【2024年冬アニメおススメ3選】一つひとつのキャラの描写が素晴らしい「魔法少女にあこがれて」、「異修羅」、「魔女と野獣」【EXILE/FANTASTICS世界が語るアニメの世界!第5回】
人気ダンス&ボーカルグループ・EXILE/FANTASTICSにおいて、アニメ好きを公言するパフォーマー・世界が、毎シーズンのアニメからオススメアニメを3作品チョイスする人気連載!
魔女と野獣
ダークファンタジーが好きな僕にとって、魅力満載だった作品! それが「魔女と野獣」です! アニメ放送枠も深夜だったので、時間帯も雰囲気もとても良かった思い出があります!!
アニメーション制作は、美麗なアニメーションやアクション描写が個人的に大好きな、「横浜アニメーションラボ」さん! ダークファンタジー路線のアニメ「はめつのおうこく」も手掛けていて、好きと好きが掛け算している感じがあって最高でした。
魔術師アシャフは長身オールバック、デカい棺桶を背負い咥えタバコという特徴的なビジュアルのキャラ。演じるのは森川智之さん。見た目がすでにカッコ良すぎます。彼は魔術の魔術による魔術のための魔術組織「魔響教団」の魔術師で、魔女を見つけスカウトしているのですがまだまだ謎が多い人物です。だからこそ、淡々としながらも真に迫りつつ、常にミステリアス。そんな森川さんの演技がすごくハマっていて、とってもカッコいいですね!!!!
そして相棒的な存在が、もう一人の主人公・ギド。口がまぁ悪い少女、……のような見た目なのですが、実はもともと男で、魔女の呪いによって姿を変えられてしまったというキャラです。演ずるは大地葉さん!
ギドが自分自身に呪いをかけた魔女を探し出し復讐するために、アシャフとともに旅をするという物語です。第1話から魔女が出てくるのですが、またこの魔女、にっっくいんですよね。恨みを晴らす日を待ち望みまくった魔女ほど怖いものはない、と思わされるエピソードでした。
主人公のアシャフとギドの関係もまた良くて、アシャフは頭脳明晰でとにかくキレもの、ギドは乱暴な面もありますが、こちらも意外とキレもの! そんな二人のコンビプレーも、アニメになると性格がより浮き彫りになって良かったですね!
本作は複数話で1つのエピソードを構成する、という形式で展開します。そんな全12話の中で、特に好きなのが第11話でした。アシャフとギドがどのように出会い、いかにして相棒のような関係になったのかが描かれます。
それは本編の三年前。まだアシャフは棺桶を背負っておらず、少しだけ口調も明るい感じがしました。魔女を保護するためにとある村にやってきたアシャフ。彼は、ハルベルと呼ばれる魔女を見つけ話しているところを、突然棺桶を背負ったギドに襲われてしまいます。
アシャフがハルベルやこどもたちに魔術を説明する時のシーンもとても良くて、紅茶をギドに飲ませるシーンも好きでした。
そんな中「処刑人」と呼ばれる、魔女を排除しようとする者たちに狙われてしまうハルベル。彼女を守ろうとしたアシャフが手負いになってしまうのですが、そこにギドが登場。お互い条件付きで手を取り合うことになります。
そしてギドにかかっている3つの魔女の呪いのうち、3つ目を知るアシャフによってギドの呪いが、ここで一時的に解けるんです! ネタバレになってしまいますが、ここはロマンチックです!! これはとても良かったです!! 皆さんもぜひアニメをご覧ください!!
続く第12話は、2人の関係性について語られる回なので、この2話を続けてアニメで観ることができてよかったです。
この先の展開もとても面白い作品なので、アニメでもいつか続きを観たいです!!!
本作は、いわゆる「魔女退治」みたいな単純な話ではありません。アシャフとギドは、基本的に勧善懲悪で動くタイプではないので、ヒーローという感じではないのかなと思います。それぞれの思惑がちゃんとあり、条件付きで行動をともにしてるところもが面白いんですよね。二人の関係もすごく気になりますが、アシャフやギドの正体にもまだ謎が多いのも気になるところ。
特にアシャフの謎は、もっと深く知りたいと思わされること間違いなし! アニメを観て気になった方は、ぜひ原作コミックも読んでみてください!
異修羅
全員最強!!!!!! 人間、ワイバーン、骸骨、植物、竜!!!!
という、さまざまな英雄が出てくる最高の作品です!! 超絶最強な英雄たちが繰り広げる圧倒的なバトルが、めちゃくちゃ面白い!!!
過去に世界に大きな被害をもたらした「本物の魔王」が討たれたあとの世界において、圧倒的な強者は民衆にとって“修羅”とも呼べる存在となる……。そんな世界のお話しです。
「本物の魔王」を倒した勇者の正体が不明、ということで、16名の勇者候補が戦い、勝ち残った者を“本物の勇者”として認めるという、なんともハードな世界観だなと思いました。
でも、俺はとっっても大好きです。勝ち残ればどんな事があろうと勇者になれる。物すごくリスキーだと思いますが。
原作は珪素先生によるWeb小説で、現在はライトノベル化とコミカライズもされている作品です。アニメのPV見た瞬間に「ヤバい作品になるな」と感じていたので、アニメ放送が楽しみな作品のひとつでした!! すでに第2期も発表されており、ますます今後が楽しみですね!
第1期前半は英雄たちの紹介エピソードにもなっていて、各キャラのエピソード0として見てもかっこよさ、ストーリー、キャラクターの魅力を堪能できるなど堪らない内容でした。ところどころに入る水彩画のようなイラストレーションも、世界観をさらに膨らませるエンジンとなっていて素晴らしい仕上がりです。
そして、壮絶で残酷な世界の中、全員が最強である……という揺るぎのない理由も、1人ひとりの魅力とともに描かれます。本当に全員応援したくなるというか…!!
ただ単純に能力が強いとかだけではなく、それぞれの強さにしっかりと理由と背景が設定されており、一言で「最強」と言ってもさまざまなタイプの「最強」が出てくるのが、本作の魅力かなと思います。
個人的にはクゼ先生に、かなり魅力を感じました。クゼ先生は滅びゆく教団のたった一人の始末屋。とても優しく、誰かを慈しむ事にとても深い心を持つ人物でもあります。そうです。最強たるスペックや特殊な能力がハチャメチャにある人ではないのです。そんな彼が持つ武器は、人ひとりが隠れるのに充分な大きさの盾。
そんな彼が最強たるゆえんは、彼ひとりにしか知覚できない「天使サマ」がいるからなのです。その「天使サマ」は、生命停止という絶対的な権能を保有している、「死の運命」の具現なのです。
クゼ先生だけが見えるという、その天使サマが、クゼ先生の身に降りかかる全てを排除し、奪っていきます。これは俺的にはとても痺れるシチュエーションで、自分だけを守ってくれる天使サマなんてとんでもないですよね! ただ、文字通り「自分だけ」守ってくれるので、自分の回りにも思いもよらぬ犠牲を生んでしまうのです。自分が優しくしようとした人までも……。そんなクゼ先生も、この世界においては修羅の一人として戦いに身を投じます。
他にも最強の能力を持った「修羅」がたくさん出てきます。それらが戦ったら! どこかの戦場で邂逅してしまったら!!
そんな事を考えているうちに、運命の第7話がやってきました!!! さまざまな政治的理由や各修羅の本能から、戦争や闘争は避けられないのですね。魔王の脅威がない時代においては、新たな秩序を生み出さんとする者がいるのですね。
そんなわけで、初めて修羅同士が戦う第7話は本当にすごいです。「彼方」と呼ばれる世界から来た客人(まろうど)の一人にして、地球最後の「柳生」と自称する、最高にして最強の戦闘狂な剣豪「柳生宗次郎」と、謎に包まれし「骸魔」であり、圧倒的なスピードで槍を振るう「音斬りのシャルク」がぶつかり合う瞬間は、ゾクゾクが止まりませんでした。
他にもいろいろな想いを持ちながら恐怖で民を従わせようとする修羅、民と協力しながら戦おうとする修羅。戦闘シーン以外にも、修羅たちの魅力がたくさん描かれます。
そして劇伴も最高にカッコいいです!一音一音が粒立っていて、素晴らしい迫力です。
とにかくアニメとしてめちゃくちゃ面白い本作ですが、魅力をさらに増し増しにしてくれるのが、各英雄を演じる豪華なキャストの皆さん!
ナレーションは土師孝也さん!!!各キャラの名前を呼ぶ時、世界観を語る時、全てにおいて圧倒的です。
いろいろなキャラクターが入り乱れ、夢のようにカッコよく、残酷で面白いアニメです。ぜひ皆さも、一度ご覧ください!!僕も感じたゾクゾクを体験していただきたいと思います!!
魔法少女にあこがれて
今期は、やばい作品がいろいろあって最高に楽しいシーズンでした。本作もそんなやばいアニメの一つ!
魔法少女に憧れた事──、正直、僕にはないのですが、この作品を観ると魔法少女も楽しいのかもしれないなと思えます。
ただしその内容は、かなりぶっ飛んでますが。
原作小説を読んでいたのですが、アニメ化が決まったと聞いたときに抱いた感情は「本当に大丈夫なのか!?」の一点のみでした。
主人公は柊うてな。魔法少女に憧れる、八重歯がかわいい純粋無垢な少女です。そんな彼女の前に突然現れる、ヴェネリータというどこかで見た事あるような、ないようなマスコット。そんなヴェネリータが彼女に言います。
「してみるかい? 変身」
そんなことを言われて、あたふたしながらも否応なしに変身してしまうところから始まるのは、超王道魔法少女物語……。と思いきや、なんと彼女が変身したのは、まさかの悪の組織の女幹部だったのです!!
そして始まるのは、爽やかすぎるOP。「俺が錯覚していただけで、今は日曜日の朝なのか!?」と思わされるめちゃくちゃいいOPです。
実は悪の組織のマスコットという、ヴェネリータ。彼は、うてなの全てにおいて調査済みの様子。少し影があるものの、何をしてもごく平均的で “月のお小遣いを魔法少女の推し活する”ような、普通の女の子であるうてな。第1話では、なぜ彼女が正義の魔法少女「トレスマジア」と戦わなきゃいけないか、という理由も語られますが、ほぼ脅しに近いやり方でうてなは武器を手渡され、戦わされることになります。
この武器がまた問題で、何かを鞭で叩くとうてな専用の魔物を作り出せるのですが、この魔物がトレスマジアにアレやコレやをした瞬間、うてなさんの見せてはいけない表情(カオ)が表に出てしまうのです。これはもう戦わざるを得ない!
とうとう魔法少女を鞭でビシバシ叩いてしまううてなですが、これに罪悪感を感じてながらも「これは夢! 夢なら楽しんでしまおう」と自分に言い聞かせるのです。……そう! 彼女はサディストなのでした。
このシーンを観た瞬間、心の中でガッツポーズをしてしまいました! とんでもないアニメです。
しかも、実はうてなちゃんと正義の魔法少女「トレスマジア」の面々はクラスメイトで、学校では普通に会話をする仲になります。「認識阻害」という設定ゆえに変身したらお互いの正体が分からないので、もう一つの顔は謎に包まれているのですね。
そんなうてなさんですが、第1話からかなり全力全開で悪に染まっていきます。変身前後の自身のギャップに悩む感じはうてなの姿には、なんか共感できてしまう部分があります。誰しも少なからずペルソナ(表面的な人格)を持っていると思うのですが、この作品はうてなに限らず、登場人物全員のペルソナと内面に潜む人格が描かれるのも魅力だと思います。
そこには、愛が潜んでいると思うんです。うてなを見ていると、表現の仕方が少しアレですが、魔法少女への愛がめちゃくちゃ深いんだなと思わせられるのも、本作の作品の魅力なんです。
とってもえっちなアニメである本作ですが、その真髄は魔法少女ものや特撮あるあるのネタが豊富に使われていたりするところなんです!
もし実際にその技を喰らったら、そうなりそう。とか、そのダメージなら次の日も跡が残るよな……とか。
個人的に好きなのは、うてなが消極的に変身する際に発する「変身(トランスマジア)」の言い方素晴らしいんですよね。
あと本当にファインプレーばかりするヴェネリータが最高です。
何かあれば、すぐ写真や動画をネットにポストしようとするところとか、かなり陰湿ですが悪の組織なので仕方ないですね。
ほかにも魅力的なキャラクターはたくさんいます。まず、マジアアズールに変身する水神小夜さんというモリガンみたいな髪色した、実家が神社という巫女さんがいるんですけど、彼女がかわいいんですよ。
あとレオパルドことキウィさん!!!!!!!!!
いやーー、この人最高ですね。シンプルにムカついてるとことか、何に対しても素直になってるところとか超かわいいですね。そんでもって頭もいいんかい!!!
天才です。なんという全てにおいて高スペックのキウィさんです。
そんな感じで、一つひとつのキャラの描写が、本当に素敵な作品です。もちろん、戦闘シーンも迫力満点で、こちらもまた素晴らしいです。
第2期、ないんですかね……。とても続編が見たい作品の1つです。
あ、EDテーマがとんでもなく素敵な曲と映像でした。
(文/世界[EXILE/FANTASTICS])
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