名作洋画「ロボコップ」ベースのFPSに、ゾンビを従えて生き延びるサバイバルゲームも! 3goo期待のPS5向け新規タイトル2本を体験! 【最新ゲーム試遊レポート】
国内外のさまざまなゲームを多数リリースする3gooが、PS5向けの新作ゲーム「RoboCop:Rogue City」と「Welcome to ParadiZe」の試遊会を開催した。
その試遊レポートをお届けしよう。
声を当てるのはピーター・ウェラー本人! 残虐表現も海外版と変わらない「RoboCop:Rogue City」
最初に試遊したのは「RoboCop:Rogue City(ロボコップ:ローグシティ)」。題名の通り映画の「ロボコップ」を題材にしたゲームで、舞台となるのは、時系列で言うと「ロボコップ2」と「ロボコップ3」の間。デトロイト市警として活躍していたロボコップは、市内で起きている連続殺人事件を捜査しているうち、やがてオムニ社とマフィアが絡むプロジェクト「アフターライフ」の存在を知る、というあらすじだ。
本作は基本的に捜査パートと戦闘パートに分かれてゲームを進めていく。捜査パートでは、まず事件究明のために現場を歩き回り、必要な証拠や証言を集めていく。単に事件の情報を集めるだけでなく、得た証言をもとに捜査令状を発行し、正統な手続きを経て現場を捜索するという流れも表現されており、ロボコップはどこからともなく現れるヒーローではなく、市井に溶け込んでいる一介の警察官であることを強調するような描写もあった。細かい話だが、捜査で現場を動き回っている際、ロボコップの動きが妙に角張っていたのも、原作映画の機械的な動きを忠実に表現しているようで印象的だった。
戦闘パートでは1人称視点のシューティング、つまりFPSを採用しており、ロボコップの視点でゲームを楽しめる。今回試遊できた時間はわずかだったが、捜査を終えた後の戦闘パートでは、ロボコップの愛銃・オート9や、道中で拾ったサブマシンガンやグレネードランチャーなどを撃ちながら、迫りくる犯罪者を片っ端から蹴散らしていった。近くの敵や物を投げつけることもできる。
戦闘では基本的にロボコップが敵を圧倒しているのだが、複数の相手に対しては棒立ちになったり、敵の射線を考えずに立ち回ったりすると体力は減りがち。とはいえ、回復アイテムをしっかり使ってさえいれば、それほど苦戦することもなさそうだった。
さらに、ステージ内では特定の機械をハッキングして操り、武器として敵を攻撃することもできる様子。特定のスキルを覚えると取れる行動も増えるようで、RPG的な要素も多分に含んでいる。体力や防御力、推理や分析など、スキルは戦闘シーンに役立つものから、捜査を有利にするものまでさまざまなタイプが存在し、その種類も多い。開発者いわく、本作はマルチエンディングを採用しているようなので、スキルによって解放される選択肢や手段によって、物語の結末が変わることもあるのではないだろうか。
また、戦闘にまつわる特徴として、本作には表現規制がない点があげられる。CEROは18歳以上対象を示す“Z”だが、描写は海外版とまったく同じ。オート9で標的の四肢を撃てば腕や足がもげるし、頭を撃てば当然吹き飛ぶ。ただでさえ敵を圧倒するようなプレイスタイルなのも相まって、相当な爽快感が味わえる。
さらに本作でロボコップの声を担当しているのは、映画の「1」(1987年)と「2」(1990年)でロボコップ役を務めたピーター・ウェラーさん本人。彼の演じるロボコップを操作できるわけで、当時映画を見ていた人にはたまらないキャスティングだろう。ロボコップの特徴であるバイオレンスな描写に加えて、ロボコップ本人であるピーター・ウェラーさんの起用など、開発側の「ロボコップ」愛をひしひしと感じる作り込みだった。
ゾンビを従えて生き延びる「Welcome to ParadiZe」
続いて試遊したのは「Welcome to ParadiZe」。「How to Survive:ゾンビアイランド」や「How to Survive:ゾンビアイランド2」を手がけてきたEKOスタジオによる最新作だ。ゾンビであふれかえる世界を舞台に、プレイヤーはゾンビを「ゾンボット」として従えながら、生き延びるための方法を探す冒険に出る。」
バトルではアクションやシューティングを駆使して、敵を倒したり、道中で手に入れた近接系や射撃系の武器を自由に使えたりする。今回の試遊では単に敵が弱かっただけなのかもしれないが、バットを振り回せばゾンビが次々と倒れていくので爽快感があり、特に作戦を練る必要もないので、直感的なプレイでも楽しく遊べるという印象だ。
本作最大の特徴と言えるのがゾンボット。プレイヤーの味方になるゾンビのことで、倒したゾンビに「ハッキングヘルメット」を被せるとゾンボットに変化し、以降はプレイヤーの後ろをついて回る。
ゾンボットには細かな指示を出せる。戦闘外、戦闘中という2つの状況をベースに、逃げるかどうか、おとりになるかどうかというように細かく設定が可能。プレイヤーと共闘させたり、アイテムを探させたりと、設定によってゾンボットを交えた多彩な作戦が遂行できる。本作には探索の拠点がいくつか存在し、建造もできるのだが、その施設の利用や巡回もゾンボットに任せられるようだ。
各ゾンボットには個別で装備を持たせることもできるので、拠点ごとに自警団のような部隊を配置できる。指示の幅が非常に広いため、このゾンボット周りの要素がいちばんのやり込みポイントになると筆者は感じた。
基本的にはプレイヤー側が有利であり、敵を蹴散らす爽快感や、ゾンボットをこきつかって楽をするという要素がとにかく楽しい本作。そういう意味ではパーティーゲームのような要素もあるため、ひとりよりは2人以上で遊ぶほうが楽しいかもしれない。本作はオフラインなら2人、オンラインなら4人まで協力プレイができるので、製品版が発売された暁には、参加者を募って遊んでみるのもおもしろそうだ。
- 【タイトル情報】
- ■「RoboCop:Rogue City」
- 対応機種:PS5
- ジャンル:FPS
- プレイ人数:1人
- CERO:Z(18歳以上対象)
- 発売日:2023年11月30日
- 価格:8,580円(税込)
- ■「Welcome to ParadiZe」
- 対応機種:PS5
- ジャンル:ソンビサバイバル
- プレイ人数:
- ・オフライン時:1~2人
- ・オンライン時:2~4人
- CERO:審査予定
- 発売日:未定
- 価格:未定
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