【トランスフォーマー新作トイ】MPG「トレインボットスイケン」徹底レビュー前編! トレイン形態もロボット形態も、安定のハイクオリティ!

声優業界イチのロボット好き声優・泰勇気が、気になる最新トイホビーを遊びつくす人気連載!

泰勇気のトイ遊々記 第32回 MPG「トレインボットスイケン」前編

「トランスフォーマー」屈指の人気キャラクター、トレインボットのMPGシリーズも、今回で4体目。サイバトロンの原野戦闘員・トレインボット スイケンが登場です!

トレインボット合体戦士ライデンの脚部担当ロボ2体の発売に続き、今回は腕担当の1体目となります。果たしてどのような仕上がりになっているのでしょうか!

それではご覧ください!

パッケージのサイズはこれまでのトレインボットと共通です。背面にはビークルモードである「東海形153系急行」の車両についての解説も掲載されています。

内容物はこちら。取扱説明書とキャラクターカード、スイケン本体、在来線用レールA&B、武器(ストームレーザー)、ライデン用武器(トレインバズーカ)、ジョイントとなっています。ライデン用の武器がここで登場です。

まずはビークルモード。もちろん、付属の在来線レールに乗せてのディスプレイが可能。

台車など、駅のホームからは見えない部分も細かく再現。特徴的な車体の色についてはとことん拘られたのだろうなと思います。

パッケージの解説にもある「下に向かって絞られた断面形状」もしっかり再現。正面の運転席の窓にはワイパーの造形も。ライトもクリアパーツです。車両後部の連結部のドアには塗装も施されています。

連結器もトレインボット共通のものが採用されています。

左右から。天井に配置されている構造物についても妥協はありません。側面の窓は、当然すべてクリアパーツで再現されています。

天面と下面。

真下から見てようやく「トランスフォーマー」であることを思い出します。それくらい車両の再現度はリアルです。

ベースとなった「ダイアクロン」トレインロボ版と並べてみました。ダイアクロン版はその大きさゆえに、かなりディテールを省略されているとは思うのですが、それでもなおベース車両の特徴をしっかりとらえており、ちゃんと「東海形1553系急行列車」だと認識できます。色選びは当時から拘られていたのでしょうね。

左がMPG版、右がダイアクロン版。まるで親子のようです。

武器のストームレーザーも当時の物と比較。グリップ部分が格段にかっこよくなっていますし、シルエットや構造も当時の物をからしっかりアップグレードされています。

今回のスイケンにはライデンの武器も付属していたので、こちらも当時の物と並べてみました。こちらもグリップがかっこよくなっているほか、当時のデザインの機能性を、さらにはっきりさせたアレンジが加えられています。

そして今回この武器……

3つに分離するギミックがあります。これが、どう活用されるのかといいますと……

このように、フロント部分の内側に分割収納することができるのです! スイケンに付属してきてどうなるのかなと思ったら、心配無用でした。

しかも格納したままでビークルモードに変形可能! なおかつストームレーザーも折りたたんで下面にマウントさせることができます。スタンド接続用のジョイントは、車体下面のおよそ真ん中あたりに接続が可能です。

説明書にもあるように、本来ありえない車両同士の連結も可能。これで全6両が連結した劇中の再現も可能ですね。

車両形態でのギミックはこのくらいなので、続いてロボット形態へトランスフォームさせていきましょう。といってもMPGの変形手順はとても細かく多いので、大まかにご紹介していきます。

トレイン形態からロボット形態へ変形!

まず前方部分を取り外します。

車両後部を展開し、脚部の変形開始。

収納されている太ももを展開して足を延ばし、開いたパネルを閉じていきます。

脚部の変形を完了させたのがこちら。

お次は上半身。

車体のパネルを倒し、中に詰まっている腕部を展開していきます。

肩の付け根の関節を駆使して変形。パネルを畳んでいきます。

手首を展開して、肩の関節を定位置におろします。

頭部の位置を前へ、胸部のパネルを左右にスライドさせて本体の変形完了です。

先に取り外していた部分も展開。内側に収まっているキャノンを取り外します。

車両の運転席部分を天上の方まで回り込ませます。

本体との接続部を正面に向けて、

本体の受け部分に合体。

最後に、取り外してあったキャノンをバックパック側面に取り付ければ……

スイケン、ロボットモードの完成となります。隣りにダイアクロン版を置いてみたのですが、さっすがトランスフォーマーシリーズ最高峰のMPG! スタイルや可動範囲などが抜群に進化しています。

僕は、トレインボットのように太ももよりひざ下が太いロボットのバランスがとっても好きなんです。

変形機構は全く異なるにもかかわらず、背面から見た印象は当時品ととても近い物になっています。

バックパックに取り付けられたキャノンの先端部分は、ダイアクロン版のミサイルギミックの形状をアレンジしたものになっています。

ちなみにG1トランスフォーマー版のスイケンでは、ミサイルギミックはオミットされているため、実は今回のMPGスイケンのキャノンの形状はダイアクロン版の玩具を元にしていたのかもしれませんね。

上半身を比較。アニメや旧玩具における頭部左右のブロックは、今回バックパックにアレンジされていますが、正面から見たイメージはそのままになっています。そのほか細かいディテールは、腹部のビスの頭部分までMPGで取り入れられています。

下半身も同様に膝に見立てられているビークルモード時の天井の構造物やつま先のディテールなど、大幅にアップグレードされる形で取り入れられています。

すごいこだわり! すごいリスペクト!

クリアパーツのゴーグルの奥には、やさしそうなツインアイが造形されています。人間らしい口元の造形もさすがは「トランスフォーマー」、お手の物です。

というわけで、前編はここまで!後編は可動範囲、アクションポーズ、そしてライデンへの合体形態をご紹介します。

こうご期待!

【商品情報】

■MPG-04 トレインボットスイケン

・メーカー:タカラトミー

・発売中

・メーカー希望小売価格:19,800円(税込)

・対象年齢:15才以上

泰勇気

泰勇気

「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。

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