【2023年夏アニメおススメ3選】GoHands渾身の作画クオリティがすごかった「デキル猫は今日も憂鬱」! 諭吉にそばにいてほしい!【EXILE/FANTASTICS世界が語るアニメの世界!第3回】

人気ダンス&ボーカルグループ・EXILE/FANTASTICSにおいて、アニメ好きを公言するパフォーマー・世界が、毎シーズンのアニメからオススメアニメを3作品チョイスする人気連載!

第3回は2023年7~9月の夏クールのアニメ。熱い季節をさらにアツく盛り上げてくれた夏アニメの中から、世界さんが選んだおススメアニメは何かな!?

■デキル猫は今日も憂鬱

いやぁーーー……とても最高でしたね!! 最高に癒しレベル高いアニメでした!!

初見の方は巨大猫の諭吉を見たら「!?!?!?」となるかもしれませんが、だまされたと思って観ていただけたら、開始数分で諭吉と主人公・幸來ちゃんのやりとりに癒されることでしょう。

一見何気ない日常系アニメ……その中にいるでっけえ黒い猫ちゃん。これこそが、諭吉です。なんてかわいい見た目に名前でしょう。そんな諭吉は、毎日幸來ちゃんの弁当を作っています。

「弁当? 猫ちゃんが弁当を作る!?」「なんなのだ、これは!?」

ワタシが初めてこの作品を見た瞬間の脳内は、これでした。

本作は、いわゆるダメ人間なOL幸來ちゃん(仕事にスペック全振りしてるだけで、全然ダメじゃないんですけどね)と、ひたすら毎日晩ごはんや掃除、身の周りの世話など全部やってくれるでっけえ猫ちゃん・諭吉との生活を描いた作品です。こんな猫ちゃんが家にいたら、速攻でダメ人間になる自信しかないです。

そんな本編ですが、諭吉との出会いやご近所さんとのやり取りなど、描かれるのは尊いシーンばかり。ツンデレな諭吉がご主人様のために働く理由も、とても猫ちゃんらしくて最高です。

声優は幸來ちゃん役が石川由依さん、諭吉役が安元洋貴さん。いやぁ、このお2人の癒しパワーが全開です。

そしてアニメーション制作がGoHandsさんということもあってか、アングルや作画のクオリティが異常にすごいです。独特のアングルや細やかな人物の動き、所作や表情がメチャクチャきれいでかわいい。

リアルな社会を描きながら、家に帰ってきた瞬間に怒涛の諭吉タイム! このバランス最高に気持ちよくて、あったかい気持ちにさせてくれます。

作画でいうと、お弁当の作画クオリティが爆発してて、夜に観たら絶対アカン作品です。ものすごくお腹が空きます(笑)。観てるだけでお腹が鳴ります。

めちゃくちゃおいしそうな卵焼きの、レシピと作り方まで見せてくれる諭吉。本当に、君にはそばにいてほしい!

諭吉がなぜ“こんな風”になったのかは最終話で描かれるのですが、その理由もメチャクチャかわいい! 健気すぎます。原点のおにぎりに関するエピソードも素晴らしかった。

このハイパーデキる猫ちゃんですが、実はしゃべらないんですよ。しゃべらないくせに、とんでもなく空気察する化け物……いやとんでもなくデキる猫なんです。(ちなみに安元さんの演技は、言葉にならない鳴き声というか、息のニュアンスのみ!)

空前絶後のデキる猫。

癒し系アニメは久しぶりに観た気がするのですが、それが「デキる猫は今日も憂鬱」で最高によかったと思わせてくれる作品でした。

2期が超観たい作品です。また諭吉に会いたいです! そして仁科さんなど、幸來ちゃんの会社の同僚たちを、もっとアニメで観たい!!

きっと読者のみなさんの日々にも、大きな癒しを与えてくれる作品だと思います! なにより俺がそうでしたので!(笑)

音楽や作画もめちゃいいので、ぜひご覧ください!!

■無職転生II~異世界行ったら本気だす~(第1クール)

この作品も待ち望んでいました!! 「無職転生Ⅱ〜異世界行ったら本気だす〜」!

「無職転生」は本当に素晴らしい作品で、異世界転生作品の中でも群を抜いて異世界の様子が、本当にていねいに描かれている作品だと思います。異世界に生きる人たちの生活、社会情勢から、キャラクター1人ひとりの性格やさまざまな情報が本当に細かいところまでリアルに描かれまくっている作品で大好きです!

34歳のニートの男が、転生した異世界で本気で生きようとする、というとってもシンプルなテーマなのですが、本気で生きるってこういうことだよなと思わされます。

そんな「無職転生II」の1クール目が、この夏クールに放送されました!

前作におけるエリスたちとの一件から、今回は主人公・ルーデウスが抱えてしまったさまざまな事情を軸にしつつ、その解決策、そして男同士の友情、フィッツの心模様。そして、ルーデウスの人としての成長など、いろいろな要素がとてもていねいに、かつきれいに描かれていて、とにかく見どころだらけでした。

特に11~13話はフィッツとルーデウスの恋模様や、フィッツがシルフィに戻っていく過程、ルーデウスの気持ち、アリエル王女の思いやり。そして、ルークのめっちゃいいやつ感!! などなど、とても素晴らしかったです!!

とりわけシルフィとしてルーデウスの前に立つ決心をしたフィッツ先輩の表情は、とても素敵でした。そして12話の、過去との対比を見せてくれるような演出や、シルフィがルーデウスへ自分の本心をさらけ出すシーンは、本当に彼女の気持ちがあふれ出る思いが出まくっていて最高のシーンだったと思います。

実際、ルーデウスが抱えた問題は、エリスとの一件によるトラウマからくるものなんですが、これはめちゃくちゃ深刻な問題だと思うんです。実際ルーデウスみたいになってしまったら……彼の気持ちを想像したら、俺は彼に協力できることなら死ぬ気でなんでもやってあげたくなると思います!!

ルーデウスもルーデウスで、さまざまな試行錯誤を繰り返しまくるのですが全く収穫がなく……。それが毎週続いていたので、「あぁルディよ……がんばってくれ!!!!!!!!!!!!!」という気持ちと、シルフィの恋心に気付いたことで「成長したんだな」という親目線のような実感が押し寄せてくるという具合に、ドラマのバランスがとっってもいい具合に混ざっているのが本作の特徴です。超純粋な恋愛をしているシルフィ、かわいいんですよね。

シルフィエットではなくフィッツという偽りの姿で関わっているなど、さまざまな理由はあるんですが、「異世界行ったら本気で恋愛する!」今回はそういう物語だなと、毎週ドキドキしながら観ていた世界です。

何回も「気づけ!!! ルディ!!!」「気づいてくれー!!!!!」と思いながら観ていたので、ルディがシルフィ=フィッツに気付いた瞬間から確信に変わるシーンは、とても感動的でした。

第5話でルーデウスは魔法大学に入学するのですが、そのあたりから物語がどんどん加速していき、後半に向けて盛り上がっていく感覚がとても心地いいのもポイントです。

ルーデウスは、再会したザノバに人形作りを教える師匠的なポジションになったり、ジュリエットという弟弟子をはじめ、新たな仲間が加わることでルーデウスの人間的な魅力や生活が豊かになっていくシーンもとても素敵でしたね!

なおジュリエットは奴隷なのですが、ルーデウスは彼女に対して人として接して、しっかり教育を施していくのですが、そんな描写もとても人情味にあふれていてよかったですし、ザノバを思いやる心情もたくさん観ることができました。ルーデウスの、転生前の現代人男性としての思いをしっかり異世界で生かすのもこの作品の魅力のひとつですよね。

ちなみに、ルーデウスにとって宝物の人形があるのですが、それを大学の不良娘・リニアとプルセナによって壊されてしまいます。そこでルディが2人に報復するシーンは、スカッとしました(笑)。ルーデウスにとっては神をかたどった像ですから、それを壊されたと思ったら……想像もしたくありませんね。

と、いろいろな感情に揺さぶられる本作ですが、やっぱりイチオシはシルフィの心情描写!めちゃくちゃ感動するのでまだ観たことがないという方は、ぜひ一度ご覧ください!

不能……あぁ悲しきこと……。。

■BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-

「BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-」、めちゃくちゃ楽しみにしておりました。

なぜなら前期がとてつもなくいい出来で、「週刊少年ジャンプ」連載時やアニメ放送をリアルタイムで観ていた自分としては、この「千年血戦篇」は絶対にアニメ化してほしかったエピソードなんですよね。

今回もとても楽しく観させていただきました!! というわけで、第2クール「-訣別譚-」の話をしたいと思います。

まず全員、服がオシャレでかわい過ぎる!!! 「BLEACH」の魅力のひとつである隊服のデザインや、ユーハバッハやハッシュヴァルト率いる聖十字騎士団(シュテルンリッター)の衣装は、みんなオシャレ過ぎだし、カッコよすぎだし、女の子達も全員かわいすぎだし、ともういろんな想像が膨らみまくりです。

特に好きなキャラクターは、バンビーズのみなみな様。久保帯人先生の描く女の子や男の子って、めちゃくちゃかわいいんですよね。夜一さんとかネムさんとかネリエルさんとか。「千年血戦篇」に登場する、バンビーズの5人組が動くのはとても嬉しかったです! 特に第1話(14話)の例のシーンは最高でした。

というわけでバンビエッタさんから語っていきたいと思います。

リーダー(自称)のバンビエッタさんは小柄な美少女ちゃんで、イケメンを見つけて殺すのがストレス発散というから、とんでもないキャラです。“バスターバイン”という姓のインパクトもすさまじいですね。ドイツ語でバインは“脚”という意味なので“すごい脚”みたいなイメージのあるキャラなのかな、と思いました。

衣装に関しては、ある意味一番星十字騎士団員らしい格好をしている気がします。美脚ですよね。軍服らしくキッチリ前はボタンで留めているのに、ベルトのバックルにハート! ギャップがすごい!! 帽子もめちゃくちゃいいですよね。

赤がポイントポイントに入っていて、ぱっと見でリーダーを意識しているのかなと思わせられる服装です。白いスカート、白い軍服、白いマント、そこにポイントで赤が入ってるのがいかにもそれっぽい! 平子戦の時、マントがヒラヒラしてるところが最高にカッコよかったです!

そんなリーダー感たっぷりなバンビちゃんは、なんともかわいそうな運命を辿るのですが、そこはぜひアニメでご覧いただけたらと思います。ああジジよ……。

バンビちゃんフィギュアも出ていてそれがまためちゃくちゃかわいかったです!!

続きまして、バンビーズの中でも異色なジジことジゼル・ジュエル。ジジは原作コミック初見の時なんか、僕っ娘で秘密の多い子だなーと思って読んでいたので、アニメになった時はどんな面白いキャラになっているのかとても楽しみにしていたひとりです。原作65巻の表紙よーく見ると、その魅力に気付けるかもしれません!

ジジの服装で気になったのは、なんといっても帽子の小ささ!!! 髪型どうなってんねん!! どうやってその帽子ついてんねん!!!! って初見の時は思いました!(笑)

衣装は騎士団員の中では肌の露出が少なくて、萌え袖感たっぷりの服装だし、女の子らしい振る舞い、表情もあいまってかわいい印象なんですが、自分の血液を浴びた者をゾンビにするというとてつもなく厄介な能力の持ち主なんです。聖文字はZ! どおりで!

このジジですが、本編ではかなりいいキャラクターをしてるので、まだ見たことのない方は、ぜひご覧ください! マユリ様との煽り合いなんか最高でした。

お次は、ミニーことミニーニャ・マカロン! かなりおっとりした性格の持ち主ですが、実は筋肉女子!!! 素晴らしいですね!! アニメ本編では、ボクシングスタイルで戦う姿が描かれたことで、単なる盛り上げ役で収まるわけじゃないキャラということが分かったのもとても嬉しかったです!

衣装はかなり動きやすそうですね。かなり伸縮性もありそうな気がします。

胸元には大きいリボンが胸元に付いていて、半袖の裾がモコモコ系の服を着ているのにとんでもないパワー系。いかにもアイドル的なルックスで、口調も「〜なの」とかわいらしい彼女ですが、ゴリゴリと力強く戦うシーンは最高でした。大きなギャップが素晴らしい!

続いて、個人的に1番好きなバンビーズのメンバーがキャンディス・キャットニップです。

なんでこんなピッタリな名前を思い付けるのでしょう。天才です! 雷を使うキャラで、緑がイメージカラーのキャラクターって意外と珍しい気がします。

更木隊を一網打尽にしたあと、舌をペロっとしながら余裕たっぷりな表情とポーズが、服装と雷の能力にマッチし過ぎていて、ひと目で熱いキャラだとわかりました。最高です。

衣装はシャツを脇で縛って、ショートパンツ姿という、もうほぼ裸じゃん!!って感じの露出度です。それでいて、腕にはしっかりアームカバーを身にまとい、縁にグリーンを用いる。色彩センスが高過ぎます。

かなり真っ直ぐな性格を象徴してか、帽子は真っ直ぐ被って前髪だけ出すタイプですね。

そんな彼女ですが、努力して作った巻き髪を埃まみれにされた時はブチギレてましたね。真っ直ぐで、自分への努力に対して高いプライドを持っている精神性が好きです。「絶対に許さねぇ」というセリフは、完全に主人公のものでしたね。

ちなみに、個人的にフィギュアで出てほしいメンバー筆頭です。

最後は実質的なリーダーであるリルトット・ランパードをご紹介。

彼女は見た目こそ、とてもおとなしそうなボブヘアーの少女。一見すると本とか死ぬほど読んでたり、何を考えてるかわからなかったり……そんな雰囲気のタイプです。

が!!!!

実は毒舌家で、真芯を突いたひと言を放つ、個人的に一番リーダーに向いてると思われるタイプなのです! 残念ながら原作にあったバンビちゃんへの発言は、今回のアニメ版ではカットされてしまいましたが、代わりにいろいろな毒舌が聞けたのでよかったです。

衣装はとってもシンプル。一枚隊服を着て脚は超ロングブーツという組み合わせです。

ちなみに彼女の能力は“食いしんぼう”。なんでも食う能力です。そんなこともあってか、靴先端のデザインも口っぽくなっててかわいらしいです。これは実際に履けそうなデザインの靴ですね!

そんな彼女は、仲間に対しても辛辣な言葉を投げたりやツッコミを入れることが多いんですが、実は物すごく仲間のことが好きなんじゃないかと思うシーンがいくつもあるのです。そこは、ぜひ皆さん自身でご覧いただけたらと思います!

ちなみに今回の「BLEACH千年血戦篇-訣別譚-」では、自分の知らない情報がたくさん出てきたので、とても楽しかったのと同時に、まだまだ自分の知らない情報があるんじゃないかと改めて思わさせられました。いつになってもいいから、全てを知りたい! これはオタクのサガかもしれません。

そのほか、第8話(21話)は演出、音楽はもちろん、一護のセリフやタイトルカットインに至るまで全て最高にぶち上がりました。

というわけで、バンビーズの変身バンクというか完聖体になるシーンをはじめ、ファンサービスがたっぷりな内容だった「BLEACH千年血戦篇-訣別譚-」。まだ見たことがない方は、これを機にぜひ観ていただき、一緒に来年放送予定の「BLEACH-千年血戦篇-相剋譚-」に備えましょう!

(文/世界(EXILE/FANTASTICS)、撮影/金澤正平)

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