【新作プラモレビュー】海洋堂「ARTPLA SCULPTURE WORKSエヴァンゲリオン2号機獣化第2形態ザ・ビースト“ジオフロント血戦”」をお手軽組み立て＆こだわり塗装で仕上げよう！

「YU-GOのキャラクターモデリングLABO」第9回は、海洋堂「ARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン2号機獣化第2形態ザ・ビースト“ジオフロント血戦”」です!！

映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破」に登場した獣化第2形態（ビーストモード）をモチーフに、老舗フィギュアメーカーの海洋堂が「至高のビーストモード」としてリリースした本プラキットは躍動感にあふれており、細かい彫刻の魅力を感じられる好キットとなっています。

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それではボックスアートから見ていきましょう。

ビーストモードの荒々しさや禍々（まがまが）しさを感じる箱絵です。

キット内容はこのような感じです。ぎっしりと細かい彫刻のパーツが詰まっています。

ガレージキット（レジンキャストキット）がそのままプラモデルになったかのようなパーツ構成で、部品の1つひとつを眺めていても情報量の多さに圧倒されます。

クリアパーツも用意されてるので、電飾も可能ですね。

■何はともあれストレートに組んでみよう！

さっそく組み上げてみました！！

パーツ同士がピッタリとハマるので、立体パズルを作る感覚でじっくりと組んでいけば数時間で完成します。

立体としての魅力にあふれた造型が素敵です。
この状態でも楽しめるクオリティなのですが、今回は「塗装を楽しむ」をテーマに進めて行こうと思います。

■組み立てのワンポイント講座

基本的にはクレオスの「Mr.セメントSP」で接着し、ゴッドハンドの「神ヤス」（400番、600番）で整形しながら組み立てていきます。
股関節部や肩の付け根など強度が必要な個所はウェーブの「瞬間エポキシ接着剤」を使用するといいでしょう。
キットの素材自体は少しやわらかめなので、加工にコツがいりますが、プラモ用接着剤でつくれるレジンキャストキットのような感覚でどんどん進めていきます。

太もものパーツは合わせ目が目立つので、接着してヤスリがけで消したくなるのが人情ですが、ここではシームを作って（段差を作ること。いわゆる段落ちモールド加工）、お手軽に情報量を増やしてみましょう。

太ももパーツの接着面にデザインナイフの刃を当てて、カンナがけをするように面を削り出します。
　

加工後、このまま接着するだけでOKです。

完成。

■塗装レシピとこだわりポイント！

基本色はクレオスのモンザレッドを使用し、シワなどの凹モールド部分にガイアノーツのクリアーブラウンを細吹きするだけで雰囲気がよくなります。

基本的には前半はエアブラシで全体にシャドーを入れて、後半はクレオスの「Mr.ウェザリングカラー」で調子を見ながら色を乗せていく感じとなります。

赤やオレンジの部分は「ラストオレンジ」や「ステインブラウン」を使用。モールドをクッキリ見せたい個所は「マルチブラック」を使うなど、メリハリをつけた塗り方をするとよいでしょう。

ビーストモードの背中の突起部分の塗装は、まずベースにブラックを塗装し、その上からSHOW UPの「ベースカラーコスミックシルバー」を吹きつけ、さらに「ディヴァキャンデイーベロニカブルー」を塗装し、先端部をガイアノーツの「プライマリーメタリックレッド」で塗りました。
予想以上に理想的な色合いになったので、オススメです。

基部はクレオスの「アイアン」を使用し、綿棒で磨くと質感の違いを表現できます。

ベースにもなっている使徒は、「怪獣」のイメージで塗装してみました。なので、本体のベース色はゴジラを塗装する時によく使用する「ジャーマングレー」で塗装します。コア部分は「ベースカラーコスミックシルバー」を吹いた後に、「ディヴァキャンディートーチレッド」を重ねています。

内蔵部は、クレオスの「レッド」や「ブラック」で濃淡を付けつつ、「ブラッドレッド」を軽く吹いて仕上げます。爪（？）の部分はゴジラや怪獣の爪によく使う秘伝のタレ的な特殊調色塗料でエアブラシ塗装をしています。

フェイス部分は「GXクールホワイト」で塗装後、全体をMr.ウェザリングカラー「レイヤーバイオレット」でウォッシング後、ダメージ個所を「マルチブラック」で仕上げてみました。塗装の際のポイントとしては、塗っていくうちにだんだんとイメージしている色が「見えてくる」ので、感性のままに色の変化を楽しみながら進めていくのがいいと思います。

いかがだったでしょうか？今回のARTPLAキットはパーツ構成や分割など、組んでから色を塗ることを心ゆくまで楽しめる素敵なプラモデルでした。十人十色でいろいろなイメージのエヴァ2号機が存在すると思いますので、好みの塗料やマテリアルを使って自分だけのエヴァ2号機を再現するのも楽しいと思います。11月には「ヱヴァンゲリヲン初号機」も発売されるとのことなので、そちらも楽しみですね。

それでは、次回の作例でお会いしましょう！！