爽快感&中毒性バツグン! ローグライト要素が楽しいハイスピード・ロボットFPS新作「Roboquest」レビュー
アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。突然ですが皆さま、ロボットはお好きでしょうか? ゲームやアニメ好きでなくとも、なんとなくその言葉の響きだけでロマンを感じてしまうのがロボットですが、今回はそんなロボットが大活躍する「Roboquest」をご紹介します。
舞台は28世紀の未来。旧式の護衛ロボ「Guardian」となって人類に希望を取り戻せ!
「Roboquest」は、その名のとおり、ロボットが主役のゲームです。本作は一人称視点で展開される、いわゆるFPSスタイルの作品となっており、没入感とスピード感あふれるプレイを楽しむことができるアクションシューティングゲームです。また、ランダム性のある要素が複数あり、遊ぶたびに異なる展開が楽しめる「ローグライト」のシステムも含まれたタイトルとなっています。
本作の舞台は、28世紀という未来の世界。人類は荒廃した砂漠に散り散りになりながらも懸命に暮らしていました。そんな中、スカベンジャーの少女「MAX」が、偶然、砂の中に埋もれていた旧式の護衛用ロボ「Guardian」を偶然、発見します。「Guardianと力を合わせれば、人類に希望をもたらすことができるかもしれない」と思い立ったMAXは、Guardianを再起動し、謎めいた峡谷の探索を始めるのでした……というのが本作のストーリー。荒廃した未来が舞台という映画のような舞台設定と、物語を彩るコミック風の演出が、否が応でもプレイヤーの心をワクワクさせてくれます。
プレイヤーが操作するのは、旧式の護衛用ロボ「Guardian」。さまざまな武器を駆使しながら敵を撃破しつつ、ステージを先へ先へと進んでいくのが本作における基本的な目的となっています。この「Guardian」からの一人称視点でゲームは進み、ハイスピードで爽快な操作感も相まって、まさに自分自身がロボットになったような没入感でプレイできるのが特徴です。
ですが、ロボットと言っても本作の世界観やビジュアルはいわゆるSFチックなメカメカしいものではなく、コミック調・トゥーン調のグラフィックとなっており、性別や年齢の垣根なくどんなプレイヤーでも幅広くゲーム世界に入り込める作りになっている印象を受けました。
ハクスラ好きも大満足!バラエティ豊かな武器を駆使して敵を蹴散らせ!
「Guardian」の主な攻撃方法は、遠距離攻撃と近接攻撃の2種類。近接攻撃はその名のとおり、近くの敵を攻撃する手段で、バッシュで殴るか、ジャンプして相手の頭を踏みつけるかの2種類があります。この手のFPSタイトルで「踏みつけ攻撃」があるのはなかなか珍しいように感じます。新鮮な面白さがあるいっぽう、一人称視点なので、うまく踏みつけるのは慣れるまでなかなか難しいかもしれません。
本作のメインディッシュとなるのが、武器を用いた遠距離攻撃です。
武器は種類が非常に豊富で、ハンドガンやマシンガンといったFPSではおなじみのオーソドックスな武器を始め、二丁拳銃やグレネードランチャー、爆弾のような武器などなど、実にバラエティ豊かなラインアップが登場します。武器にはそれぞれダメージ量や連射速度、攻撃範囲といったステータスが設定されていて、さらに「銃弾が爆発する」「銃弾が敵を追尾する」といった特殊効果があるものも存在。いろいろな武器を使ってみたくなる面白さがあります。
これらバラエティ豊かな武器は、基本的にステージを進む道中で発見し、拾って装備することとなります。といっても、見つけた武器をすべて装備できるわけではなく、所持できるのは2つまで。武器にはレアリティも設定されているのでそれも参考にしつつ、どっちの武器を採用しようかな……と頭を悩ませるのも本作の楽しさのひとつ。この感覚は「ハクスラ」こと、ハック&スラッシュ系のゲームのプレイ感に近く、FPSが好きな人だけではなくハクスラ好きもドンピシャでハマると思います。
FPSの武器といえば弾薬の管理が重要というのは常識ですが、なんと本作には弾薬の残数といった概念がなく、弾は無限に使用することができます。武器ごとの装填数には制限があるので、リロードアクションはしなければなりませんが、とはいえ「弾数無限」というこの思い切った設定は、本作をノンストレスで爽快感バツグンの遊び心地にしている重要な要素だと感じました。
レベルや永続アップグレードなど、成長要素も盛りだくさんで遊びごたえアリ!
武器による攻撃とは別に、主人公はアビリティを使うことができます。たとえばアビリティ「バスティオン」なら、使用することで短時間、無敵状態になれるといった具合。非常に強力ですが、アビリティの使用にはバッテリーが必要で、使用している間、バッテリーがどんどん消費されていくため、計画的に発動することが重要です。とはいえ、バッテリーは時間経過で自動的に充電されていくので、回復さえすれば何度でも使用可能。銃弾の「弾数無限」設定と同じく、アビリティのバッテリー制もまた、本作の爽快なゲーム性を損なわせないうまい設定であると感じました。
また、本作には経験値やレベルといったRPG風の概念が存在します。
撃破した敵が落とす経験値を集めて、一定をためることでレベルがアップし、「パーク」と呼ばれる常在型の能力を獲得できる仕組みになっているのですが、このパークシステムもまた、本作の面白さにして〝沼〟要素。複数提示されるパークの中からひとつを選択する形式になっているため、武器の選択と同じく頭を悩ませること必至なのです。時間経過で自動的にグレネードを投げるようになるパークや、アビリティ「バスティオン」展開中に周囲の敵にダメージを与えられるようになるパークなど、効果は実にさまざまなので、じっくり考えて理想のビルドにしてみたり、はたまた自分が直感で「強そう!」と感じるものを選んでみたりと、自由に楽しんでみましょう。
ローグライトシステムが採用されている本作は、ダメージを受け続けてHPが尽きてしまうとそこでラン(ステージ)終了となり、手に入れた武器やパークはすべてなくなってしまいます。
そしてまた無の状態から再チャレンジを繰り返す……というのがローグライトゲームの基本スタイルなのですが、本作には、ランが終了しても失われない「レンチ」アイテムがあり、これを使って永続的なアップグレードを解放していくことができるのです。つまり端的にいえば、「遊べば遊ぶほど、やりこめばやりこむほど、確実に強くなっていく」というシステム。敵の攻撃が激しく、どちらかといえば難度が高めな本作にとって、この永続的アップグレード要素は攻略の要であると同時に、プレイヤーが遊び続けたくなるモチベーションとしても機能しています。
「難度高め」と言いましたが、本作には難易度設定機能が用意されており、ゲーム中に拠点からいつでも変更可能となっています。「イージー」に設定すれば敵が弱体化されるので、FPS初心者やアクションゲームの腕に自信がないプレイヤーでも無理なく楽しみながらプレイが可能となるのはうれしいポイント。さらに、本作はマルチプレイにも対応しているので、フレンドと一緒にわいわい攻略を目指すのもオススメです。
「Roboquest」は、FPS×ローグライト×ハクスラでどっぷりハマれること間違いなし!
というわけで、「Roboquest」をご紹介しました。
スピーディーで爽快感バツグンのFPS要素と、遊ぶたびに展開が異なるローグライト要素、そして武器選びが悩ましいハクスラ要素が見事に融合し、どっぷりハマれる「Roboquest」。秋の夜長のお供にオススメのタイトルです。興味を持たれた方はぜひチェックしてみてくださいね。
- タイトル情報
- 「Roboquest」(RyseUp Studios)
- ジャンル:アクション
- 2023年11月7日発売
- 価格:3,340円(2023年11月11日時点)
- コピーライト:(C) 2023 RyseUp Studios
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