【ガンプラレビュー】シンプルだけに作り込みがいがある!「HG 1/144 ジム (ショルダー・キャノン装備/ミサイルポッド装備)」を好みのスタイルで作ってみよう!

今回ご紹介するのはバンダイスピリッツ「HG 1/144 ジム (ショルダー・キャノン装備/ミサイルポッド装備)」です!

【YU-GOのキャラクターモデリングLABO】第11回HG 1/144 ジム (ショルダー・キャノン装備/ミサイルポッド装備)


「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」は劇場公開からだいぶ時間が経ち、Blu-ray&DVD&4K UHD BDも発売されているということで、ご覧になられている方も多いと思います。作品についての感想は人それぞれかと思いますが、個人的には「今の時代に観ることができる『ファーストガンダム』」の最大公約数的な作品に仕上がっていたと思います。
モビルスーツ駆動時の懐かしいSEもそうですが、服部隆之氏によって渡辺岳夫氏&松山祐士氏のオリジナルスコアからアレンジされた名BGMの数々に胸が躍ったファンの方も多いのではないでしょうか。この作品を観て「僕はファーストガンダムが大好きだったんだなぁ」と、改めて再確認できたような気がします。

そんな本作冒頭でドアンザクに襲われるジムは、「ヤラレメカ」の本領を遺憾なく発揮し、「たしかにジムってこんなMS!!」と再確認させてくれました。劇中ではそんな感じの活躍でしたが、「それでもそんなジムが大好き!!」な、ガンダムファンの皆さまにとって待望のキットレビュー始めていきたいと思います!!



それでは、いつも通りボックスアートから見ていきましょう。

3体のジムが異なる兵装で描かれており、早くも期待感が高まります。

キット内容はこのような感じです。安定の薄緑がかったホワイトがメインになっており、「これからジムをつくるぞ!!」というテンションにさせてくれます。

フェイスパーツ。内側まで細かいモールドが彫刻されていますね。

ソールパーツも細部までモールドが入っています。パーツの肉抜きもなさそうです。

リングパーツも別パーツ。ここはカラーリングでアレンジしてみたくなります。

「武器セット!?」と言いたくなるほど充実したウェポン一式。いろいろとプレイバリューが拡がりそうですね。

ハンドパーツも充実しています。

というわけで、さっそ組んでみました!!

劇中イメージ通りのジムです!!

ふくらはぎのスラスターも開閉可能!!

フル装備状態。

素立ちでもビシッとキマります。

可動範囲は広く、このようなアクションポーズも可能。ランドセルにマウントできる装備は、ショルダー・キャノンとミサイルポッドの2種類です。


俯瞰アップ。

このショットもカッコいいですね。

こちらはいろいろと遊べそうなウェポン一式。

お手軽加工、ワンポイント講座


さて、今回はオーソドックスに手を入れていくということで、フェイスパーツから始めていきましょう。

内部のメカはまず、GSIクレオスの「XGM100 ガンダムマーカーEX ガンダムメッキシルバー」を塗っておき、「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ流しをしておきます。

表面に彫刻されているディテールは、WAVEの「HT556 HGマイクロチゼル」やファンテックの「スジ膨りカーバイト」を使用して、なぞるように彫っておくとスミがきれいに入ります。
ひたすら地味な作業ですが、意外と効果的なのでオススメです。

アルゴファイルジャパンの「ダイヤフィニッシュPRO」は、整形後に消えてしまったスジ彫りを復活させるのにかなり有効です。細かい箇所のヤスリがけもやりやすく、番手も#200、#400、#600とあるので各種揃えておくといいでしょう。

完成!!ショルダー・キャノンとミサイルポッドを組み合わせてみました。かなり強そうな見た目になりましたね。

今回は極力オーソドックスに仕上げてみましたが、いかがでしょうか?

今回は成型色を生かした塗装表現をしてみたかったので、基本色にミディアムブルーを加えた濃いめの色を全体的に吹いて乾燥させてから、ゴッドハンドの「神ヤス#1000」でヤスリがけし、塗料を落として仕上げています。

バックスタイルも良い感じです。関節部のリングはアクセントとしてクレオスの「Mr.カラー GX1 クールホワイト」を塗装し、グロス仕上げにしています。

バストアップ。スジ彫りを深くしているので、表面ディテールもクッキリ仕上がります。

完成後はアクションポーズも映えますね。

俯瞰はお気に入りショットです。

正面からのショット。内部メカに塗装を施しておくと、目力がアップしますね。

やはりジムといえばこのスタイル。シンプルだけどカッコいいです。

いかがだったでしょうか? 今回はオーソドックス&お手軽ながら、立体として見栄えがする作例にしてみました。
基本的には塗装前のパーツ整形にゆっくり時間をかけていけば、ていねいな感じの仕上がりになると思います。ヤスリがけなどなど地道な作業の連続ですが、根気よく楽しんでいただければいいなと思います。

それでは、次回の作例でまたお逢いしましょう!!

BGM: "Ubugoe" 森口博子

【製品情報】

■HG 1/144 ジム (ショルダー・キャノン装備/ミサイルポッド装備)

・発売中

・価格:2,530円(税込)

・メーカー:バンダイスピリッツ

YU-GO

YU-GO

原型師、造形師、プロモデラーと多彩な顔を持つマルチクリエイター。キャラクターが持っているイメージや世界観を大切にして立体へとフィードバックさせる事を信条としている。アキバ総研ではガンプラやキャラクターホビーの作例記事をメインに執筆。

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