【再入荷】話題のポータブルゲーミングPC「Steam Deck OLED」レビュー!世界的人気のFPSの動きもしっかり描写
今回は、昨年2023年11月に発売された、 Steam で販売・配信されているゲームが遊べるポータブルゲーミングPC「Steam Deck OLED」のレビューをお届けしよう。
やや大きくなったディスプレイと、重量感を感じさせない持ちやすさ
「Steam Deck OLED」は、2022年12月に国内発送が開始された初代モデル「Steam Deck LCD」のバージョンアップモデル。その名のとおり、7.4インチ(1280×800)のOLED(有機EL)ディスプレイを備えるのが特徴だ。「Steam Deck」が7インチ(1280×800)の液晶ディスプレイだったので、わずかながら画面は拡大している。なお、ストレージ容量は512GBと1TBの2種類が用意されており、公式サイトでの販売価格は512GBモデルが84,800円、1TBモデルが99,800円(いずれも税込)。なお、3月8日に再入荷されている。
本端末のサイズは298(幅)×117(高さ)×49(厚さ)mmで、重量は約640gと、Steam Deck LCDモデルよりも約30グラム軽量化されている。携帯型のゲーミングデバイスとして見るとそこそこのボリュームだが、実際に持ってゲームをプレイしてみると、さほどの重さは感じない。また、左右の背面に設置されたグリップの効果もあり、非常に持ちやすいと感じた。
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本体上面には電源ボタンと音量調整ボタン、充電用USB-Cポートが装備されている。また本体正面には、左右のスティック、十字キー、4つのボタンのほかにタッチパッドが左右に1つずつ配置されており、さまざまなタイプのゲームの操作に対応する
合理的な配置の操作系とさらに向上したスペック
「Steam Deck OLED」の持ちやすさは、適切な位置に配置された操作系統のおかげもあるだろう。本機の操作系統だが、左側に十字キー、右側にボタン4個を装備するほか、左右にスティックが1基ずつ(L3、R3ボタン兼用)と、トラックパッドひとつずつ配置される。
さらに上端にはL1、L2、R1、R2ボタンを配置。そのうえ背面には、L4、L5、R4、R5ボタンまで用意されている。ポータブルゲーミングPCということで、そこまでスペースに余裕があるわけではないのだが、豊富な入力系が無駄なく配置されており、快適なゲームプレイを可能としている。
「Steam Deck OLED」のスペック上の特徴のひとつに、リフレッシュレートの高さがあげられる。初代モデル「Steam Deck LCD」は最大60Hzに留まっていたが、最新モデル「Steam Deck OLED」は最大90Hzにまで改良された。
リフレッシュレートが高ければ映像の滑らかさ、視認性にプラスの影響が出るため、特に、競技性の高いアクションゲームのパフォーマンスアップが期待できる。「Steam Deck OLED」は前モデルと比較して、さらに格闘ゲームやFPSのプレイに適した製品になったと言えるだろう。
なお、「Steam Deck OLED」が搭載するプロセッサーはAMDの「6nm APU」。「Steam Deck LED」の「7nm APU」からプロセスルールが細かくなり、省電力性が高められているものと思われる。
実際の処理能力を測るため、以下、実際にSteamのゲームをプレイしてみた。
西洋剣術ゲーム「Hellish Quart」をプレイ
まずは西洋剣術ゲーム「Hellish Quart」で試してみよう。本作は、古式フェンシングの世界チャンピオンをモーションアクターに起用しており、リアルなキャラクターの挙動が魅力の格闘アクションゲームだ。
Steamのストアページに記載の推奨スペックは以下のとおり。
OS |
Windows 10 |
---|---|
プロセッサー | Intel i-5 |
メモリー |
8 GB RAM |
グラフィック |
Geforce GTX 970 or RX 590 |
DirectX | Version 11 |
ストレージ |
12 GB の空き容量 |
このゲームには、選択したステージによって動作の重さ・軽さが明確に異なるという特徴がある。
たとえば、体育館やフィットネスクラブのようなステージは、背景のオブジェクトが少ないせいか、非常に動作が軽く、エントリーモデルのゲーミングノートPCでも十分に楽しむことができる。しかし、雪原や草原といった背景のオブジェクトが多いステージになると、まるで別のゲームをプレイしているかのように重くなる。
では、「Steam Deck OLED」ではどうだろう。
まず体育館やフィットネスクラブのステージでは、ゲーミングPCでのプレイとほぼ遜色ない動作を見せ、「Hellish Quart」特有の、肉眼では追いつかないほどの高度な斬り合いが7.4インチディスプレイで存分に繰り広げられていた。文句のないパフォーマンスと評価してよいだろう。ただし、オブジェクトの多いステージ(上記の雪原や草原等)では、どうしても動きが遅くなってしまう。このあたりは、エントリーモデルのゲーミングPCと同等レベルと言える。
なお、本作の操作での入力コマンドは、ほかの格ゲーと比較してもかなり複雑で多岐に渡る。しかし、「Steam Deck OLED」では、搭載されているボタンが多いこともあって、全てのアクションを比較的楽に行うことができたのも高ポイントだ。
大人気FPS「Apex Legends」をプレイ
次にプレイするのは「Apex Legends」である。今やeスポーツの定番となっているタイトルだ。推奨スペックは以下の通り。
OS |
Windows 10 64ビット版 |
---|---|
CPU | Intel i5 3570Tおよび同等品 |
メモリー |
8GB |
GPU |
Nvidia GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 |
GPU RAM | 8GB |
ストレージ |
22GB以上の空き容量 |
「Apex Legends」は、マウス&キーボードでもコントローラーでもプレイができるFPSだ。人によっては「キーボードのほうがいい」「コントローラーではければできない」というこだわりを持つ方もおり、どちらでプレイするかという派閥のようなものもある。
その点、「Steam Deck OLED」は、コントローラー派「Apex Legends」プレイヤーにとってはありがたい製品に違いない。
プレイしてみた感触だが、ネット回線に支障がない限りは特に問題なくプレイできた。ただし、ボタンの配置にはやや慣れが必要で、リロードのボタンやドア、サプライボックスを開けるためのボタンは、利き手や指の長さによっては、自分がプレイしやすいようにカスタマイズしたほうがいいかもしれない。とはいえ、「Steam Deck OLED」に搭載されているボタンだけで十分にアクションをカバーできるのはうれしいところ。
特に「Steam Deck OLED」の本体背面に配置されている4個のボタンのメリットは大きい。各キャラのアビリティを背面ボタンに割り振ることで、特に初級者などは「間違ったボタンを押す」という事態を極力防げるのではないだろうか。このあたりを活用したカスタマイズをほどこせば、カジュアルプレイより一歩先のレベルも目指せるかもしれない。
Steamライブラリへのアクセスのしやすさ
本機でもうひとつ推しておきたいポイントが「SteamOSの扱いやすさ」である。
箱から出したばかりの状態から「Steam Deck OLED」を起動させ、自分のSteamアカウントにログインし、ゲームをインストールするまでの間が、非常にスムーズなのである。これが一般的なゲーミングPCであれば、そうはいかない。まずMicrosoftアカウントを入力して、Steamのアプリをインストールして……という長く面倒な作業が待っている。そのようなわずらわしさをショートカットできる点も、本機のおすすめポイントである。
このように、「Steam Deck OLED」は、随所に快適かつ本格的にSteamのゲームを楽しむためのこだわりが感じられる端末となっている。
なお、冒頭でも触れたように、「Steam Deck OLED」は3月8日に再入荷されている。Steamで配信されているさまざまなゲームを、場所を問わず手軽に遊ぶのには、現状、最適なデバイスと言えるので、気になる方は、ぜひ購入していただきたい。
スペック
OS | SteamOS |
---|---|
プロセッサー | 6nm AMD APU |
メモリー | 16 GB |
ストレージ |
512GB/1TB |
ディスプレイサイズ | 7.4インチ(1280×800) |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
重量 | 約640g |
入力 | PD3.0Type-C電源ケーブル 45W 2.5m |
Wi-Fi |
トライバンド6E無線Wi-Fi、2.4GHz、5GHz、および6GHz 2 x 2 MIMO、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth規格 |
Bluetooth 5.3 |
ヘッドフォン・マイクジャック |
3.5mmステレオヘッドフォン/ヘッドセットジャック |
バッテリー容量 | 50Whr |
商品情報
- ■512GB Steam Deck OLED
- 価格:84,800円
- 入荷予定時期:3月8日
- 公式サイト:#
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