年間ベストアニソンは「アリル」か「カノカリ」か「フェ~レンザイ」か!? 「アキバ総研アニソン大賞2023」結果発表

2023年のアニソンを総括する「アキバ総研アニソン大賞2023」が2023年12月21日から2024年1月4日にかけて開催。アキバ総研ユーザーが選んだ2023年のベストアニソンが決定した。

本企画は、2023年に放映・配信されたアニメの中から、もっとも支持を集めたアニソンを決めてしまおうというもの。今回エントリーしたのは、2023年冬・春・夏・秋のアニソン主題歌投票において、それぞれ上位10位にランクインした合計41曲。まさにベスト・オブ・ベストを決める本投票で、頂点を極めたのは果たしてどの曲だろうか……?

TOP10はこちらだ。

1位 PathTLive「mirAI wave!」(絆のアリル)…5275票
2023年春アニメ1位【OP】

2位 halca「恋愛ミリフィルム」(彼女、お借りします(第3期))…3911票

2023年夏アニメ4位【OP】

3位 7 MEN 侍「さよならまたねもうちょっと」(フェ~レンザイ -神さまの日常-)…3389票
2023年夏アニメ1位【ED】


4位 fhána「Runaway World」(逃走中 グレートミッション)…1236票
2023年春アニメ6位【OP】


5位 #kzn「じゃんけんほい!」(絆のアリル セカンドシーズン)…1203票
2023年秋アニメ1位【ED】


6位 HiHi Jets「純情ウォーアイニー」(フェ~レンザイ -神さまの日常-)…954票
2023年夏アニメ2位【OP】


7位 汤幻月「今天开始做明星」(Re:STARS)…663票
2023年春アニメ6位【OP】


8位 JUNNA「Dear」(魔法使いの嫁 SEASON2(第1クール))…635票
2023年春アニメ4位【OP】


9位 鈴木みのり「ミュージカル」(シュガーアップル・フェアリーテイル)…623票
2023年冬アニメ4位【OP】


10位 #kzn「寄花-Yosuga-」(絆のアリル)…622票
2023年春アニメ4位【ED】

2023年、アキバ総研ユーザーが選んだベストアニソンは、「絆のアリル」第1シーズンOPテーマ「mirAI wave!」だった。
伝説的Vチューバー・キズナアイに憧れて、バーチャルアーティストを目指す女の子たちの奮闘を描く、「絆のアリル」。その幕開けを告げる元気いっぱいな1曲ということで、多くの人たちからの指示を集めたようだ。春クールの第1シーズンだけでなく、秋クールに放送された第2シーズン。また継続的に展開している動画配信と、常にユーザーのそばでキャラクターたちが活躍し続けたのもよかったのだろう。
2位から1000票以上もの差をつけての結果はお見事である。


「絆のアリル」曲は、このほか5位に第2シーズンED「じゃんけんほい!」、10位に第1シーズンED「寄花-Yosuga-」がランクインしている。こちらはキズナアイさんの音声データを使った楽曲で、作品の世界観に寄り添っているアニメソングと言える。「じゃんけんほい!」は親しみやすいポップチューン、「寄花-Yosuga-」はハードなデジタルロックチューンと対極的な楽曲だが、自在に歌い上げるキズナアイさんさすが!


2位はhalcaさんによる「彼女、お借りします(第3期)」OP「恋愛ミリフィルム」。the peggiesの北澤ゆうほさんが作詞・作曲、halcaさんがボーカルという「カノカリ」の主題歌を歌い続けているアーティストがタッグを組んだ、直球のラブソングだ。the peggiesを彷彿とさせるストレートなバンドサウンドに、halcaさんの真っすぐな歌声がぴったりマッチ。まさしく、まっすぐすぎてうまく思いが伝わらないアニメ本編の人間模様を思わせる仕上がりとなっている。投票開始当初は下位にあったが、投票後半にグイグイと急上昇! 見事2位をゲットした。


3位は「フェ~レンザイ -神さまの日常-」ED「さよならまたねもうちょっと」。歌うのはジュニア(旧:ジャニーズJr.)の選抜メンバーによるグループ・7 MEN 侍だ。都会的なイメージのオシャレなミディアムチューンで、どこか哀愁漂うメロディが胸にグッと迫る1曲となっている。この曲は、最後までトップ争いを演じ続けた人気曲でもある。


同じくジュニア内グループであるHiHi Jetsも、「フェ~レンザイ -神さまの日常-」OP「純情ウォーアイニー」で6位にランクインしている。こちらはエキゾチックな雰囲気を感じさせるポップスとなっており、これまた癖にある1曲。
実は、この2曲についてはまだCD音源化、音楽配信がされていないのである。いつの日かフルサイズで楽曲を聴ける日が来ることを願ってやまない。

これら上位3曲は、実に3000票以上というハイレベルな戦いを繰り広げた楽曲である。結果的に順位が出ているものの、いずれも2023年を代表するアニメソングと言っても過言ではないだろう。

さて、4位以下もチェックしてみよう。


4位はfhánaによる「逃走中 グレートミッション」OP「Runaway World」。メンバーが脱退し、所属レーベルもLantisから日本コロムビアへと移籍と、さまざまな変化を経てリリースされたこの曲は、誰もが「本当に!?」と衝撃を受けたアニメ「逃走中」のOPテーマである。その主題歌は、意外にも熱くてストレートなアニメソングだった! 特にサビからの疾走感と、そこはかとない緊張感あふれる展開は特筆ものである。


7位は「Re:STARS」より汤幻月さんが歌う「今天开始做明星」。歌詞こそ中国語だが、日本語で歌えば新しいアニメの主題歌と言われても違和感がない、ザ・アニソンといった仕上がりで、中国産アニメの成長ぶりを痛感させる1曲である。あえて言うなら、10年くらい前の美少女アニメとかPCゲーム原作ものアニメの主題歌っぽい感じだ。今後の中国アニメシーンにも注目、といったところだろうか。


8位は「魔法使いの嫁 SEASON2(第1クール)」OP「Dear」。歌うのはJUNNNAさん。
エキゾチックなムード漂う序盤から、徐々にボルテージを上げていき、サビではJUNNAさんらしいエモーショナルな歌声を聞かせるドラマチックな1曲となっている。


9位は鈴木みのりさんによる「シュガーアップル・フェアリーテイル」OP「ミュージカル」。3拍子のリズムやストリングスやホーンをふんだんに使ったトラックは非常に上品で、そこに乗る鈴木さんの歌声はまさにミュージカルのよう。声優が歌を歌う意義というものを改めて考えさせてくれる、非常に聞きごたえのある1曲だ。


JUNNNAさん、鈴木さんらを世に知らしめた「マクロスΔ」発のグループ「ワルキューレ」は、ちょうど2023年で活動停止を迎えたわけだが、そんなターニングポイントとなった1年にリリースされるにふさわしい、重要な曲をそれぞれリリースしたのではないだろうか。

11位以下の結果については、リンク先からご確認を!

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