「エックスディファイアント」シーズン1レビュー!「レインボーシックス シージ」の勢力や新しいマップ&モードも追加

2024年5月22日より配信中の「エックスディファイアント」では、7月3日よりシーズン1がスタートした。

本作を手がけるUbisoftのタイトルから、「レインボーシックス シージ」の勢力である「GSK」がオペレーターとして登場するほか、アサルトライフル「LVOA-C」をはじめとする3種の新武器に、段階的に解放される全3種のマップ、旗を巡って2チームが戦う新モード「キャプチャー・ザ・フラッグ」などが追加された。

本稿では、追加要素の中から特にGSKのオペレーターに関するレポートに加えて、新モードのキャプチャー・ザ・フラッグ、新マップのクラブハウスに触れたうえでのレビューをお届けしよう。


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オブジェクト系ルールに最適なGSKオペレーター

今回追加されたGSKのオペレーターは、ドミネーションやオキュパイといった、特定の目標を巡って戦うオブジェクト系のモードで猛威を振るうという印象だ。オペレーターたちの切り札とも言える強力な力「ウルトラ」には「フラッシュシールド」、固有のアビリティとしては「ショックワイヤー」と「ADS」、試合中つねに効果を発揮する「パッシブ」には「ハードヒット」がそれぞれ用意されている。

ウルトラのフラッシュシールドは、前方に構えることで敵からの攻撃を防げるほか、強烈な閃光を発して前方の敵の視界を潰すことが可能。数秒間相手の画面を真っ白にできるため、接近戦ではこちらが圧倒的に優位に立てる。加えてハンドガンのM93Rも自動で装備するので、ある程度離れた敵にも対応可能だ。

フラッシュシールド使用中

アビリティのショックワイヤーは、通電している有刺鉄線をその場に置き、踏んだ敵に対してダメージを与えられるというもの。最大3つまで配置可能で、4つ目以降は置くごとに古いものから順に消えていく。罠としてはもちろん、相手の進むルートを制限できるという点では実質壁としての機能も持ち合わせている点も強みと言える。

もうひとつのアビリティであるADSは、壁や床に投げると展開。周囲に投げられたグレネードなどの投てき物を自動で迎撃してくれる。陣地や旗といった目標物を守るうえでは、敵の投てき物をいかに対処するかも重要なので、オブジェクト系のモードではぴったりだろう。

パッシブであるハードヒットは、頭を撃たれた際に生じるヘッドショットダメージを軽減する効果を持つ。撃ち合いの最中にヘッドショットダメージを受けて即死するパターンはよくあるので、そうしたケースを防ぐ意味でも、本パッシブは地味ではあるがありがたい。

冒頭でも書いたように、GSKオペレーターはオブジェクト系のモード向きだ。フラッシュシールドを構えれば前からの攻撃はほぼ完ぺきに防げるので、自分ひとりで複数の敵を相手取りながら陣地を確保するのもたやすい。アビリティのショックワイヤーとADSは、動きの激しい「チームデスマッチ」などでは効果は薄いが、代わりに特定の場所に固まりやすいオブジェクト系のモードなら、敵の進入を防いだり、投げ込まれたグレネードなどにも積極的に対処できる。ドミネーションやオキュパイをプレイするなら、チームにひとりは入れておきたいところだ。

ひとつの旗を巡って戦うキャプチャー・ザ・フラッグ

新モードであるキャプチャー・ザ・フラッグでは、旗を巡って攻撃側と防衛側が戦う。攻撃側は防衛側にある旗を奪って自陣に戻り、防衛側はそれを阻止するのが目的となる。

旗の状態によって各チームの立ち回りが大きく変わるのが、本モードのおもしろいところ。旗が防衛側にあるうちは、防衛側は自陣に展開し、攻撃側は相手の陣地に攻め入る。ここまでは陣地を取り合うオブジェクト系のモードでもよくある流れだが、攻撃側が旗を取ると立場が入れ替わる。防衛側は攻撃側の旗を奪い返すために攻め、攻撃側は旗を奪って戻ってくる仲間を防衛側の追撃から守るわけだ。

攻撃側と防衛側の立ち回りが状況に応じて一瞬で入れ変わるので、緩急の激しい試合展開が楽しめる。互いに攻めと守りをスムーズに切り替えられるかが重要で、ドミネーションやオキュパイといったほかのモードと比べても、チーム内でも連携がキモであると感じた。

室内がメインながら見通しのよいクラブハウス

シーズン1では、「クラブハウス」、「ロックフェラー」、「デイトナ」という全3種のマップが段階的に追加される。7月時点で遊べる新マップはクラブハウスのみだ。

クラブハウスは室内がメインのマップ。ガレージやバーに倉庫など、さまざまな部屋・施設がひしめていている。構造上、密度はかなり濃いものの、それぞれの部屋を隔てる壁は壊されていたり、崩落した場所を伝って2階へ行けたりと、見た目以上に動きやすいマップとなっている。

ガレージ内のバイク、車、バーのテーブルやカウンターといった遮へい物も多く、さらにクラブハウス自体がもともと狭いこともあって、試合中は急な接敵が多い印象も受けた。サブマシンガンやショットガンなど、瞬間的に大ダメージを与えやすい武器を使うと有利に戦えるかもしれない。

今回は「エックスディファイアント」で始まったシーズン1のなかでも、新しいオペレーターやモード、追加マップの1種について書いた。とくに印象的なのはGSKのオペレーターで、盾や有刺鉄線を使った防衛により、オブジェクト系のモードで味方を勝利に導ける優秀な性能を持っていると感じた。シーズン1をプレイする際はぜひ使ってみてほしい。

  • ■「エックスディファイアント
  • 発売日:2024年5月21日
  • 価格:基本プレイ無料
  • 対応プラットフォーム: PC(Ubisoft Connect)、PlayStation 5、Xbox Series X|S
  • ジャンル:FPS
  • メーカー:Ubisoft
  • レーティング:C

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夏無内好

夏無内好

活動歴約10年のフリーライター。専門学校を出た後、大手のゲーム雑誌の記事作成や編集プロダクションの攻略本作成などを経験。週刊誌での長期連載やプレスリリースのリライトも経て、最近はアキバ総研などのウェブ系でも執筆を始める。 基本的に雑食で、RPGからアクション、シミュレーションやFPSまでなんでもやる。

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