日本テレビ、スタジオジブリを子会社化! 今後はスタジオジブリの経営面をサポートする方針

2023年9月21日、日本テレビホールディングスは、同日行われた同社の連結後会社である日本テレビの取締役会にてスタジオジブリの株式を取得し、子会社化することを決定したと発表した。

日本テレビの発表によると、世界に誇るスタジオジブリをこれまで以上に支援することが、日本テレビグループ全体の企業価値向上に資すると考えたことが、スタジオジブリの株式取得を決定した理由だそうだ。

日本テレビは1985年に「風の谷のナウシカ」をテレビ初放送して以来、映画番組「金曜ロードショー」を通じてスタジオジブリ作品を放送し続けてきたほか、1989年公開の「魔女の宅急便」からは映画制作に出資、2001年開館の「三鷹の森 ジブリ美術館」の設立を支援するなど、長年にわたってスタジオジブリと歩みをともにしており、今後さらに両者は連携をとっていくことになるとみられる。

想定されるシナジーとしては、経営面をサポートすることでスタジオジブリはこれまで以上に「もの作り」に専念していくことが可能となり、新たな作品を生み出す土壌ができることが考えられる、と日本テレビは語っている。

今年7月には宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」が公開され、大きな話題を呼んでいるスタジオジブリだが、その一方で長期にわたる劇場用アニメの制作による経営難など、主に金銭的な問題が取りざたされがちでもあった。今回の子会社化で、引き続き素晴らしい作品が制作される体制が作ら得ることを期待したい。



おすすめ記事