【2024】ゲームの世界に没入せよ!最新VRゴーグルの選び方とオススメ10選!

昨年2023年2月に注目タイトルをひっさげて登場した「PlayStationVR2」をはじめ、Meta社が10月に発売した「Meta Quest 3」などにより、ゲーミングデバイスとして再び注目されているVRゴーグル。

トラッキングの高精度化で動きの再現性が上がり、ディスプレイも高画質化。数年前と比べて没入感は各段にアップし、インターネットを使った仮想空間「メタバース」も身近な存在になってきた。

そこで、VR業界の主要メーカーからフラッグシップが出揃ったこのタイミングに、今買うべきおすすめのVRゴーグルをピックアップ。VRゲームを楽しむためのデバイスの選び方とあわせて紹介する。

目次
VRゴーグルでゲームを楽しむ4つの方法
VRゴーグルの基礎用語
スタンドアローン型VRゴーグル5選
PC接続型VRゴーグル2選
スマホ用VRゴーグル2選
PlayStation5用VRゴーグル

VRゴーグルでゲームを楽しむ4つの方法


VRゴーグルだけで使えるスタンドアローン型で遊ぶ

ゲーム機やPCなどの外部機器を接続せず、VRゴーグル単体で使用できるスタンドアローン型のVRゴーグルが最近増えている。ほかの接続機器の起動を待ったり、有線でつないだりといった手間が不要なうえ、基本的にVRゴーグルのみの購入で遊べるなど事前準備がシンプルだ。VRゴーグル内に処理用のシステムを搭載していることを考えると、重量が気になるところだが、最新のデバイスでは気にならないほど軽量化されているものもある。


PCと接続してPCVRゲームを遊ぶ

VRゴーグル内に処理用のシステムを搭載しないディスプレイタイプの製品は、別途PCの用意が必要だ。Steam上で公開されているVRゲーム(以下、SteamVR)を遊びたい人は、こちらのタイプを検討することになる。なお、VR空間をストレスなく楽しむためには、PCにもそこそこ高めのスペックが求められるので、できれば、処理性能の高いゲーミングPCを用意するのが望ましいだろう。また、スタンドアローン型のVRゴーグルの中には、PC接続できるものもあるので、合わせてチェックしてみよう。


スマホ用ゴーグルで手軽にVRゲーム体験

お試し気分でVR空間を体験してみるなら、安く手に入るスマホ用VRゴーグルがおすすめ。どのゴーグルにも許容サイズがあるため、自分のスマホのサイズを確認のうえ購入しよう。また、スマホは傾きを認知できるジャイロセンサーがないと使用できないので、旧式のスマホを使っている人は注意が必要だ。


PlayStationVR2でVRゲームを楽しむ

「バイオハザード ヴィレッジ VRモード」「Horizon Call of the Mountain」といった注目VRタイトルが楽しめるのは、家庭用ゲーム機「PlayStation5」ならではの魅力だ。VRゴーグルである「PlayStationVR2」単体では遊べず、「PlayStation5」との接続が必要となる。


VRゴーグルの基礎用語


視野角

VRゴーグルを着用した状態で映像の見える範囲を数値化したもの。普及しているVRゴーグルのひとつ「Meta Quest 3」の視野角は水平110度、垂直96度で、上下左右に大きく首を振っても、ほぼ視界から画面が消えることなくVR空間を楽しめる。同水準の視野角をもつVRゴーグルであれば、視野的には問題なくゲームを楽しめるだろう。


リフレッシュレート

映像のなめらかさを数値化。1秒間に何枚の映像(コマ)を描写できるのかを表し、90Hzや120HzのようにHz(ヘルツ)で表記される。ゲーム機など映像を送る機器のフレームレート(fps)に対して、ディスプレイの役割を果たすVRゴーグルのリフレッシュレートが同水準であれば、ゲーム本来の映像を100%に近い形で再現することができることになる。動きの激しいFPSであれば高いリフレッシュレートを持つデバイスのほうが望ましく、60Hzではやや物足りない。90Hz程度を基準に検討してみよう。


DoF(ドフ)

「Degree of Freedom」の略で、傾きをどれだけ検知できるかを表す。現在のVRゴーグルは、頭の向きを感知する「3DoF(スリードフ)」と、頭の向きに加えて体の動きも感知できる「6DoF(シックスドフ)」のいずれかのセンサーが主流。「3DoF」は、上下、左右への回転、左右への傾き、の3軸で頭の向きを感知。対して「6DoF」は、「3DoF」の動きに加えて、前後、左右、上下の体の移動を感知し、6軸での空間認知が可能となっている。体の移動まで把握しVR空間上で再現させることができる「6DoF」のほうが、VR空間上での動きの再現度が高まるので、よりリアルなVR体験を味わえる。


パススルー

VRゴーグルに搭載されたカメラで撮影した実際の周囲の映像を、ゴーグル内のディスプレイ上に映す機能のこと。AR(拡張現実)やMR(複合現実)といった、現実の世界とバーチャルの映像を重ねた表現が可能となるほか、VRゴーグルを着用したまま、自分の立ち位置や外部の状況を視覚的に確認することができる。


深度センサー

物体の距離感を認識・把握できる感知機能。深度センサーが内蔵されているVRゴーグルでは、MR空間での物体の重なり表現が、自然になる。ゲームにおいては、手元での操作にリアルな再現性が生まれる。



VRゴーグルを広く普及させた立役者。スタンドアローン型なので、外部PCやゲーム機と接続せずにゴーグルとコントローラーだけでVRゲームを楽しめる。さらに、PCと接続しSteamVRなどで公開されているPC用VRゲームを遊ぶことも可能だ。現在、後継機「Meta Quest3(以下、MQ3)」が登場したことで、大きく値下がりし購入しやすくなっている。もちろん各種性能は「MQ3」のほうが高いが、「MetaQuest2」でも一般的なVRゲームは楽しめるので、価格を考慮して検討したい。パススルー機能が、解像度の低いモノクロ表示であることが、現在の主流となっているゴーグルに劣る検討点である。


  • 価格:39,600円/128GB、46,200円/256GB
  • メーカー:Meta
  • 外部接続機器:PC
  • 重量:503g
  • 視野角:最大96°
  • リフレッシュレート:60Hz/70Hz/90Hz
  • 解像度:片目1832×1920ピクセル
  • センサー:6DoF
  • パススルー:モノクロ


Meta Quest 3


Meta Quest 3

Meta社製スタンドアローン型VRゴーグルの最新モデル。単独でVRゲーミングデバイスとして遊べるうえ、PCと接続しSteamVRなどで公開されているPC用VRゲームを遊ぶことが可能だ。MRと呼ばれる複合現実の表現に力を入れており、大幅な高速化と高解像度化、奥行表現を可能にした深度センサー、表情や目の動きを追跡するフェイス/アイトラッキングなどにより、リアルとバーチャルが溶け込んだ空間表現を実現させている。さらに、両手のコントローラーが微細なタッチを再現するうえ、コントローラーを持たずとも手の動きを認識できるハンドトラッキング機能など、高い動きの再現性が、圧倒的な没入感を生んでくれる。


  • 発売日:2023年10月10日
  • 価格(税込):74,800円/128GB、96,800円/512GB
  • メーカー:Meta
  • 対応機器:PC
  • 重量:515g
  • 視野角:水平110°、垂直96°
  • リフレッシュレート:90Hz/120Hz
  • 解像度: 片目2064×2208ピクセル
  • センサー:6DoF、アイ/フェイストラッキング、深度センサーなど
  • パススルー:カラー


Meta Quest PRO


Meta Quest PRO

「Meta Quest3」より前にリリースされたハイエンドモデル。一般ユーザーだけでなく、VR開発者やビジネス用途への対応を重視し、MR(複合現実)の再現性を高めるため10個の高度なVR/MRセンサーを搭載。さらにアイ/フェイストラッキングにより、正確な表情を再現してくれる。本体前面のゴーグルがとても薄く仕上がっており、スタイリッシュなフォルムに。もちろんゲームをプレイするうえでもこのハイエンドさは有効で、高解像度かつ高性能なセンサー類が、高い没入感を生んでくれる。


  • 発売日:2023年4月3日
  • 価格(税込):159,500円
  • メーカー:Meta
  • 対応機器:PC
  • 重量:722g
  • 視野角:106°
  • リフレッシュレート:90Hz
  • 解像度: 片目1800×1920ピクセル
  • センサー: 6DoF、アイ/フェイストラッキング、深度センサーなど
  • パススルー:カラー


PICO 4


PICO 4

PICOストアでゲームを購入して遊べるスタンドアローン型デバイスでありつつ、PC接続によってPCVRゲームも楽しめるオールインワン仕様のVRゴーグル。4Kの高精細解像度のスクリーンは105°のワイドな視野角を確保し、クリアな映像表現を実現している。さらにバンド重量を合わせても300g強と軽く、バッテリーを後部に配置し重量バランスをとることで、首への負担を軽減。厚みのあるポリウレタン樹脂製クッションによって、さらなる快適な着け心地を生んでいる。PICOストアで購入できるゲームも続々と増えているうえ、日本独自のVR ライブコンテンツなど、VRエンターテイメントデバイスとしてのさまざまな楽しみ方を提案してくれる。


  • 発売日:2022年10月7日
  • 価格:49,000円
  • メーカー:Pico Technology
  • 対応機器:PC
  • 重量:295g(バンドを除く)
  • 視野角:105°
  • リフレッシュレート:72Hz/90Hz
  • 解像度:片目2160×2160ピクセル
  • センサー:6DoF
  • パススルー:カラー


VIVE XR Elite


VIVE XR Elite

数々のSteamVR対応ゴーグルをリリースしてきたHTCの「VIVE」シリーズから登場したオールインワン型VRゴーグル。後部バッテリー部を外すことで、折り畳めるVRグラスとしても楽しめる可変性フォルムが魅力。PC接続によるPCVRゲームはもちろん、VIVE Streamingソフトウェアと無線接続することで、スタンドアローン機としてもゲームが楽しめる。また、コントローラーとは別に付属するトラッカーを使用することで、コントローラーでは表現しきれなかった立体的なアクションも再現可能だ。


  • 発売日:2023年4月3日
  • 価格:179,000円
  • メーカー:HTC
  • 対応機器:PC、スマートフォン
  • 重量:625g(後部バッテリー含む)
  • 視野角:最大110°
  • リフレッシュレート:90Hz
  • 解像度:片目1,920×1,920ピクセル
  • センサー:6DoF、深度センサー、加速度センサーなど
  • パススルー:カラー



世界最大のPCゲーミングプラットフォームであるSteamを運営するValve社が販売するVRゴーグルは、SteamVRを楽しむために最適化されたデバイスと考えて間違いないだろう。PCゲームの世界を精密に描くためのきわめて広い視野角と、高いリフレッシュレートを備えるほか、87個のセンサーを搭載したコントローラーは、指の動きや握力までも検知でき、VR空間で指を動かしたり握る動作をしたりといったフィンガーアクションを再現可能。また、耳に触れないオフイヤータイプのヘッドホンが、奥行のあるサウンドで空間の広がりを演出してくれる。




DPVR E4


DPVR E4

中国におけるVRデバイスの大手であり、VRテクノロジーの専門企業であるDPVRがリリースした、SteamVRとの接続を前提とした高スペック&広視野角をもつVRゴーグル。300gを切る圧倒的な軽さと、前後で重量バランスをとったエルゴノミクスデザインが、長時間のプレイでもストレスフリーなVR体験を届けてくれる。また、手でゴーグルを跳ね上げられるフリップアップ方式によって、VR空間と現実世界を手軽に切り替えることが可能なのも特徴だ。





フロントカバーを開けスマホをはめ込むことで、上下左右360度全方向の映像が楽しめるVRゴーグルとVRリモコンのセット。目の幅に合わせて位置を調整できる機能やピント調節のほか、スマホサイズに合わせて窓の大きさが切り替えられるアダプターが付属するなど、スマホでVRを楽しむための豊富な調節機能を搭載。ゴーグルを装着したままスマホ操作が行えるリモコンが付属し、快適な視聴体験を届けてくれる。



エレコムVRG-M02RBK
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3D VRゴーグル MED-VRG1


3D VRゴーグル MED-VRG1

お手軽なVR体験を求めるなら、ゴーグルの前面にスマホを差し込むだけのシンプル設計のこちら。瞳孔とレンズとの距離を調節するダイヤルが付き、メガネをかけたままでも着用することができる。さらに、額や顔と接する部分には、スポンジ内蔵のやわらかいPUレザーが使用されており、やわらかな着用感を実現。スマホのコネクト部がゴーグル前面に付いたオープンな仕様なので、イヤホンなどのオーディオを有線接続したまま使用することが可能だ。



3D VRゴーグル MED-VRG1
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PlayStation5の高いスペックを生かした大型タイトルが魅力のVRデバイス「PlayStation VR2」。ハイパフォーマンスなゲーミングPCにも引けをとらない高精細に書き出される「PS5」の映像を、4KHDR・有機ELディスプレイを搭載した「PSVR2」が美しく描き出す。また立体音響のTempest 3Dオーディオ技術に対応したヘッドホンが、立体的で臨場感のあるサウンドを再現。ヘッドバンドのクッションはシリコン製でやわらかくフィットし、前後のバランスもいいので、ストレスなくVRの世界に入り込める。



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