11月10日発売『CoD:MW3』(2023)プレイレポート! スピード感の速い試合や充実の銃カスタマイズなどが楽しめる

2023年11月10日に発売予定の「Call of Duty: Modern Warfare III」(以下、MW3)に先駆けて、10月13日~17日に本作のオープンベータテストが開催された。本稿では、そのプレイレポートをお届けしよう。

機敏な動きでスピード感あふれる試合が展開

今回体験できたベータテストでは、6対6に分かれたチーム戦をメインに、先に一定のキル数に達したチームが勝つ「チームデスマッチ」、倒した敵が落とすタグを集める「キルコンファームド」、3つの陣地を取り合う「ドミネーション」などをプレイできた。

操作キャラクターの動きがキビキビしていてスピード感があるのに加えて、撃ち合いが決着する時間も短いためか、全体的に試合の展開速度がとても速い。マップの規模にもよるものの、チームデスマッチなら5~6分前後、ドミネーションでも十数分くらいで終わる。サクッと済むため、ちょっとした時間でも遊べるのがうれしい。

撃ち合いの時間は体力の量が大きく関係するが、初心者が上級者に一矢報いるという意味でも、個人的には短い撃ち合いのほうがよいのではないだろうか。とはいえ、前作の「Call of Duty: Modern Warfare II」(以下、MW2)と比べると撃ち合いの時間は少しだけ長くなっている印象だ。短すぎるとかえって味気なく思えるので、そうした意味合いでも、今回の撃ち合いの時間はバランスがいいのかもしれない。

チームデスマッチなどの基本的なルールに加えて、今回からは「カットスロート」も追加されている。3人1組のチームが3つに分かれて戦うモードで、最後まで生き残るか、あるいはオーバータイムの旗を獲得したチームが勝利する。

チームデスマッチと同じ感覚で撃ち合っていると、別のチームが割り込んできて窮地に陥るかもしれないのがポイント。どっちが先に手を出すか、第3のチームはどちらに加勢するか、あるいは勝敗がつくまで傍観するのかといった駆け引きが生まれる。時間切れ間近になるとオーバータイムの旗が出現し、これを取った側が勝つので、単に待っていればいいわけでもない。臨機応変な立ち回りが要求されるモードとして、新鮮な気持ちで楽しむことができた。

ガンスミスで自分の銃を好きにカスタマイズ

自分が使う銃をカスタマイズできる「ガンスミス」が実装されているのも本作の特徴だ。今回の試遊では一部の武器しか使えなかったが、ガンスミスによるカスタマイズ自体はできた。

ガンスミスでは、マズル、バレル、アンダーバレル、レーザー、サイト(スコープ)、グリップ、ストック、マガジン、弾薬の9種をカスタマイズすることができる。中距離が得意なアサルトライフルを、ストックをなくして近距離仕様のサブマシンガン風に変更したり、サブマシンガンに長いバレルや重いストックを付けて中遠距離向けのアサルトライフル風に仕上げることも可能。性能のみを追及した構成もいいし、実用性を度外視して見た目を重視してもいい。カスタマイズ次第で性能を大きく変えられるのが魅力だ。


狙いをつけるためのサイト(スコープ)だけでも10種以上あるため、プレイヤーの好みや相性に細かく対応できる点もうれしい。パーツごとに強化される性能と低下する部分も確認でき、納得がいくまで調整できる。基本的には、銃身が短いほど身軽だが、撃った際の反動が大きく、逆に重心が長ければ反動は小さく遠くの敵も倒しやすいが、代わりに重いため動きがどうしても遅くなる、という傾向だ。どちらかに特化するか、それともバランスを取るかもプレイヤー次第となる。

カスタマイズ要素としては、新たに「グローブ」、「ブーツ」、「ギア」も登場した。これらは装備すると特殊な能力を得られるもので、登り降りや武器の切り替えが早くなるなど、種類によってさまざまな効果がある。これまでのシリーズ作品でいう「パーク」を置き換えたような感じで、実際の装備に近しい名称に変えることで、よりリアリティを追及したという感じだろうか。

過去作を彷彿とさせる要素も多数収録

旧「モダン・ウォーフェア」シリーズのリメイク第3弾となるのが本作だが、過去作の要素も多い。たとえば、倒した敵や取得したスコアに応じて得られる「ストリーク」でいうと、設置すると前方の敵を妨害する「ガーディアン」(「コールオブデューティ ブラックオプス2」で登場)、重装甲の戦闘服や防弾シールドで敵の攻撃を防ぐ「ジャガーノート・リーコン」(「コールオブデューティ モダン・ウォーフェア3(旧作)」で登場)がある。

マップなら、油田施設が舞台のRust、高層ビルのHighrise、住宅が密集しているFavelaなどがある。いずれも2009年発売の「MW2」からのリメイクであり、原作の地形を忠実に再現。これらの作品をプレイした人からしたらうれしい計らいだろう。

旧作要素に関連して、本作からは発砲したプレイヤーが赤い点でミニマップ上に映るようにもなった。2019年の「コールオブデューティ モダン・ウォーフェア」や2022年の「MW2」の仕様では、発砲時の赤い点は画面中央上にあるコンパスに映るのみで、方角は判別できても相手の詳しい位置はわからなかったという経緯があり、今回の仕様は旧作のプレイヤーには特にありがたいと言える。

撃ち合う時間の増加や新モード・カットスロートの実装、ミニマップの仕様に旧作マップの復活など、今回の「MW3」は2022版「MW2」をベースにしつつさまざまな要素の追加・復刻を試みている。現代の技術でよみがえったおかげで、ファンは当時を懐かしみ、新規プレイヤーは初見として純粋に楽しめる、そんな作風に仕上がっている。製品版が今から楽しみだ。

  • 【タイトル情報】
  • ■Call of Duty: Modern Warfare III
  • ジャンル:FPS
  • 対応プラットフォーム:PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC
  • 発売日:2023/11/10
  • 価格:9,800円(税込)
  • 対象年齢:Z(18歳以上対象)
  • メーカー:Activision Publishing, Inc.

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