【プラモレビュー】歴代「タイムボカン」メカが合体! SMP「タツノコプロ60周年記念タツノコ合体タイムボカンロボ」に、声優・泰勇気が挑戦!【前編】
社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!
コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。
というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」第83回スタート!
■泰勇気の週末プラモ 第83回 SMPタツノコプロ60周年記念タツノコ合体タイムボカンロボ(前編)
アニメ好きならその名前を聞いたことがない人はいないほどの、老舗中の老舗アニメ制作会社「タツノコプロ」!
今回は、そのタツノコプロの創立60周年記念のビックリドッキリなロボをご紹介!! タツノコプロを代表する人気アニメ「タイムボカンシリーズ」に登場するメカたちが、オリジナルストーリーの下に集結し、合体し完成する「タツノコ合体タイムボカンロボ」が登場しました!
こちらがパッケージ正面。「タイムボカンロボ」のロゴも、当時らしいデザインになっているのが嬉しいです。
各メカ、内容物の紹介が載っています。
こちらには合体イメージカットと、オリジナルストーリーが載っています。なお、大張正己監督が監修した合体シーンの動画は、YouTubeバンダイ公式チャンネルにて見ることができます。
主人公側のメカだけではなく、なんとタイムガイコッツまで合体!? また、合体後はロボット形態のみならず基地形態にもなります!
数多くのメカを組み立てることになるので、ランナーの数もなかなかボリュームがありますが、いくつか塗装済みのパーツも用意されています。
さらにマークや一部の色分けなどをホイルシールで再現。選択式のシールもあります。
それではまず、各作品から選抜されてきたメカたちをご紹介いたしましょう。
■タイムメカブトン
シリーズ第1作目「タイムボカン」からは、やはり外せないタイムメカブトン。
合体機構のためスタイルには若干のアレンジが加えられているものの、パッと見の印象は間違いなくメカブトンですね。塗装済みパーツとシールのおかげで、色分けはバッチリです。
なおボディ左右の「T」模様の部分は、「タツノコプロ60th」のマークとの選択式。今回は左右で別々のものを貼り付けてあります。
背中のカバー展開し、飛行形態を再現可能な可動ギミックあり。そこにはテントウキの姿が!
そのテントウキも分離可能! 合体時に大事な役割を担います。
メカブトンの角の先端部は軸接続なので、回転させることも可能。劇中でもこの角で地面に穴を掘ったりしていた記憶があります。
車体底面の形状もある程度再現。ここに今回のオリジナル武器・サーベルの刃のパーツをマウントさせられます。
また車輪は転がし走行が可能で、メカブトンのミニ玩具としても楽しめます。
■ヤッターワン
「ヤッターマン」よりヤッターワン。形状の再現度は非常に高いと思います。パーツ分割とシールを使用することで、ここまで配色が再現されています。
背中についている骨状のパーツはメカの素でしょうか?
脚部は前後にスイング可能。肩も接続部で回転が可能です。
二の腕部分でロール回転。口も開閉可能で、つま先のレバーやサイレンは倒すことができます。
口を開いて前傾姿勢にし、口の中のはしごを付け替えれば「ビックリドッキリメカ」発進状態まで再現可能です。
足裏にはローラーがついているので、転がし走行も可能です。
■ゼンダライオン
「ゼンダマン」よりゼンダライオン。胸の番号は「4×4(獅子)=16」とのこと。
こちらもパーツ分割とシールによって、ほぼ完璧に配色を再現。ゼンダライオンの小さなフィギュアとしても満足できちゃいます。
頭を左右に振れるほか、口は開閉可能。肩と肘も軸接続により可動します。こちらもちろん転がし走行可能です。
■サンデー号
「タイムパトロール隊オタスケマン」からはサンデー号。今回のメカの中では最も大きいメカとなります。スタイルには若干アレンジが加わっていますが、特徴的な四角いボディから伸びる主翼と機首、後部のスラスターなどはしっかりと劇中のイメージを再現。頭部の銀色の部分は別パーツにより再現されています。
主翼側面のシールは「タイムパトロール」「オタスケマン」の2種類から選択式。
サンデー号の変形までは再現されていないものの、主翼の可動部分は大胆に動かせます。
機首下のカーゴは開閉可能です。くちばし部分も、いい感じのシャープさがあります。
■大天馬
「ヤットデタマン」からは大天馬。大巨神は単体でロボットに変形してしまうので、こちらがチョイスされたのかと思われます。多少スタイルにアレンジが加わっているものの、配色などはよく再現されています。
変形ギミックの恩恵もあり、首を上にあげたり翼を上に羽ばたかせたり
羽を下におろせるほか、前後の脚もつま先以外は可動します。大天馬単体のキットとしても、十分に楽しめる仕上がりになっています。
そして今回の大天馬は、オリジナル武器である矢のパーツを……
口にくわえさせることができます。
■リリーフドン
「逆転イッパツマン」からはリリーフドン。逆転王ではないのは、大巨神と同じく単体でロボット形態に変形できてしまうからかと思われます。
今回はトッキュウザウルス形態には変形させないから、タイムボカンロボへの合体機構を内蔵できたのでしょう。
口にあたる部分は開閉可能。
首と尻尾は変形ギミックの恩恵もあり、上下に動かすことができます。大きな車輪はもちろん転がし走行可能です。取り扱うときは頭部のアンテナが折れないように注意です。
■カブトゼミ
「イタダキマン」からは、再びカブトムシをモチーフに取り入れたカブトゼミがエントリー。アニメでは、カブトムシ型とセミ型に変形する飛行メカでした。ほかにもワンガルー、ペリギンというメカが登場していましたね。どちらも名前を聞いただけで、それぞれの2つのモチーフが何なのかがわかってしまうという本当に秀逸なネーミングですね。主翼のシールはディテールのラインの色が黒いものも用意されています。
単体のギミックとして、セミ形態への組替変形が可能。機首を変形させ各部を取り外し、風防を倒して垂直尾翼を立て、そのほかのパーツを組み替えることでセミ形態に変形します。
組み替えではあるものの、各パーツ配置は当時の玩具とほぼ同じとなっています。
カブトゼミのみ当時の玩具を持っていたので、並べてみました。小サイズながら、形状がよく再現されていることがわかります。
■タイムガイコッツ
最後のメカは、タイムガイコッツ。ミニサイズながらもシールと塗装済みパーツのおかげで、こちらも再現度はなかなか高いです。単体でのギミックは特にありません。
メカと左右の手首パーツを集合させてみました。ズラリと並べただけでも圧巻です。各メカは小型キットとしてもよくできているなと感じるところですが、これらが合体するというのだから胸がときめいてしまいます。
「タツノコ合体!」
レビュー後編では、その合体をご紹介していきましょう! お楽しみに!
【商品情報】
■SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT]タツノコプロ60周年記念タツノコ合体タイムボカンロボ
・発売中
・メーカー:バンダイ
・メーカー希望小売価格: 13,200円(税込)
・売場:全国量販店の菓子売場等
・対象年齢:15才以上
<商品内容>
・プラキット一式(全1種)
1.タイムボカンロボセット
・シール
・取扱説明書
・ガム(ソーダ味)1個
(C)タツノコプロ
「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。
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