立つようになるなど、難しい状況なのは変わらないといった話もあるそうです。


そんな7月の新作アニメですが、現地での配信時期のズレから人気に関してはまだハッキリしないものの、現時点では「Helck「七つの魔剣が支配する」が人気や再生数などで比較的目立つ作品となっているようです。中国のオタクな方の話によると、この2作品に関しては原作の知名度の高さや、日本の放映とあまり間を置かずに配信が始まったのもプラスに働いているとのことです。



またほかにも、遅れてではあるものの中国にも原作ファンが多いとされる「ライザのアトリエ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」や、中国の上の世代のオタクにファンが多いとされる「はたらく魔王さま!!2nd Season」、「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」などの配信が始まっています。



それ以外にはFate/strange Fake -Whispers of Dawn-や、8月に入ってようやく中国国内向けのアプリ配信の予告が出た「ウマ娘」の続編「ウマ娘プリティーダービー ROAD TO THE TOPが新作アニメ枠で配信されるなど、さまざまな動きが出ているとのことです。




現在の中国における日本の新作アニメの配信に関して、中国のオタクな方々からは

日本のアニメ配信最大手「bilibili」でも新作扱いの作品数は10数作品くらいで、規制管理強化前の1シーズンに30数作品の新作アニメが配信されていた時と比べてかなり寂しく感じます

中国国内の景気減速やビジネスモデルの変化により、動画サイトに限らずどのプラットフォームも苦戦しています。さまざまな作品で予算が減っているという話も出ていますし、二次元分野では日本の新作アニメの作品数だけでなく、自身のコンテンツ制作なども明らかに縮小傾向にあるようです

などといった話も聞こえてきます。

中国における日本の新作アニメ配信に関しては、一時期と比べて希望が持てる状況ではあるものの、今後に関して楽観的に考えるのは難しそうですね。

百元籠羊

百元籠羊

90年代から十数年中国の学校に通い「日本のアニメや漫画、オタク文化が好き」な中国人達と遭遇。以後中国にいつの間にか広まっちゃった日本のオタクコンテンツやオタク文化等に関する情報を発信するブログを運営中。

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