【2024】高貴な世界観に没頭!貴族系おすすめ少女漫画の名作10選!シンデレラ系から胸キュン必至のものまで

何かと忙しい現代、日常生活に追われているうちに、ふと非日常の世界に逃げ込みたくなる瞬間はないだろうか。そんな時は、豪華絢爛な暮らしをたしなむ、貴族たちの恋愛に没頭できる貴族系少女漫画の世界に浸ってみてはどうだろう。

本稿では、時代を感じる貴族系少女漫画を10作品紹介している。あわただしい日々を送っているあなたに、ぜひ別世界での恋愛模様を楽しんでほしい。

項目
女王の花
光と影
聖女の姉ですが、なぜか魅惑の公爵様に仕えることになりました
星降る王国のニナ
王の獣~掩蔽のアルカナ~
詐騎士
可愛い義妹が婚約破棄されたらしいので、今から「御礼」に参ります。
ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される
後宮妃の管理人
末っ子皇女殿下

貴族系おすすめ少女漫画

女王の花著:和泉かねよし/全15巻

女王の花

亜国の姫・亜姫が、金髪と天の色の目を持つ異民族の少年・薄星と出会い、強い絆で結ばれていくストーリー。亜姫は姫でありながらもお姫様扱いされておらず、病気である母親の看病をして過ごしていた。亜姫と薄星の身分の差や、国同士の戦いもあり、歴史的な展開とともに物語は進む。

本作は、そんな生々しい話の中でも運命に立ち向かう姿や人知れず注がれていた愛情など、人間ドラマも魅力的に描かれている。

もちろんラブロマンスも健在。涙なしでは読み進められないシーンもあり、戦いの世に生きるはかない2人の恋愛を楽しむことができるだろう。

光と影著:ひおん

光と影

中世ヨーロッパ風の王族の物語。ウィリアム子爵邸宅の召し使い・エドナは子爵の娘・アナの身代わりとして、戦争で活躍して英雄となった平民出身の貴族・イーライと結婚させられることに。


「身代わりであることがバレたら殺される」と怯えていたエドナだったが、なんと早々に嘘がバレてしまう。エドナは殺されてしまうのか、それとも……?


嘘から始まった2人の関係性の変化や、芯が強いエドナの姿には、見ていて感銘を受ける方も多いのではないだろうか。
中性ヨーロッパを漫画テイストで表現している部分も好評。歴史系ファンタジー要素もあることから、歴史と恋愛要素を同時に楽しめる作品だ。

聖女の姉ですが、なぜか魅惑の公爵様に仕えることになりました著:安康マイ,一ノ谷鈴/全3巻

聖女の姉ですが、なぜか魅惑の公爵様に仕えることになりました

貧乏男爵家の令嬢フローリア。ある日、妹・レナータは聖女に選ばれてから態度が急変し、フローリアを目の敵にし始める。フローリアはレナータから距離を置くため、貴族の屋敷で召し使いとして働くことに。


そこで出会った美しい公爵・デジレとの出会いを境に、フローリアの日常は大きく、鮮やかに変わっていく。しかし美しいデジレはひと癖ある青年で……? 劇画風の絵で独特な世界観を創り上げる本作。姉妹の間にある大きな溝は非常に見応えがあるため、ドロドロとした人間模様の作品が好きな方におすすめ。

星降る王国のニナ著:リカチ

星降る王国のニナ

身寄りのない孤児のニナは、非常に珍しい瑠璃色の瞳を持つことから、フォルトナ国の第2王子・アズールに見出される。はじめのうちこそニナはアズールを毛嫌いしていたが、次第に惹かれていき2人は両想いに。
ニナは勝ち気で男勝りな性格の孤児だったが、王国に嫁いだことから姫としての作法を学び成長。王国の家柄とはいえ、アズールは第2王子であるため、国内での立場はそこまで強くない。2人にさまざまな試練が降りかかり、次第に外国からの脅威にもさらされることに。


運命に翻弄されながらも一生に一度の恋に出会った2人は、一体どうなるのか。アニメ化も発表されている本作品、ニナが少女からひとりの女性へと変化を遂げていく過程や、王国でのラブストーリーをぜひ堪能してほしい。

王の獣~掩蔽のアルカナ~著:藤間麗

王の獣~掩蔽のアルカナ~

半人半獣の「亜人」と呼ばれる種族が人間に支配されている世界のストーリー。亜人の少女・藍月が自身を男と偽って、第4皇太子・天耀の従者となる。


亜人は人間から奴隷のように扱われ差別されているが、天耀だけは藍月を差別せず分け隔てなく接していた。藍月は、とある目的があって皇宮に仕えていたが、天耀の意外な一面を知り、彼を信頼するようになっていく。


人間と半獣の関係性が、まるで人間界でいうところの「身分違いの恋愛」を象徴するかのようで、深みのあるストーリー展開が展開する。繊細で圧倒的な画力によって描かれる登場人物はいずれも非常に魅力的で、特に表情から読み取れる心情描写は圧巻だ。

詐騎士著:麻菜摘、かいとーこ

詐騎士

ある王国の新人騎士である少年・ルゼは、「傀儡術」という特殊な魔術でみずからの性別や年齢、身分を詐称していた。普段彼は、この能力を女の子に間違えられがちな友人をフォローするために使っている。しかし本当は自分が女の子で、そのせいで王子に目をつけられるように。


男装女子ものの定番展開かと思いきやそんなことはまったくなく、ハラハラドキドキの展開が待ち受ける。恋愛要素は比較的薄めだが、「傀儡術」というチート魔術を使っていじわるな上官をいじめ返すシーンでは爽快感が味わえる。
女主人公といえども、男性登場人物たちを手玉にとる姿も面白い。ライトな雰囲気とテンポのよい会話はドンドン読み進めたくなること間違いなしだろう。

可愛い義妹が婚約破棄されたらしいので、今から「御礼」に参ります。著:桜井しおり、春先あみ

可愛い義妹が婚約破棄されたらしいので、今から「御礼」に参ります。

才色兼備のローゼリアは、幼なじみで恋人の公爵家当主・ロベルトと結婚し、幸せの最中にいた。そんなある日、義理の妹にあたるロベルトの妹・マーガレットがボロボロの姿で屋敷に帰ってくる。


聞けば、マーガレットは王太子に無実の罪で婚約破棄され、ひどい暴行まで受けたという。マーガレットを溺愛していたローゼリアは激怒し、ひどい目に遭わせた王太子に復讐することを決意。


婚約破棄された側が主人公ではないストーリーは斬新で、かつローゼリアの果敢な姿に勇気をもらえる。もちろん、スカッとした展開や男前なヒロインの活躍ぶりにも注目してもらいたい。

ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される著:とびらの

ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される

手入れのしていない赤髪にボロボロの服をまとった男爵令嬢・マリーは、召し使いのように扱われていた。しかしそんな彼女に、女嫌いで気難しい大富豪・グラナド伯爵はひと目惚れする。


しかしグラナド伯爵は勘違いから、マリーの姉・アナスタジアに求婚してしまい、物語は大きく動きだす。アナスタジアは婚約途中で事故に遭うなどトラブルが多発し、マリーの運命はいったいどうなるのか。


シンデレラストーリーの普遍的な面白さと、すれ違いから生まれた運命の悪戯ははたしてどうなるのか。ずたぼろで自己肯定感の低いマリーが周りとどのように関わり、変化していくのか必見だ。

後宮妃の管理人著:廣本シヲリ、しきみ彰、Izumi

後宮妃の管理人


大手商家の娘・優蘭は皇帝の命令により、結婚と後宮仕えが決定する。いざ後宮に出仕すると、そこには美女の姿が。なんと彼は女装した男性であり、自分の夫になるという。優蘭は後宮の妃たちの健康と美容の管理を任されたり、先帝に隠し子疑惑が発生したりと、波乱の展開にハラハラが止まらない。


本作は、いわゆる後宮もの。ただし、従来の作品よりドロドロ感もサッパリしている。優蘭のサッパリした性格に好感が持てるほか、絵もきれいでページをめくる手が止まらない。


商売描写や後宮での事件を、頭脳戦で解決するあたりも見どころ。王道作品ではあるが、そのクオリティや読後感には目を見張るものがあるはずだ。

末っ子皇女殿下著:SAHA

末っ子皇女殿下

魔導国アルカスの大魔導士・エニシャは、ひょんなことからヒペリオン帝国の第3皇女として転生してしまう。赤ちゃんであるエニシャは前世の記憶を持つ特別な皇女として、大切に扱われていた。


しかし父親と双子の皇子だけは雑な対応で、エニシャは自分のトリコにしてやろうと決意。かわいらしい赤ちゃんであるという武器をふんだんに駆使して、父と兄をメロメロにすることに成功する。


赤ちゃんの力で世の中を丸く収めていく姿に、胸キュン必至。末っ子が主人公という転生ファンタジー作品のため、普通の転生モノに飽きてしまった方は手にとってもよいかもしれない。韓国生まれの作品だからか、韓国ドラマでありそうな雰囲気も感じる。

りゅうこ

りゅうこ

フリーのライター・編集として活動。アニメ・マンガ・ゲームが好き。フルパVALORANTにあこがれています。

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