【プラモレビュー】歴代「タイムボカン」メカがロボット&巨大基地に合体! SMP「タツノコ合体 タイムボカンロボ」に、声優・泰勇気が挑戦!【後編】

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」第84回スタート!

■泰勇気の週末プラモ 第84回 SMPタツノコ合体タイムボカンロボ(後編)

前回は各メカをご紹介しましたが、後編ではお待ちかねの合体形態をご紹介します!

■タイムメカブトン、変形!


まずはタイムメカブトンから。

タイムメカブトンはサーベル、テントウキ、頭、ボディに分解。ボディはさらに四分割します。

頭は角を左右に展開。

後輪部分は車輪基部を回転させて、合体用の軸を外側に向けます。

さらに、車輪の間にある接続部を下に向けて、両肩を形成。

前輪を下面に回転させて、腰部サイドアーマーを形成。

テントウキはパーツを組み替えて、合体時の兜部分に変形します。

これでメカブトンの合体準備完了。

■ヤッターワンも変形!

ヤッターワンは、背中のメカの素の取付位置を変更。

サイレンとレバーから手を離し、それぞれ前に倒します。

背中を展開して上腕パーツを取り出し、再び背中を閉じます。

足裏が背中側に向くように回転させ、頭部を背中に移動させて手首を露出させると、左腕が完成。

■ゼンダライオンは脚に!

ゼンダライオンは頭部をはずし……

腹部パネルを展開して、上腕パーツを展開。シャーシ部分を背面側に移動させます。

腕部と車輪を固定し、左腕が完成。

■サンデー号は、腕に変形!

サンデー号はくちばしとカーゴ、首、ボディに分割。主翼を伸ばします。

カーゴの中に収納されている三連装砲を展開します。

ボディ部分は、メインノズルとロボットの胴体部分をどんでん返し。

主翼の取り付け位置を一段上に移動し、くちばしと頭部を接続すれば合体準備完了。

■大天馬も変形!

大天馬は前後の脚部を折りたたみ……

翼も折りたたんで顔を上に向け、腹側のハッチを開いて太ももパーツを展開します。

大天馬を立てて、首を押し込んで左脚が完成。

■リリーフドンも脚に!

リリーフドンは、頭部アンテナを前方に向けて尻尾を持ち上げます。

頭部を上に向けて、車体底面のハッチを開いて太ももを展開します。

リリーフドンを立てて、後輪を後ろ側へたたみ、右脚の完成。

■カブトゼミは腰パーツに!

カブトゼミは、カブトとセミの中間のような形態に組み替えて、腰部アーマーを形成。

■タイムボカンロボに合体させてみよう!

これですべてのメカの合体準備が完了! 配置はおおよそご覧の通りとなります。

サンデー号のボディブロックに両腕を合体。

同じく両足を合体。

カブトゼミを挟み込むように腰部サイドアーマーを合体。

背面にサンデー号の首部分とカーゴ部分を合体。

胸部にゼンダライオンの頭部を合体。

最後に、頭部パーツにテントウキを合体させます。

さぁご覧ください! これがタツノコプロ60周年を記念して生み出された「タツノコ合体タイムボカンロボ」の姿です! もともとのタイムボカンメカとタイムボカンロボオリジナルの部分との調和が取れているのが素晴らしいです。

何より胸部にゼンダライオンの頭部をもってくることにより、いわゆる「胸ライオンロボ」として完成しているのがかっこいいです。

背面にも色濃く出ている、左右非対称な合体ロボらしさがたまりません。変に複雑なディテールが足されていないのが、非常に好印象かと思います。

■タイムボカンロボをじっくりチェック!

頭部はボールジョイント接続。

もちろんフェイスのデザインは今回新たに起こされた部分なのですが、タイムボカンシリーズらしさを持った表情を持っています。テントウキをここに配置するとは、いいアイデアですね。

胸ライオンロボのカッコよさをゼンダライオンの笑顔がやわらかく中和し、ハードな雰囲気にならないようになっているのもポイント。メカブトンのボディ側面が肩アーマーに来るので、それを踏まえてシールを選びましょう。

カブトゼミはほかのメカに比べて小型な設定なこともあり、腰部というのはうまい配置だなと思います。両腕と両脚の左右の形状がまったく違うというのも、往年のスーパーロボット好きの心をくすぐります。

足首部分は、内側にここまで傾けることができるので、意外と接地性は高いです。そのほか可動範囲の広さは、以下のポージングから読み取っていただけると幸いです。

「メカブトンサーベル!」

メカブトンの頭パーツにサーベルパーツを取り付けた近接武器。

腰部の下面にあるジョイントを使えば、各種台座を使ったディスプレイも可能。ちなみに胸部は左右に傾けることができます。

膝は二重関節。肩の可動も優秀で、肩アーマーをよけてやれば腕部を水平方向へ90°以上持ち上げることができます。

サーベルの刃は横向きに取り付けることも可能。

さらにサーベルの刃を二分割し……

ウイングに取り付けることも可能。

おそらく飛行性能がアップ!

自分はこの時、メカブトンの頭部分は角を閉じて「メカブトンホーン(仮)」という武器にしています。

そのほか、カブトゼミを変形させて武器形態にすることができ、そのまま持たせてナイフ的な扱いにしたり……

メカブトンの角部分と交換して「タイムボカンサーベル」モードにできたりします。

そして、タイムボカンロボ最強の武器「ビックリドッキリアロー」の組み立てです。メカブトンの頭とサーベル刃、サンデー号の三連装砲と機首レーザー砲部分、そして矢を用意。

このように合体させます。

「必中! ビックリドッキリアロー!!」

胸部のゼンダライオン頭部を右腕セットして、アローを放ちます。

この時、胸部にはメカブトンの頭パーツの残り部分が取り付けられています。こうして見てみると、角を付けたままのメカブトン頭部を胸部に取り付けても面白いかもしれませんね。

矢パーツは、腰部背面のメカブトンの車輪にマウントが可能。

「そーら、あのロボットを乗っ取っておしまい!」

「ヨイヨイサ!」

「ホイホイサ!」

テントウキの代わりにタイムガイコッツを取り付けて乗っ取られた状態を再現することも可能。

印象深い三悪の元祖であるマージョ一味も、ちゃんと60周年にからめてくるあたりがとっても微笑ましいですね。

「ロボットは顔が命」というように、顔が違うだけで大きくイメージが変わります。

ストーリーでは、結局なんやかんや手に負えなくなったマージョ一味がロボットを返してことなきを得る流れに。帰ったらまたお仕置きされるんでしょうね~。

そしてさらに「タイムボカンロボ」はもうひとつの姿が存在します。それではもうひとつの変形にいってみましょう。

■もうひとつの合体形態・基地モード!

まず、各パーツを取り外して本体をこの状態にします。

胸部にメカブトンの頭。サンデー号の機首をもとの位置に。肩アーマーを後ろへ回転させます。

ウイングを後方に折りたたんだ状態で、サンデー号の時の位置に取り付けなおします。

そのほか取り外したパーツはご覧の状態にして合体準備完了。

右手にゼンダライオンの頭を取り付けて、両腕両脚を前に伸ばします。両脚組の顔は前方に向けます。大天馬は前足を展開して右足との高さを揃えます。

本体後部下面に、サンデー号のカーゴとメカブトンの前輪パーツを組み合わせたものを取り付けて前後の高さを合わせ、カブトゼミをサンデー号の背中にとまらせるように取り付けて合体完了。

完成!! これが「タイムボカンベース」の雄姿です。サンデー号の機首がメインブリッジとなった7体合体の基地モード。迫力があります。

後方から。カブトゼミが、まんまセミみたいにとりついているのがちょっとかわいいです。

基地といえばローアングル。いかがでしょうか、この迫力! テントウキやタイムガイコッツと並べるとより巨大に見えます。

ジョイントや武器パーツには若干の自由が残されている気がしますので、オリジナルの形態を生み出す楽しみもありそうです。ぜひぜひ挑戦してみてください。

スケールは合わないかもしれませんが、SMPの大巨神や逆転王と並べるのも面白そうですね。


また、すでに販売終了しておりますが、プレミアムバンダイ限定の「SPセット」ではさらにクリアパーツが追加で付属していました。実は自分はそちらを買い逃しており、もし再販されれば、今度こそゲットしてさらに楽しみたいと思います……!

今回のキットはプレイバリューが高すぎて、写真の枚数が久しぶりにとんでもないことになってしまったので今回はここまでです。

ちなみにタツノコプロといえばひとつ、僕にとって大きな存在の作品があります。それは「黄金戦士ゴールドライタン」! 実はうちの父が、当時「TOMO」という名前でエンディングテーマ「メカニカル・ダンシング・ファイト」を歌っていまして、それが確実に今の僕のロボット玩具好きに繋がっています。

で、この作品の中にはライタン軍団という複数のロボットたちが出てくるわけなのですが、ここはひとつライタン軍団をSMPで合体させちゃってもらえないかな~なんて思ってしまいました。名前も考えてます!

「黄金合体ゴッドライタン」

スコープライタンなど、アニメでは銀色だったキャラクターも玩具では金色になっていたりするので、ありかなって。

いかがでしょうか!! バンダイキャンディ事業部のご担当者様!!

と、一方的に思いをお伝えして今回はお別れいたしましょう。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

【商品情報】

■SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT]タツノコプロ60周年記念タツノコ合体タイムボカンロボ

・発売中

・メーカー:バンダイ

・メーカー希望小売価格: 13,200円(税込)

・売場:全国量販店の菓子売場等

・対象年齢:15才以上

<商品内容>

・プラキット一式(全1種)

1.タイムボカンロボセット

・シール

・取扱説明書

・ガム(ソーダ味)1個

 

(C)タツノコプロ

泰勇気

泰勇気

「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。

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