【2023年おすすめプラモデル10選】年間100体プラモを組んだ声優・泰勇気が選ぶ、今年のおススメキット特集

声優業界きってのプラモ通として知られる声優・泰勇気さん。アキバ総研でも、人気連載「週末プラモ」で数多くのプラキットをレビューしている泰さんが、2022年11月から2023年11月の1年間に発売され、そして実際に組み立てたプラモの中から、おススメキットをピックアップ!

プラモを1年に100体作り上げることを目標に、2023年を駆け抜けた泰勇気さん。誰よりも多くのプラモに接してきた泰さんが、さまざまな角度からおススメプラモを選出してくれました。

選考対象は、2022年11月から2023年11月までの1年間に発売されたプラモデル。制作過程を収録した動画もあわせて、この年末年始に作っておきたいプラモデルを選びましょう!

目次
1/100MGEX ストライクフリーダムガンダム
30MS アイドルマスターシャイニーカラーズ 櫻木真乃
SMP スーパーロボット大戦OG R-1&R-GUN
映画「トランスフォーマー/バンブルビー」 『オプティマス プライム』
1/100エストエイル【初回特別価格版】
ガリアン
天使型アーンヴァル
MODEROID ザブングル
MODEROIDソルΣグラヴィオン
オモロイド ブラック・ビートル

1/100MGEX ストライクフリーダムガンダム

撮影/泰勇気

  • ・メーカー:バンダイスピリッツ
  • ・発売日:2022年11月19日
  • ・メーカー希望小売価格:15,400円(税込)

今年、再販品を見つけて購入。その勢いで、1週間かけて全塗装して完成させました。

MGEXというハイエンドなブランドだけあっていいお値段ですが、だからこそ何度も買うことのできないキットなので、素組みではなくこの一体を納得のいく完成品にしないともったいない!と思いつつ製作しました。

メッキや新素材のシールなど面白い試みも多々ありますが、一番の驚きはデザインのアレンジ。ストライクフリーダムガンダムは過去にも、同じ1/100スケールでのキット化は何度かありましたが、今回のMGEXは最も強いアレンジが加えられた姿となっています。

アレンジの好き嫌いは人それぞれにあるかと思いますが、単純にこのキットを見たときに「カッコイイ」と思ったなら、迷わずお勧めです。

塗装したパーツを組み立てる配信を行いましたので、よろしければそちらもご覧ください。

30MS アイドルマスターシャイニーカラーズ 櫻木真乃

撮影/泰勇気

  • ・メーカー:バンダイスピリッツ
  • ・発売日:2023年10月21日
  • ・メーカー希望小売価格:4,180円(税込)

「アイドルマスターシャイニーカラーズ(以下、シャニマス)」の登場アイドルが、30MSとのコラボでプラキット化しました。

自分は、美少女プラモに触れる機会はそれほど多くはなかったのですが、「シャニマス」シリーズ最新作「ソングフォープリズム」のPVナレーションを担当したことで思い入れがあったことから、購入しちゃいました。

少し前のバンダイスピリッツ製美少女プラモは、まだ表情が硬い印象でしたが、ここのところ一気に進化したことをこのキットで実感。

衣装の再現のために素材にこだわっていたり、装飾が細かく造形されたり、スタイルもよかったりと、本当にかわいいと思える仕上がり。

既存の「30MM」シリーズやガンプラの武器などを持たせられるのも面白いです。

早くほかのアイドル達も発売しないかな、と待ちわびるほどになっていましました。

SMP スーパーロボット大戦OG R-1&R-GUN

撮影/泰勇気

  • ・メーカー:バンダイ
  • ・発売日:2023年1月23日
  • ・メーカー希望小売価格:4,950円(税込)

実際に推したいキットは、「SMP スーパーロボット大戦(以下スパロボ)OG R-1&R-GUN」に、プレミアムバンダイ限定商品の「SMP スーパーロボット大戦OG R-2パワード&R-3パワード」「SMP スーパーロボット大戦OG SRX 天下無敵のオプションパーツセット」(どちらも予約受付終了)を組み合わせて完成する全長約360mmのロボット「SRX」でございます。
ノンスケールとはいえ、劇中の設定身長が51.2mなので、およそ1/144くらいのスケールでしょうか。このサイズでのSRXのプラキットが実現すること自体、クレイジーなアイテムと言えます。

撮影/泰勇気

「R-1&R-GUN」は連載「週末プラモ」でもレビューさせていただきました。

SRX合体状態も驚きのクオリティなのですが、各メカ分離形態のスタイリングも高水準。できれば僕はもう1セット揃えて分離・合体の両形態で飾っておきたいくらいです。

SRXの組立配信は延べ11時間かかりましたが、配信中には「スパロボOG」の原作者様まで登場。面白いお話も聞くことができた、思い出のキットとなりました。

なお「SMP スーパーロボット大戦OG R-2パワード&R-3パワード」付属のZ・O・ソードという武器も大迫力で、その全長はSRX本体をも軽く凌駕する約450mmというサイズ。「SMP スーパーロボット大戦OG SRX 天下無敵のオプションパーツセット」を購入せずとも、驚異のビッグスケールを堪能することができます。

また「オプションセット」には、人間が装着することのできる「SRXなりきりメガネ」も付属しており、こちらも見逃せません。

後継機「バンプレイオス」のSMP化も発表されましたし、その予約開始に合わせて再販されたりしないかな~?

映画「トランスフォーマー/バンブルビー」 『オプティマス プライム』

撮影/泰勇気

  • ・メーカー:童友社
  • ・発売日:2023年2月2日
  • ・メーカー希望小売価格:46,200円(税込)

今年のプラモデルの中で断トツの組み応えだったのは、童友社より発売されたオプティマスプライムでした。パーツ数もさることながら部品の組み合わせ方がトリッキーな個所もあり、組み立てが難しいと感じることもありましたが、この密度の完成状態を見るとそんな苦労も些細なこと。

とはいえ、プラモに慣れている人でもしっかり説明書を見て、初心に帰るつもりで臨まないと途中で組み忘れたり組み違えたりするので、そこはご注意を。

1/100 エストエイル【初回特別価格版】

撮影/泰勇気

  • ・メーカー:WAVE
  • ・発売日:2023年2月
  • ・メーカー希望小売価格:6,600円(税込)

橘猫工業が製造し、WAVEが日本国内の流通を担当しているオリジナルロボットシリーズの第1弾。輸入製品、そして全長約250mmという大きさから高額になるのかなと思いきや、「初回特別価格」6,600円(税込)で販売。本体のほかに大型飛行ユニット、ソード、シールド、ライフル、バズーカ、専用台座、水転写式デカール、頭部のLED発光ギミックまで搭載していてこの価格は割安感さえ覚えました。

箱の大きさに怖気づいてしまいそうなところですが、パーツ1つひとつは大きめで組みやすく装備も充実。大きさからくる完成後の満足感も高いです。

現在はバリエーション機の企画も進行中とのこと。そちらも非常に楽しみです。

塗装したパーツの組立配信

1/72 ガリアン

撮影/泰勇気

  • ・メーカー:WAVE
  • ・発売日:2023年7月下旬
  • ・メーカー希望小売価格:6,380円(税込)

こちらもレビュー記事を書かせていただいたキットのひとつ。韓国の模型メーカー・アカデミーとWAVEが共同開発をしたキットです。

2017年にバンダイキャンディ事業からスーパーミニプラでのキット化以降、なかなか新たなキット化に恵まれませんでしたが、満を持して変形・可動・スタイル・色分けを高次元でまとめ上げたキットとして登場。組み立てながら「あ、重装改の発売あるな」と感じる部分もあったりして、組み立てている最中もその後も楽しいキットでした。

ひとつだけ気になる点があるとすれば、手首の付け根のポリパーツ。武器を持たせた時の保持力は、一応はあるものの、ポーズを取らせようといじっている時に少々脱落しやすかったように思いました。が、それを差し引いてもかなり満足度の高いキットだと思います!

天使型アーンヴァル

撮影/泰勇気

  • ・メーカー:コトブキヤ
  • ・発売日:2023年11月
  • ・メーカー希望小売価格:9,900円(税込)

キット化発表から長いことお待ちしておりました!

2006年「武装神姫」第1弾として発売された元祖「アーンヴァル」ですが、欲しいなと思った頃にはすで市場になく、すっかり諦めていたところにキット化が発表されたので、心からお待ちしておりました。美少女プラキットの先駆者的存在のコトブキヤから発売とあれば、信用できるに決まっています。かわいさや色分けはバッチリなうえに、大型ライフルには無改造で小型LEDの「ミライト」を取り付けて、手軽に発光ギミックを楽しむことができることもできてしまいます!

現在はアーンヴァルのリペイントカラーバージョンや、ストラーフ(こちらもリペイントバージョンあり)も発売中です。

アーンヴァルの組立配信
 

MODEROID ザブングル

撮影/泰勇気

  • ・メーカー:グッドスマイルカンパニー
  • ・発売日:2023年10月
  • ・メーカー希望小売価格:7,500円(税込)

分離・合体・変形をこなしつつもスタイルがよく、しかも組立難度は堅実という「ザブングル」キットの中でも傑作と言っていいと思います。しかもMODEROIDということで、色分けはバッチリなので素組みでも十分に楽しめてしまいます。サイズ感も、手に取っていじるのにちょうどいい大きさ。いろいろな意味で無茶をやらかすメカスマですが、さすがにこのザブングルに合わせた可変アイアン・ギアーは発売しない、ですよね? まあ、スケールが合っていなくても可変アイアン・ギアーのキットは欲しいんですけれども……。

MODEROIDソルΣグラヴィオン

撮影/泰勇気

  • ・メーカー:グッドスマイルカンパニー
  • ・発売日:2023年1月
  • ・メーカー希望小売価格:7,500円(税込)

実際におススメするのはMODEROID「ゴッドグラヴィオン」「ソルΣグラヴィオン」「ゴッドΣグラヴィオン」をそろえて、合体させて完成するグラヴィオン最凶形態「アルティメットグラヴィオン」です。

撮影/泰勇気

合体・分離遊びをするのも楽しいのですが、自分はあえてアルティメットグラヴィオン形態固定で全塗装を敢行。塗装の手順に工夫が必要で、非常に頭を使う作業の連続でした。そのため、とても時間がかかりましたが、その甲斐もあって全塗装した完成状態には非常に満足しています。

アルティメットグラヴィオンの全塗装は万人にはお勧めしません! シンプルに大変! ですが、やる価値はありますよ!

・アルティメットグラヴィオンのショート動画

・ゴッドΣグラヴィオンの組み立て

・ソルΣグラヴィオンの組み立て 

・ゴッドグラヴィオンの組み立て前編 


・ゴッドグラヴィオンの組み立て後編 


オモロイド ブラック・ビートル

  • ・メーカー:LEAPRO
  • ・発売日:2023年4月
  • ・メーカー希望小売価格:3,300円(税込)

1980年代に人気を博したプラキットシリーズ「大河原邦男おもしろメカワールド『オモロイド』」が新生したのが2022年のこと。2023年は、いよいよバリエーション機の発売がスタートしました! 第1弾のピ・ボットとダース・ボスはレビュー記事を書かせていただきましたし、社長さんへの取材も行いましたね。

当時、ブラック・ビートルはイラストのみ存在していましたが、商品化は今回が初めて。さらに同時発売の「ダーク・ザーム」は、大河原邦男先生による新規デザイン描きおろし!

今、自分はブラック・ビートルをベースにスラスターを増設した「宇宙用」の機体を製作してみました。このように、バリエーション機にはオリジナル設定を生み出す余地があります。次はもっと思い切った改造に挑戦してみたいと思います。

撮影/泰勇気

パーツ数が少なく、どんなにオリジナル設定を盛り込んでも許される素材だと思いますので、リアル系のロボットプラモ製作を休憩するつもりで手を出してみると、意外と刺激的です。

そしてどうやら第3弾は、再び完全新規金型の企画が進行している様子です。まだ「オモロイド」が新生したことを知らない人も多いと思われますので、今のうちにひと足先におもしろ作品をたくさん作って、オモロイドのトップモデラーになりませんか!!

泰勇気

泰勇気

「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。

おすすめ記事