【プラモレビュー】「僕はずっと……待っていた!」伝説の富野アニメ「ブレンパワード」より登場、待望の「MODEROIDバロンズゥ」に声優・泰勇気が挑戦!

社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!

コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」! 記事のルールは素組みで仕上げることと、かけられる製作期間は1~2日の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。

泰勇気の週末プラモ 第96回 「MODEROIDバロンズゥ」

グッドスマイルカンパニーのプラキットシリーズ「MODEROID」から発売されている「ブレンパワード」シリーズも充実して参りました!

そんな中、ついに待望のバロン・ズゥが発売されました。劇中での活躍ぶりからトラウマを植え付けられた人も少なくないと思いますが、本キットでもその迫力と魅力は充分に再現していると思います。

パッケージイラストは上空高くで飛行し、肩のフィンを展開している姿が描かれています。ホワイトのボディと、各部に散りばめられたライトグリーンのコントラストが美しいです。

こちらが素組み。この状態でシールは使っていません。見事なパーツ分割および塗装済みパーツが採用されているため、組み立てるだけで劇中のイメージに近い仕上がりとなります。

背面から見ると、板状のパーツが積層した内部メカが確認できます。彫刻も深いので、スミイレなどを施さなくても影が落ちて立体感が出ています。

目に当たる赤い部分は塗装済みパーツ。こめかみあたりのグリーンは別パーツ。両肩の装甲のグリーン部分は塗装済みパーツとなります。

首は前後にスイング可能。

このようなデザインなので、パーツの合わせ目は全くと言っていいほど目立ちません。

肩フィンの展開は、パーツの交換で再現します。それはまた後程紹介します。

前腕の装甲はパーツ分割による色分け。

胸部、腰部の装甲部分は、スミイレを施すとより立体感が増しそうです。

腰はボールジョイント接続なので、捻りは楽々。

肩周辺は割と細かく分割されており……

腕は水平方向に大きく持ち上げられます。

肘関節の上下それぞれでロール回転可能なので、両腕の表情付けにかなり役立ちます。手首は、左右ともに拳や表情のついた平手が付属。

脚部の可動も素晴らしい。

腰部のコクピットハッチは差し替えで、開閉状態を選択可能。

つま先、かかと部分も大きく動かせます。

股関節は、付け根で上下に大きくスイング。

腰部下のパーツを交換すれば、別売りの「Theシンプルスタンド」に接続して浮遊状態を再現可能です。

やはりアンチボディは、ヒャンヒャン飛び回っている姿が似合っていますね。

それではいよいよフィンのパーツを交換していきましょう。

まずは肩正面にある小さいフィンの方から。剣状のフィンと差し替えます。先端のグリーンはシールによる色分けです。

裏側にもディテールが施されています。

そして両肩の大きい方のフィンの、展開状態がこちら。パーツを交換することで、このような大胆で禍々しい姿を再現できます。

こちらの先端部分も、シールによる色分け。

もちろん、すべてのフィン展開パーツを取り付けることもできます。

また左右の交換用手首には武器持ち手も付属しているのですが、これはオンラインショップ限定のカラーバリエーションキット「クインシィ バロン・ズゥ」に手持ち武器・ソードエクステンションが付属しているためで、一般販売の「バロン・ズゥ」には対応する武器は付属しておりません。

さらに、「それをプラキットで付属させるの⁉」と思ったのがこちら! バロン・マクシミリアンのミニフィギュア‼塗装必須ではありますが、これは面白い付属品。

マントを大きくはためかせて飛んでおられます。背中のジョイント穴には「Theシンプルスタンド」が接続可能です。

拡大しても、その造形精度の高さがうかがえます。気合入っています。

ボードの左右の突起は安定して置くためのものなので、飛行状態でディスプレイするなら切り落としてしまってもOK。

プラスひと手間で、より立体的にしあげる

最後に「プラスひと手間」を加えてみました。今回は非常に簡単に、ボディ全体にGSIクレオスのウェザリングカラー「マルチグレー」を、肩アーマーには「ラストオレンジ」を使ってスミイレをしました。

素組みのままでもかなり立体感がありましたが、スミイレすることで、より立体感が強調されました。

頭部周りのディテールは、よりくっきりしましたね。

肩アーマーのスミイレは、パッケージイラストを参考に「ラストオレンジ」を使用。それらしく茶色っぽいラインが入りました。

やはり胸部装甲はスミイレをしたほうが、ディテールがはっきりします。

脚部の滑らかなデザインの装甲を生かすため、若干汚しを入れるイメージでスミイレ。

板状の積層部分も、お手軽にスミイレするだけでいい感じに仕上がったのではないでしょうか。

展開状態のフィンパーツにも、同様にスミイレを施しました。シールを貼り付けた個所はシールの下に塗料が流れ込んでしまいそうなので、スミイレは避けました。

「ラストオレンジ」は本来サビの色なのですが、今回はちょうどいいスミイレの働きをしてくれたと思います。

今回はバロン・マクシミリアンの塗装まではいけませんでしたが、これを機にフィギュアの塗装に挑戦してみてはいかがでしょうか。

「ブレンパワード」シリーズのキットの続報は今のところないものの、ここまできたらカナンとヒギンズの搭乗するブレンチャイルド2体の立体化まで駆け抜けていただきたいところ。

メカスマに、期待しております!!

商品情報

■MODEROIDバロンズゥ

・メーカー:グッドスマイルカンパニー

・価格:7,900円 (税込)

・発売中

・仕様:組み立て式プラモデル

・ノンスケール

・全高:約200mm

・原型制作:リキッドストーン

・設計:瑞穂町デザインチーム

・制作協力:Dyson Max

泰勇気

泰勇気

「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。

©サンライズ

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