「ゴジラ-1.0」第96回米アカデミー賞 視覚効果賞を受賞!!

1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中を魅了し、衝撃を与え続けてきた怪獣「ゴジラ」。その70周年記念作品であり、日本製作の実写版ゴジラ30作品目という特別な節目、さらには“令和”で最初のゴジラとなる最新作「ゴジラ-1.0」が、アメリカ・ロサンゼルスにて開催された「第96回アカデミー賞」にて、現地時間3月10日16時(日本時間3月11日8時)、視覚効果賞を受賞したことが発表された。

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「ゴジラ-1.0」は、ゴジラの日である2023年11月3日(金・祝)に公開。3月3日(日)までの公開122日間で観客動員392万人、興行収入60億円を突破。2023年に日本で公開された実写映画ランキングで第1位という記録を打ち立てている。
いっぽう、北米では現地時間の2月1日(木)までの63日間で上映が終了し、最終興行収入は5641万ドル。北米で公開された邦画実写映画の興行収入記録を大きく塗り替え、歴代1位。北米公開の外国語の実写映画の歴代興収の中でも3位という記録を残した。
そのほか、世界各地で“ゴジラ旋風”を巻き起こし、日本興収も含めた全世界累計の興行収入で160億円(※)を突破している。(※現時点のレートで換算)


そんなゴジラ級の大ヒットを記録する本作が、アメリカ・ロサンゼルスで開催され、世界最高峰の映画賞である
「第96回アカデミー賞」にて、アジア圏の映画で初めて「視覚効果賞」にノミネート。現地時間3月10日16時(日本時間3月11日8時)より始まった授賞式において、「視覚効果賞」受賞が発表された。


「視覚効果賞」(Academy Award for Visual Effects)は、その年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉で、アカデミー賞で最も注目される部門のひとつ。過去には「スターウォーズ」、「タイタニック」、「アバター」などの映画史を代表する傑作が受賞してきた。

ノミネート作品代表者としてアカデミー賞授賞式に参加したのは、監督・脚本・VFXを担当した山崎貴さん、VFXディレクターの渋谷紀世子さん、3DCGディレクターの髙橋正紀さん、エフェクトアーティスト/コンポジターの野島達司さんの4名。現地時間13時頃、4名は全員“ゴジラシューズ”を履いて登場! 取材に来た現地のメディアを大いに沸かせた、

そして授賞式の中盤、いよいよ「視覚効果賞」の発表に。プレゼンターであるアーノルド・シュワルツェネッガーさん、ダニー・デヴィートさんは受賞作の書かれた封筒を開け、少し沈黙した後に「GODZILLA!」と読み上げた。

会場中に大きな歓声が響き渡り、その中で歓喜の表情を浮かべながら壇上に上がる受賞者4名。代表して、英語でスピーチをした山崎監督は 
(日本語訳) 「40年以上前に『スターウォーズ』と『未知との遭遇』を見たショックからキャリアをスタートさせた私にとって、この場所は望む事すら想像しなかった場所でした。ノミネートの瞬間、私たちはまさにロッキー・バルボアでした。強大なライバルたちの前でリングに立たせてもらえた事はすでに奇跡でした。しかし私たちは今ここに居ます。この場所から遠く離れた所でVFXを志しているみんな! ハリウッドが君たちにも挑戦権がある事を証明してくれたよ! 最後にスタッフキャストを代表して、去年失った我々のプロデューサー、阿部秀司さんに言いたいです。『俺たちはやったよ!』 ありがとうございました!」
と、あふれる喜びの気持ちを伝えた。

なお、長い歴史を持つ「アカデミー賞」の中で、監督として「視覚効果賞」を受賞したのは「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリックのみであり、山崎監督は55年ぶり、史上2人目の受賞監督となる。
また、日本映画だけでなく、アジア圏の映画で同賞を受賞した実績はなく、映画の歴史を変える史上初の快挙となった。


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