【TGS試遊するならこのゲーム】レベルファイブ新作「デカポリス」プレイレポート! 仮想空間で未解決の事件に挑み、謎を解いて真犯人を捕まえろ!【TGS2023特集】

2023年9月21日~24日にかけて、千葉の幕張メッセでは東京ゲームショウ2023が開催中だ。

新型コロナウィルス感染症の流行によって2019年以降は規模が縮小していたが、今回は4年ぶりに全館を使用。1~11までの各ホール、イベントホールに国際会議場まで、幕張メッセすべてがゲーム一色に染まっている。

本稿では、レベルファイブのブースで試遊できた「デカポリス」のプレイレポートお届けしよう。

仮想空間を舞台に、新米たちが未解決事件に挑む!

本作は、巨大な犯罪都市を舞台に、現実と仮想現実を行き来しながら犯人を追い詰めていくクライムサスペンスRPG。プレイヤーは新人刑事のハーバード・マークスを操作し、部下を率いてさまざまな事件に挑む。今回の試遊では、現実を完全にコピーした仮想世界デカポリスを舞台に、主人公たちが訓練として宝石強盗事件の犯人を探し出すという流れを体験できた。

「DECASIM」によって構築された世界デカポリスは、基本的に自由に探索できる。立ち並ぶビルや舗装路を走る車などは現実と同じだが、本作は近未来を舞台にしているためか、ところどころで清掃や警備のロボットが働いている姿に出くわすことも少なくなかった。なお、デカポリスには未解決の事件が記録されており、今回の宝石強盗事件もそのなかのひとつだ。

本作の内容を大まかに分けると、捜査パートと推理パート、犯人とのバトルパートの3セクションに分かれている。捜査パートでは、プレイヤーは関係者から証言を聞き取ったり、現場に落ちている証拠品を回収したりして、事件を解決するための手掛かりを集めていく。

キャラクターごとに備わっている「会話スキル」によってのみ引き出せる情報もあるため、主人公だけでなく仲間全員の長所や短所をしっかり把握する必要がありそうだ。ちなみに、「DECAスキャナー」というアビリティを使えば、情報を持っている人や収集可能な証拠品などがプレイヤーにわかるようになる。こういった特殊能力を駆使すれば、情報が不足して捜査が難航することはまずないだろう。

情報を集め終えたら、次は推理パートだ。推理パートでは、コルクボードに図示された不完全な相関図を、自分の集めた情報で補完していく。集めた情報は「エビデンスカード」として別画面にまとめられているので、ボードとエビデンスカードを必要に応じていつでも確認できる。究明に関わる重要な情報は赤字で示されているほか、「シンキングビジョン」という力を使えば、いま自分の配置した情報が正しいかどうかも確認可能だ。

構築した情報から真犯人を指名し、その後はバトルパートへ。バトルでは、通常攻撃とマインドダメージを与える2種類のスキルを使い分けて戦う。前者は赤、後者は青で表示されており、相手がまとっているオーラと同じ色の攻撃スキルを当てるのが基本だ。

バトル中、犯人が人質を取ると通常攻撃のスキルは禁止され、マインドダメージを与えるスキルのみ使用が可能となる。マインドダメージを与えて犯人の体力をゼロにすると、特定のイベントが発生して対象を逮捕できる。今回の事件で言うと、最後にハーバードが取り出した銃で犯人の持つスマートフォンを撃ち落とすシーンが描かれた。一連の流れは宝石強盗事件ならではの展開で、非常に手に汗握る内容だった。これは、ほかの事件のクライマックスも期待できそうだ。

周囲の目があるので間違った推理はできないと、少々緊張しながら遊んでいたのだが、実際に遊び終えてみると、推理ゲームとしては、本作はとても親切だったという印象だ。まず推理をするにはすべての証拠や情報を集める必要があるため、取りこぼしがそもそもありえない。重要な情報は赤字で教えてくれる。自分の仮説が正しいか、推理する前に確認できる。おかげで筆者も冷静に対応でき、一発で真犯人を当てることができた。

ちなみに、今回の試遊時間は30分。ほかのブースの試遊台ではほとんど15分程度だったことを思うと、ちょうど2倍の長さとなる。筆者の場合、事件を解決した後のエピローグを見る余裕もあった。会場で遊ぶ予定の人は変に気負ったりせず、どっしり構えて事件解決を目指してほしい。

【タイトル情報】

デカポリス

対応機種:PS5/PS4/Switch

ジャンル:RPG

プレイ人数:1人

CERO:審査予定

発売日:2023年

価格:未定

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