【プラモレビュー】「AMAKUNITECH ジェネシックガオガイガー」テストショット版レビュー!究極のガオガイガーキットに声優・泰勇気が挑戦!

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」第86回スタート!

■泰勇気の週末プラモ 第86回 AMAKUNITECH ジェネシックガオガイガー

千値練が設計を手がけ、AMAKUNIより発売された完成品フィギュア「AMAKUNI機神ジェネシックガオガイガー」が、フィギュアブランドAMAKUNIが贈るプラキットシリーズ「AMAKUNITECH」シリーズ第1弾として、プラキット商品化しました!

ベースとなった「AMAKUNI機神」版の魅力はそのままに、プラキット化に向けて各部を再設計された本商品。2023年10月開催の「全日本模型ホビーショー」でAMAKUNIの担当者さんにお話をうかがったところ

「付属シールはないに越したことないですよね? 分けられるところはパーツ分割で色分けします。できないところは塗装済みパーツにします!」

と、とってもユーザー思いな力強いコメントをいただきました。そして今回、キットの先行レビューをやらせていただける運びとなりました。

なお商品の発売予定は2024年5月。およそ半年後発売ということで、今回ご紹介するキットと別売の「AMAKUNITECHジェネシックガオガイガー専用デカール(水転写式)」はそれぞれ試作品となります。実際の製品とは仕様が異なる場合がございますので、その点はご了承ください。

それではさっそくレビューを開始しましょう!

ランナーを見ていて特に気になったのは、両膝の「ドリル」パーツ。この形状でなんとそれぞれ1パーツで再現! ドリルパーツの合わせ目が出ないというのは、全てのモデラーさんにとっては朗報! よくぞやってくださいました!

そして「Gランナー」のランナータグだけGストーンみたいになっています。ニクいな~!

こちらは塗装済みパーツ。ガジェットフェザーの模様をはじめライオンのタテガミや牙、フェイスなど塗装が面倒な部分は、ほとんど塗装済みになっています。

こちらは頭部。アンテナなど尖っている部分は本当にシャープに仕上がっています。配色は塗装済みパーツのおかげで、ここまで細かく再現されています。

こちらも塗装済みパーツの組み合わせで完成する胸部のライオンヘッド。色分けは完璧なうえに、タテガミの収納・可動ギミックも「AMAKUNI機神」版から継承されています。

こちらはガジェットガオー部分。これだけでも相当なボリューム感があります。

といったところで、いよいよジェネシックガオガイガー本体を、デカール貼り付け&つや消しコート状態でご覧いただきましょう。

それは…最強の破壊神。

それは…勇気の究極なる姿。

我々が辿り付いた、大いなる遺産。

その名は、勇者王…ジェネシック…

ガオガイガー!

いかがでしょうか。劇中のアングルをここまで再現できてしまう造形バランス。もったいぶってしまいましたが、今度こそ全貌をご覧ください!

ドオーーーン!!

いかがですかこの迫力! そしてデカールによって再現された緻密さ! もちろんデカールを貼らずとも「破壊神」らしさがものすごく出ているのですが、デカールを貼ることで「神秘」と「メカらしさ」という本来は正反対とも思える要素を両立させることができます。

ガジェットガオーの機首にあたる尻尾もご覧の通り。一節ずつボールジョイント接続となっており、ある程度グニグニと動かすことが可能です。

ガオガイガーらしい攻撃的な顔の造形となっています。額のGストーン、目の部分は塗装済みパーツとなっており、色分けは完璧。

胸部のギャレオンの目や牙、頬のダクト、タテガミが塗装済み。牙もなかなかの鋭さです。

腰部センターブロックの赤いパーツは、メタリックレッドの塗装済みパーツ。太もものスラスター部分のみ0.1mmピグマで黒く塗り潰しました。

そのほか各部のディテールがくっきりしているので、スミイレの効果が高いと思います。

両脚。膝のドリルはちゃんと左右で形状が異なります。

ジェネシックガオガイガーには人間でいう「足首」と呼べる部位がなく、脛部分からいきなり鳥のような爪が飛び出しています。爪が接続されている部分は、それぞれ上下にスライド可動。接地性が高くなっています。

脚部の爪も可動。爪をロールさせたり、爪で何かを掴むような動きもできます。

足裏には、スラスターのようなディテールなどが再現されています。

両肩。もちろん左右の形状の違いは再現。

前腕、左右の形状の違いが再現されているのは、もはやガオガイガーの立体物としては当然ですね。それぞれの腕のギミックについてはのちほど。

背部のガジェットフェザーは本体を隠してしまうほどの大きさ。そして数多のパーツが複雑に重なり合っているように見えます。展開状態についてものちほど。

背部のセンター部分。デカールを貼ると、これまでのガオガイガーとは少し違った印象になります。あなたはどちらがお好みですか?

尻尾の先端部分はクリアパーツを含めたパーツ分割で配色を再現。劇中ではこの尻尾の部分が各種武器などへと変形するため、武器使用時には尻尾が取り外されますが、今回は試作品ということでパーツを破損させないように尻尾は常に取り付けたままでご紹介をさせていただきます。

手首と武器、プロテククトシェード用腕部パーツです。「AMAKUNI機神」ではオプションパーツセットに付属していたウィルナイフ、ボルティングドライバー、ジェネシックボルト、ブロウクンボルト、プロテクトボルトが今回は標準装備となります。

意外に動く! 可動範囲をチェック

弁髪はクリアオレンジでのパーツ成形。3つのブロックに分かれており、それぞれボールジョイントで表情を付けることができます。

頭部はボールジョイント接続。首の下の台座部分も前後に傾けられます。

胸部と腹部で前後屈伸が可能。

ここで捻りを加えることも可能です。

胸部を横へ傾けることもできます。見た目以上に感動範囲は広いです。

肩アーマーは腕部と独立して可動。腕部は胴体との接続軸部分での回転となります。水平方向への持ち上げは、90°くらいまで可能。

肩の付け根は引き出すことが可能で、必殺技「ヘル・アンド・ヘブン」などのアクションポーズを取らせる時に非常に役に立ちます。

肩アーマー前部装甲は跳ね上げることが可能。肘は二重関節で、太い腕ですが意外と深く曲げられます。

手首はボールジョイント接続。また手首側のボールジョイント受けパーツ部分で手首をスナップさせることが可能です。これでプロテクトシェードのポーズも安心ですね。

股関節、脚部の付け根部分は前後にスイングします。

膝裏の装甲や脹脛のキャタピラ部分は引き込み可能となっており、膝を曲げる時の妨げにならないようになっています。

押し込んだキャタピラは、下の方を押し込むことで元の位置に戻ります。

膝を曲げた後、ドリル部分も上に向けられるようになります。このアクションの際、膝下の装甲が連動して動きます。

股関節の付け根位置を前方に移動させて、膝を曲げた状態。ゴツイ脚部の割には深く曲げられます。

また太ももの上の部分でロール回転も可能。アクションフィギュアとしても、かなり優秀な可動範囲を誇ります。

ウイングにも可動部が設けられており、左右のブロックが後ろにスイング可能。

バックパックとガジェットガオーは、アームで接続されている構造となっています。ポージングによって、うまく使いましょう。

ガジェットフェザー展開!

それでは続けてガジェットフェザー展開状態を再現してみます。

「ガジェットフェザー!」

ウイング両サイドの大きなパーツを外側に展開。

ウイング部分を画像右側のように分解し、画像左側のように組みなおします。

「AMAKUNI機神」では各パーツが連動して展開するギミックが搭載されていましたが、プラキットでそれをそれ再現するとなるとあまりにも複雑な構造になりすぎるため、今回はパーツ組み変え方式に。その分余分なパーツも減って、見栄えも良くなっています。

組み換えて展開状態を再現した後ろ姿。ウイングの「目」のようなディテールが印象的です。その目の上の部分に展開されているウイングのパーツは、ここまで上に持ち上げることが可能。このギミックはAMAKUNIならではの独自ギミックですが、雰囲気としては勢いがあっていいと思います。

ガジェットフェザーを展開することに、よってさらに神々しい姿になりました。こうなると浮遊状態での展示にも挑戦したいところです。

腰部後ろ側のパーツの一部を外すと太さの違う二種類の穴が出現。今回はここの下段にあるジョイント穴に、市販のディスプレイ台座を接続してポージングに挑戦しています。

表情豊かな手元のアクション!

次はブロウクンマグナム。腕部への接続部は軸接続。断面にもちゃんとディテールが入っています。

「ブロウクンマグナム!!」

市販の台座などを使用すれば、ブロウクンマグナムを放ったシーンなども再現可能。

左右の手首には平手パーツも付属。

「プロテクトシェーーード!」

こちらは左前腕の赤い部分パーツを、プロテクトシェード展開状態のものと交換した状態。手首も専用のパーツと交換して再現します。

別アングルから。ポイントを押さえた可動部のおかげで、迫力のあるポージングが可能となっています。

細部までこだわった可動&アクションポイント

「ジェネシックボルト!!」

ギャレオンの口は開閉可能。

上あごの中の造形は、本物の猫の口腔内を思わせるメカディテールが入っています。

プロテクトボルトの射出口も可動展開。

もちろんブロウクンボルト側も可動展開。

そしてそれぞれ、ボルト射出直前状態が再現可能。

「ボルティングドライバー!」

ボルティングドライバーは左手首のボールジョイントへ接続。黒い成型色に赤の塗装は大変なので、塗装済みパーツとなっているのはありがたいです。

先端には各ボルトを接続可能。

「はぁぁぁぁぁ!!!!」

ガジェットフェザーを展開し、ボルティングドライバーで突進する迫力の構図を再現。

「ウィル!ナイフ!!」

右手首を取り外したところへウィルナイフを接続。

刀身部分のクリアパーツにもディテールが施されていて、美しい外見です。

別アングルから。

「ストレイトドリル!」

「スパイラルドリル!」

そして、必殺の!

「ガジェットツール!!」

ガジェットツール装備状態の黒い手首も付属!

「ヘル・アンド・ヘブン!!」

「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…」

そしてヘル・アンド・ヘブン手首も付属!!

「ふんっ!!」

「ウィーータアッ!!」

いかがでしたでしょうか。デカールは貼り付けていますが、アクション性には変わりありませんので、素組みでもここまでのアクションポーズが楽しめるという参考になればと思います。

最後に2つだけ比較を。

同じくコトブキヤより発売中の「グレートエクスカイザー」(塗装済み)とのツーショット。キットのシリーズが違うため雰囲気もだいぶ異なりますが、こうして最初の勇者と一緒に並べられるというのは嬉しいです。

こちらは元となった「AMAKUNI機神ジェネシックガオガイガー」とのツーショット。

キットの方は、サイズを縮小したと聞いていましたが、言うほど小さくなってないじゃないですか!! こりゃあお買い得なんじゃないですか!?

発売までまだ半年ありますが、全国ホビーショップ、ネットショップにて予約を受け付け中となっております。(在庫次第で予約が締め切られている店舗もあります)

さらに、ホビージャパンオンラインショップとコトブキヤオンラインショップではそれぞれオリジナルの購入特典も用意されているようです!

今回の記事がみなさんの購入の検討材料としてお役に立てれば幸いです。

これが! 勝利の鍵だ!

泰勇気

泰勇気

「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。

【商品情報】

AMAKUNITECH ジェネシックガオガイガー

・発売日:2024年5月発売予定(全国ホビー専門店、通販ショップ他)

・発売元:ホビージャパン

・販売元:コトブキヤ

・価格:14,850円(税込)

・素材:PS・ABS

・仕様:プラキット NONスケール 頭頂高約18㎝

・対象年齢:15歳以上

<原型製作>

製造:千値練

造型/設計:T-REX

プロダクトデザイン:宮内利尚

造形プロデュース:AMAKUNI

AMAKUNITECH ジェネシックガオガイガー 専用デカール

・発売日:2024年5月発送発売予定(全国ホビー専門店、通販ショップ他)

・発売元:ホビージャパン

・価格:1,210円(税込)

・仕様:水転写デカール

©サンライズ

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