【訃報】美術監督・山本二三さん、胃がんのため8月19日死去。ジブリ作品をはじめ、アニメ作品の美術を多数手がける

美術監督などで活躍した山本二三(にぞう)さんが、2023年8月19日、胃がんのためお亡くなりになっていたことが、SNSにて公表された。享年70歳。(写真は山本二三さんのスタジオ絵映舎(かいえいしゃ)公式サイトより)

山本二三さんの公式Xには、長男・山本鷹生さんがコメントを掲載。


「生前お世話になった皆さま、ファンの皆様、これまで応援いただき心より感謝申し上げます。山本二三の魂はラピュタの空に、火垂るの墓の防空壕に、もののけ姫の森に、時をかける少女の街並みに、五島百景の海に宿り続けるでしょう。」
と述べている。

また、「亡くなる数日前まで故郷五島の民話「堪次が城」の漫画を描き続け、完成まで1ページを残して約120ページの下書きを描き上げました。」とのこと。最後まで捜索に打ち込んでいたことが語られている。

山本二三さんは、1953年6月27日生まれ。専門学校在学中よりアニメーション作品の美術製作をスタート。宮崎駿さんが演出を務めたテレビアニメ「未来少年コナン」で美術監督を初めて務める。その後、「ルパン三世 カリオストロの城」、映画「じゃりン子チエ」に参加した後、スタジオジブリに入社。「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「もののけ姫」といったジブリ作品の美術監督を多数手がけたほか、「時をかける少女」美術監督や「天気の子」気象神舎の天井画など、日本を代表する作品に多数参加。

また自身も監督としてテレビアニメ「ミヨリの森」で、初アニメ監督を務めるなど多才ぶりを発揮していた。

ご冥福をお祈りいたします。

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