連休中に一気見しよう! アキバ総研プロレビュアーが選んだ「ゴールデンウィークに観てほしいアニメ」5選!

毎クール多数発表されるアニメを、ことごとくデータベース化しているアキバ総研では、各アニメ作品の感想を書き込めるレビュー機能も大好評。

そこではライターや、アニメ好きのミュージシャン、タレントなど一家言ある「プロレビュアー」たちもレビューを続々と投稿している。

そこで、今回は出会いと別れの春におススメのアニメを選んでレビューしてもらった。レビューの抜粋で、どんなアニメなのかが気になったら、ぜひリンク先で全文を読んでいただき、そしてアニメ本編を視聴した後に、皆さんもレビューを書きこんでほしい!

箭本進一/ライター

<プロフィール>
個性とパワーのほとばしりを愛するフリーライター。著書に「超クソゲー」「超ファミコン」(ともに共著)など。「アキバ総研」ではゲーム系の記事でも活躍中。


アニメ、ゲームをはじめとするサブカルチャーシーンで活躍する箭本さんのレビューは、まさにストロングスタイル! アニメファンが選んだアニメファンのためのアニメ、という感じでレビュー作品ならどれを観てもハズレなし。

銀河英雄伝説 本伝

<レビューより抜粋>
「銀河英雄伝説」は一定の年代のオタク男性の多くが通ってきた道。本作の影響で歴史に関心を持った人も少なくない。SFかつ歴史物としての側面も強い、と聞くと尻込みする人もいるかも知れないが、前述したように本作には様々な魅力が存在しており、間口は広いと感じられる。そして今は110+52話を配信で一気に見ることができる。まさに大河ロマンだが、大河であるがゆえに毎回の引きも強く、止め時を見失ってしまう。有名な「銀河の歴史がまた1ページ」とは次回予告のフレーズだが、本作のページはめくってもめくってもまだまだ先が残っているのである。

UFOロボ グレンダイザ―

<レビューより抜粋>

デュークはグレンダイザーに乗って戦う。その様には悲壮さと高貴さが漂っている。視聴者はいつの間にかデュークの幸福を祈っている自分に気付くだろう。彼が仲間と語らったり、季節の行事に参加するなど笑顔を見せる度、心が温かくなってくるのだ。本作はフランスやイタリア、イラクといった海外でも非常に高い人気を誇るが、その理由はデュークの悲劇と高貴さにあるように感じられる。当初は全てを一人で背負い込もうとしていたデュークも、地球の仲間たちに心を開いてともに戦うようになる。流浪の貴公子が安住の地を得るまでの物語という側面もあるわけで、そこには時代を越えて人を惹きつける魅力がある。全74話を改めて見返すことで、2024年に「グレンダイザーU」としてリブートされることに得心がいくはずだ。

鮫島一六三/芸人・DJ

<プロフィール>
お笑いコンビBAN BAN BANの「フリーザじゃない方」。2010年、アニソンDJイベント「アニソンディスコ」をコンビで立ち上げ国内外、会場の大小問わずさまざまな場所でアニソンを鳴らす。吉本興業所属。


芸人として活躍する鮫島さんは、アニソンDJイベント「アニソンディスコ」の主宰でもある。毎シーズン、アニメをていねいにチェックし、DJプレイの際にもアニメ本編をリスペクトしたパフォーマンスを取り入れている。そのレビューは、基本的に家族にアニメをおススメするという独特のスタイル。今回からは愛娘へのおススメという設定となっており、若干うざいお父さん感がじわじわくるレビューとなっている。変幻自在の筆致で読者の心を揺さぶるレビューは要チェックだ!

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース

<レビューより抜粋>

「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」。これこそ、私の娘に見て欲しいアニメ…え? 絵柄がとっつきにくい? 待て待て待て! 大丈夫! 最初はみんなそう! 最初だけだから! 女子、みんなそう言う。知ってる。お父さん、そんなことを言って ズブズブ沼にハマってった女性何人も知ってる。食わず嫌いをするんじゃないぞ。
いや、食わず嫌いを「するんじゃあないぞ。」
とにかくな、このゴールデンウィーク、お父さんも仕事でなかなかお前をどこかに連れてってやることができないからな。そんな意味も込めて、これを勧めるんだよ。

坂本夏樹/ミュージシャン


<プロフィール>

チリヌルヲワカ、She Her Her Hers、Over The Topでのバンド活動を経て、スタジオ・ミュージシャン、プロデューサーとして、Creepy Nuts、DE DE MOUSE、HOME MADE 家族、reGretGirl、酸欠少女さユり、新山詩織、星街すいせい、美波など、様々な音楽制作に参加している。


音楽業界の第一線で活躍する坂本さんは、アニメにも精通している。2023年に「もういっぽん!」OPテーマ「Stand By Me」の編曲を、Subway Daydreamと共同で担当。実際にアニメソングを手がけた彼だけあって、そのレビューもまたアニメソングをフックとしたものとなっている。アニメ本編とアニメソングの関係について、改めて気づかせてくれるレビューは必見!

ARIA The ANIMATION

<レビューより抜粋>
本作は、ゆったりとした時間の流れと没入感から、現実に追われる日々に失くしてしまいがちな「ゆっくり見る」ことの大切さを思い出させてくれます。

作中でも、普段と違う視点で見たからこその発見が印象的に描かれています。僕たちの現実生活でも意識の持ち方次第で灯里たちと同じように、輝きに驚きを見出すことが出来ると気付かせてくれるんです。
(中略)
どっぷり浸かって見終わったら街に出てみたくなってしまうと思うので、まとまった時間が取れる時に視聴からの散策、と組み立て楽しむのが僕からのおすすめです。

もういっぽん!

<レビューより抜粋>

アニメのみに関わらず、タイアップ曲は今までにも沢山担当させてもらってきましたが、中でも、Subway Daydreamと制作させていただいた
本作OP曲「Stand By Me」は、僕の全音楽キャリアの中でも特に重大点なりました。
(中略)
神回として名高い第6話の南雲回は必見です。とにかくCV稗田寧々さんの演技が素晴らしすぎて…それまでは漠然と、声優さんてすごいな~て位でしか感じられてませんでしたが、稗田さんの、そのキャラの感情表情よりも前にあるリアルな生物としての間合いを、そのキャラの為だけに調えた声で表現する力を目の当たりにし、慄きました。ジャンルは違えど、同じ職人職ゆえに感じ取れる、天賦の才に甘えることなく、積み重ねた鍛錬による技術力の高さには、本当にただただもう震えるしかありません。

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