アニメを見てジメジメした季節を乗り切ろう!アキバ総研プロレビュアーが選んだ「梅雨をカラッと吹き飛ばすアニメ」5選!
毎クール多数発表されるアニメを、ことごとくデータベース化しているアキバ総研では、各アニメ作品の感想を書き込めるレビュー機能も大好評。
そこではライターや、アニメ好きのミュージシャン、タレントなど一家言ある「プロレビュアー」たちもレビューを続々と投稿している。
そこで、今回はジメジメした梅雨空をカラッと吹き飛ばすようなアニメを選んでレビューしてもらった。レビューの抜粋で、どんなアニメなのかが気になったら、ぜひリンク先で全文を読んでいただき、そしてアニメ本編を視聴した後に、皆さんもレビューを書きこんでほしい!
箭本進一/ライター
<プロフィール>
個性とパワーのほとばしりを愛するフリーライター。著書に「超クソゲー」「超ファミコン」(ともに共著)など。「アキバ総研」ではゲーム系の記事でも活躍中。
アニメ、ゲームをはじめとするサブカルチャーシーンで活躍する箭本さんのレビューは、まさにストロングスタイル! アニメファンが選んだアニメファンのためのアニメ、という感じでレビュー作品ならどれを観てもハズレなし。
SAND LAND: THE SERIES
<レビューより抜粋>
鳥山氏らしい個性的なキャラクターと、やはり鳥山氏らしい独特のフォルムとみっちりとしたディテールによる未来メカが絡み合い、対人戦からメカ戦まで様々な様相のアクションを繰り広げるのも魅力の一つだ。人間と悪魔とメカが出てくるバトル、となれば悪魔だけが大暴れして人間とメカの存在感が霞みそうなものだが、本作ではこのパワーバランスが絶妙。それぞれが協力して絶体絶命の危機を乗り切っていく様に現代的な面白さがある。もちろん、氏の作品らしい身体を張って超パワーを駆使する大立ち回りも楽しめる。ベルゼブブが悪魔のパワーで暴れる様が爽快で、梅雨の憂鬱を吹き飛ばしてくれるだろう。
北斗の拳
<レビューより抜粋>
「梅雨を吹き飛ばす、カラッと楽しめるアニメ」といえば「北斗の拳」。幾度となくアニメ化されているが、本稿でオススメしたいのは原点となる1984年版だ。
(中略)
悪党どもは頭が良くない上に欲望に忠実。「ヒャッハー!」と雄叫びを上げながらバギーで荒野を疾駆する様には謎の解放感がある。働く悪事はIQ低め。「人当たりのいい紳士を装っていながら、自分が血を流すと一変して凶暴になる」「自分より出来のいい弟が憎くて仕方ない」「息をするのも面倒くさい」など人間臭い一面もあるのが面白い。悪党どもは「北斗の拳」陰の主役といっても過言ではないだろう。そして、この1984年版には人間を大砲で飛ばす「南斗人間砲弾」、鐘の音で死者を操る「南斗暗鐘拳」、ダイナマイトを投げる「南斗爆殺拳」、列車砲で相手を撃つ「南斗列車砲」といった奇拳怪拳が登場し、悪党どもの破天荒な魅力が増している。これらの技は当時から「拳法でもなんでもないのでは?」とツッコミを受けていたが、40年を経てなお愉快であり、じめじめした梅雨に爽やかな風を提供してくれるだろう。
鮫島一六三/芸人・DJ
<プロフィール>
お笑いコンビBAN BAN BANの「フリーザじゃない方」。2010年、アニソンDJイベント「アニソンディスコ」をコンビで立ち上げ国内外、会場の大小問わずさまざまな場所でアニソンを鳴らす。吉本興業所属。
芸人として活躍する鮫島さんは、アニソンDJイベント「アニソンディスコ」の主宰でもある。毎シーズン、アニメをていねいにチェックし、DJプレイの際にもアニメ本編をリスペクトしたパフォーマンスを取り入れている。そのレビューは、基本的に家族にアニメをおススメするという独特のスタイル。今回からは愛娘へのおススメという設定となっており、若干うざいお父さん感がじわじわくるレビューとなっている。変幻自在の筆致で読者の心を揺さぶるレビューは要チェックだ!
ゾンビランドサガリベンジ
<レビューより抜粋>
ゾンビランドサガ リベンジの最終回だけでもいいから見てくれ。わけがわからないかもしれないが冒頭から緊急事態だということがわかるし、そのあとから始まるライブシーンの力の入り方に、きっと心がワクワクするはずだ。
豪雨災害を受けた佐賀をゾンビのアイドルがありったけのエンタメを注ぎ込んで勇気づける、ていう展開なんだけどな。実は同時期に本当に佐賀県もたまたま水害に見舞われていてな、そんな意味でも特別な話しになってたんだよ。
放送当時、すごかったんだぞ。CM無しで 27分間ぶっ続けで放送されたんだ。すごいだろ?
ライブのカメラワーク
演出
歌唱力
客席の盛り上がり
どれもハンパじゃない熱量で描かれているぞ! ライブシーンのあるアニメとしてトップクラスのクオリティで描かれてるから絶対見ろ、な!
坂本夏樹/ミュージシャン
<プロフィール>
チリヌルヲワカ、She Her Her Hers、Over The Topでのバンド活動を経て、スタジオ・ミュージシャン、プロデューサーとして、Creepy Nuts、DE DE MOUSE、HOME MADE 家族、reGretGirl、酸欠少女さユり、新山詩織、星街すいせい、美波など、様々な音楽制作に参加している。
音楽業界の第一線で活躍する坂本さんは、アニメにも精通している。2023年に「もういっぽん!」OPテーマ「Stand By Me」の編曲を、Subway Daydreamと共同で担当。実際にアニメソングを手がけた彼だけあって、そのレビューもまたアニメソングをフックとしたものとなっている。アニメ本編とアニメソングの関係について、改めて気づかせてくれるレビューは必見!
この素晴らしい世界に祝福を!3
<レビューより抜粋>
毎シーズンずば抜けてそのクール中で最も「アニソン」という冠を体現してくれるMachicoさんが歌われるOPテーマ曲。「今、最新のアニソンが聴きたい」と言われたら、迷わずにこのすばの視聴を勧めるほど、アニソンに求められる要素が最新の手法で詰め込まれています。
最初から最後まで最高温のハイテンションで駆け抜ける爽快感は、もはや痛快とも言えます。
これからの梅雨時のジメジメな倦怠感を爆裂魔法さながらに吹き飛ばしてくれることうけあいです。
モブサイコ100 III
<レビューより抜粋>
モブサイコと言えばMOB CHOIRによるテーマ曲達。 1期のカウントアップ・アレンジも斬新かつ印象的でかっこいいし、2期のドライブしまくるベースのリード感はアニソン屈指とも感じられるし、3期のサビのクワイヤーには心奮い立てられるし。
踏み出す、っていつ何時も大変なことです。 それを生活という身近な最小単位レベルで考えてみると、僕にとってそれは雨の日に現場に向かう、が一番しっくり当てはまります。そんな無理にでも心奮い立たせないといけない状況の時には、真っ先にMOB CHOIRの楽曲達を摂取していただきたい。
家から踏み出す大変さを特に痛感する梅雨シーズンに突入するからこそ、乗り切るお供はモブサイコが正しい判断です。
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